2007年2月15日第1刷発行 講談社文庫
(2004年1月に単行本として刊行)
【裏表紙より】
≪人妻とのつき合いは、いろいろな味をそのつど男に与える≫。
産休明けで諸橋陽子が職場復帰した。
広告代理店に勤める奥村裕一は、妊娠前の陽子と数回関係をもっていた。
子どもを産んで、以前より美しくなった彼女を、裕一は誘うが……。
表題作「ミルキー」を含む、女の秘密がぎっしり詰まった12作の短篇集。
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林真理子『幸福御礼』
2001年4月25日 初版発行
(1999年3月に朝日文庫として刊行)
角川文庫
【裏表紙より】
由香の夫・志郎はさえないサラリーマンだが、実は地元の河童市では名家の御曹司。
そんな志郎に、姑の春子がある日突然、河童市市長選挙に立候補しろ、と言ってきた。
姑は「政治は家業」と大はりきりだが、由香は断固反対!
やがて3人は選挙の渦に巻き込まれて……。
地方都市の選挙をめぐり . . . 本文を読む
林真理子『葡萄が目にしみる』
1986年3月10日初版発行
角川文庫
【裏表紙より】
葡萄づくりの町。地方の進学高校。自転車の車輪を軋ませて、乃里子は青春の門をくぐる。生徒会の役員保坂に寄せる淡い想い。ラグビー部の超スター岩永との葛藤。冴えない容姿にコンプレックスを抱き、不器用な自分をもどかしく思いながら過ごした思春期―。
目にしみる四季の移ろいを背景に、素朴で多感な少女の青春の軌跡を鮮やかに . . . 本文を読む
林真理子『テネシーワルツ』
1988年5月15日初版
講談社文庫
【裏表紙より】
戦後間もないころ、いつも街角に流れていた甘美なメロディー。
その大ヒット曲「テネシーワルツ」を歌ったスター歌手・葉山サチと
異父姉・向井とき江。
この二人の交錯する人生を織りなす光と闇のドラマを追いながら、
人間にとって、また女にとって幸せとは何かを問いとめる衝撃の長編モデル小説。
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皆川博子『倒立する塔の殺人』Murder of the Upside-Down Tower
2007年11月第1刷発行
理論社
≪カバーより≫
戦時中のミッションスクール。
図書館の本の中にまぎれて、
ひっそり置かれた美しいノート。
蔓薔薇模様の囲みの中には、
タイトルだけが記されている。
『倒立する塔の殺人』。
少女たちの間では、
小説の回し書きが流行していた。
ノートに出会った者は続きを . . . 本文を読む
瀬戸内寂聴『花芯』
2005年2月15日第1刷発行
講談社文庫
≪裏表紙より≫
「きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ」。
親の決めた許婚と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。
相手は、夫の上司。そして……。
発表当時、著者に「子宮作家」のレッテルが貼られ、以後、長く文壇的沈黙を余儀なくされた表題作ほか、瀬戸内晴美時代の幻の傑作五編を収録。
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瀬戸内寂聴『源氏物語 巻十』
2007年10月16日第1刷発行
講談社文庫
≪裏表紙より≫
宇治の山荘を訪れた匂宮は、薫の君を装い浮舟と契ってしまう。
当代一を競う二人の間で、身も心も揺れ動く浮舟は、
苦悩の果てに死を決意。
入水するが助けられ、受戒、出家してしまう。
消息を知った薫にも、決して会おうとはせず……。
愛の大長編小説「源氏物語」、圧巻の完結篇。
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島村洋子『色ざんげ』
2001年4月20発行
新潮社
≪データベースより≫
