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官公庁でVEリーダー合格者が急増

2006年10月13日 12時43分02秒 | 建設全般
官公庁でVEリーダー合格者が急増2006/10/04

 (社)日本バリュー・エンジニアリング協会は,第20回VEリーダー認定試験の合格者を発表した。受験者数2983人のうち合格したのは1726人で,合格率は57.9%。
 
受験者の業種別内訳は,建設業38%。製造業34%,サービス・コンサルティングが11%,官公庁・地方自治体・公益法人などが8%,学生が6%だった。

 協会によると,2005年度後期の試験に引き続き,官公庁や地方自治体など公益法人の合格者が急増しているという。今回の合格者数は153人。昨年度前期の合格者数の約4倍となった。中央省庁で最も合格者数が多かったのは農林水産省の22人。国交省では関東地方整備局3人,中部地方整備局と九州地方整備局の各1人で,計5人。県庁で10人以上の合格者を輩出したのは群馬県庁の23人と,大分県庁の18人だ。

 国交省の関東地方整備局は,コスト縮減の取り組みの一環として,2004年度からインハウスVEを導入。若手の技術系職員を対象に,VEの講習会を実施している。大分県も,コスト縮減効果と職員の技術向上,意識改革を目的としてVEを導入。中堅の技術職員を対象に設計VE研修を実施し,VEリーダーの資格取得を奨励している。

 大分県のように設計VE導入に積極的な自治体では,設計VE業務に外部コンサルタントを活用する場合,VEリーダーの上位資格となるVEスペシャリスト取得者を選定するというガイドラインを作成しているところもある。

 この動きを受けて,「しばらく落ち着いていた建設コンサルタント会社の合格者数が,再び増えている」(日本バリュー・エンジニアリング協会)。発注者のコストや技術提案力に対する意識が高まっていることもあり,資格取得を進める動きは強まりそうだ。