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「CALS行動計画」改訂版 都下水道局

2007年07月17日 00時21分54秒 | 建設全般
【東京】「CALS行動計画」改訂版 都下水道局(06/14)

 東京都下水道局は、CALS/ECアクションプログラム(2007~09年度)を策定した。04年度に策定した同プログラムの改訂版で、設計・契約・工事などの各業務における個別システムを統合した「工事統合支援システム(仮称)」の構築を柱にしている。各システムのデータを一元管理して経営の効率化を図るのが目的だ。個別のシステムでは、電子調達システムを改良して総合評価方式の電子化を図るとともに、低入札価格調査の結果を入札情報サービスに掲載することも検討する。

 下水道局は04~06年度を対象期間とするアクションプログラムに従い、新積算システム(SEES)、下水道台帳情報システム(SEMIS)、電子調達システムなどの改良・強化を進んでいる。しかし、同一データでありながら各システムに再入力が必要だったり、システム間のデータの抽出作業が困難なことが課題として挙がっていた。 新プログラムに盛り込まれた工事統合支援システムを構築することで▽計画▽設計・積算▽入札・契約▽工事施工▽維持管理-の各段階におけるシステムを連携させ、共通したデータ入力が不要になったり、維持管理情報を設計に生かすなどの分析・活用などが可能になる。

 07年度に採算性などを調査し、08年度に基本設計、09年度に実施設計を行うとともに試行をスタートさせたい考えだ。

 工事統合支援システムで各システム間の連携を強化するとともに、個別システムの機能強化、対象範囲の拡大などにも引き続き取り組む。電子調達システムは、総合評価方式も電子で対応できるように改良を検討するほか、低入札対策として低入札価格調査の結果を入札情報サービスに掲載することも検討する。

 新積算システム(SEES)については、新積算体制への移行を全工種(現在は管路編のみ)へと拡大、将来はWeb版積算システムへの移行も想定している。

 同局はアクションプログラムの最後で今後の課題についても記述。導入を検討中のアセットマネジメントについて、下水道台帳によって把握された施設の劣化度や維持補修履歴などを組み合わせたツールを作成し、事業の選択と集中化を図る必要があるとした。また、技術継承を支援するために「技術情報検索システム」を充実させ、技術情報を体系的に保管して必要な情報を随時検索できるシステムの開発を長期的な課題として挙げている。

(2007/06/14)