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足助川堤防に下水管整備へ

2007年07月17日 00時26分01秒 | 下水道
足助川堤防に下水管整備へ 川沿いに家屋連なる特長生かす
2007年7月3日

 豊田市は足助地区で進める下水道整備事業で、川沿いに家屋の連なる集落の特長を生かし、足助川の堤防に下水管を取り付ける新たな試みを行う。道路下に配管する従来工法では施工が困難な上、コスト減も期待できるとして、国土交通省の社会実験の一つに位置づけられた。二〇一三年度からの供用開始を目指す。

 足助地区には汚水処理施設がなく、下水道がまったく整備されていない。市は家屋の密集する足助町など(対象人口約二千七百人)を整備計画区域に定めているが、このうち足助川に面した家屋の一部は管を埋める道路から遠いなど接続が非常に難しい。堤防に管を取り付ければこうした問題を解消できるという。

 計画では足助川の足助橋から下流七十メートルと、飯盛橋-中橋間百メートルのいずれも左岸堤防に管を取り付ける。市は接続対象の家屋は数十戸とみている。今後、河川管理者の県と協議を進める。

 また、管は施工上、外部に露出するため、景観への支障も考えられるため、九月以降の地元説明会の場などで理解を求めていくとしている。

 足助地区の計画区域内では合併浄化槽の整備率が25%にとどまるなど、家庭の台所や風呂から出る生活排水の多くが足助川や巴川に垂れ流されている現状で、下水道整備は長年の懸案となっていた。

 (小笠原寛明)