「BOOK」より
十五歳で処女を喪い、芸者、女中、娼婦、妾と、男から男へ、店から店へ、転々としつつ、ついにあの事件を起こした伝説の“悪女”、阿部定。転落していく女の軌跡を描く連作短篇集。
「MARC」より
その女の名は、阿部定。彼女との奔放な情交に耽溺し、何がしか人生を狂わされた男たちが、嘘かまことか、定の記憶を語る . . . 本文を読む
宮尾登美子『天璋院篤姫』(上)(下)
2007年3月15日第1刷発行
講談社文庫
(1984年9月刊行の新装版)
【裏表紙より】
≪上巻≫
十八歳で藩主斉彬の養女となった篤姫は薩摩島津分家に生まれた学問好きな姫であった。その才覚、器量を見込んだ斉彬は画策の末、篤姫を十三代将軍家定の正室として江戸城に送り込んだ。
形ばかりの結婚に耐え、病弱な夫を支え将軍御台所として大奥三千人を見事に統べる篤姫 . . . 本文を読む
横溝正史『山名耕作の不思議な生活』
2007年8月15日初刷
徳間文庫
(1977年3月 角川書店より刊行の復刻)
【裏表紙より】
なぜ彼はあんな妙な所に住まうのか。新聞記者の秘密とは?(表題作)夫がいつの間にか双子の弟と入れ替わっている!妄想に囚われた夫人の恐怖(双生児)……横溝正史は短篇の名手でもあった。当初江戸川乱歩名で発表された作品を含む傑作集!
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唯川恵『愛なんか』
2002年4月25日初版発行
幻冬舎文庫
【裏表紙より】
平凡な結婚を控えた公美は、偶然出会った男とのセックスで快楽に目覚め、全てを捨てて彼の元へゆき水商売を始める。一年後、かつての婚約者と再会するが……(「ただ狂おしく」)。仕事にも結婚にも答えを見つけられない女たち。人生という長い旅の幸福な結末を求め、覚悟を決めて歩き出す彼女たちの、孤独と痛みを描ききる、ビターな恋愛小説集 . . . 本文を読む
瀬戸内寂聴『源氏物語 巻七』
2007年7月13日第1刷
講談社文庫
【裏表紙より】
不義の子を産んだ女三の宮は出家し、柏木は病死。夕霧は柏木の未亡人・女二の宮への恋慕を募らせる。そんな中、ついに最愛の女性・紫の上が死を迎え、悲嘆に暮れる源氏は、かねて念願の出家をはたす。「匂宮」の帖以降は、女三の宮の子・薫と明石の中宮の子・匂宮をめぐる新しい物語が始まる。
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今日、古書店をぶらりとしていたら河出書房の日本文学全集と世界文学全集がなんと1冊105円でワゴンに入って叩き売りされていたので、その中より2冊購入。
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『世界文学全集28 ロレンス 息子と恋人 死んだ男』
昭和43年4月20日初版発行
河出書房発行
『日本文学全集26 林芙美子・円 . . . 本文を読む
岩井志麻子『痴情小説』
新潮文庫
2006年6月1日 発行
【裏表紙より】
岡山で生れた女には、東京も、韓国も、ベトナムも、みな異国だった。そんな異国の男との情事のさなか、快感に震える女の肌の裏側で、岡山の地霊は冥く疼きはじめる。官能が高まるほどに、死の匂いを纏わりつかせた、懐かしくも恐ろしい土俗の記憶が溢れてくるのは、なぜ―。
自ら惜しみなくエロスを生きる著者だけが探り当てたエロスの最奥。痺れ . . . 本文を読む
松本清張『潜在光景』
角川文庫
平成16年10月25日 初版発行
【裏表紙より】
二十年ぶりに再会した泰子に溺れていく私は、同時に彼女の幼い息子の不信な目に怯えていた―「潜在光景」
借金苦で自殺した社長はなぜ八十通もの遺書を残していたのか―「八十通の遺書」
わが子をさりげなく殺そうとする父親。が、息子はそれを察知していた―「鬼畜」
日常のちょっとした躓きがその後の運命を大きく変えた世にも怖ろしい . . . 本文を読む