路傍の露草 ~徒然なる儘、読書日記。時々、映画。~

“夏の朝の野に咲く、清廉な縹色の小花”
そう言うに値する小説や映画等の作品評。
及び生活の単なる備忘録。

林真理子『葡萄が目にしみる』

2008年01月29日 | Book[小説]
林真理子『葡萄が目にしみる』 1986年3月10日初版発行 角川文庫 【裏表紙より】 葡萄づくりの町。地方の進学高校。自転車の車輪を軋ませて、乃里子は青春の門をくぐる。生徒会の役員保坂に寄せる淡い想い。ラグビー部の超スター岩永との葛藤。冴えない容姿にコンプレックスを抱き、不器用な自分をもどかしく思いながら過ごした思春期―。 目にしみる四季の移ろいを背景に、素朴で多感な少女の青春の軌跡を鮮やかに . . . 本文を読む

美人猫にひとめぼれ

2008年01月29日 | Diary[呟き]
気づけば、明日でちょうど、このブログを始めて半年、と1ヶ月だ(中途半端)笑 まぁ、更新しない日のほうが多いのだけど…。 ということで、ブログデザインを変えてみた。 ずっと、青地に赤の金魚と黒の金魚、という夏の壁紙だったので。 臙脂色の背景と、着物の娘の横顔にしんしんと雪の降る。 若干、渋いかしら…とも思うけど、寒波で寒さの厳しい最近にはぴったりかも。 春が待ち遠しい日々だ。 とこ . . . 本文を読む

林真理子『テネシーワルツ』

2008年01月27日 | Book[小説]
林真理子『テネシーワルツ』 1988年5月15日初版 講談社文庫 【裏表紙より】 戦後間もないころ、いつも街角に流れていた甘美なメロディー。 その大ヒット曲「テネシーワルツ」を歌ったスター歌手・葉山サチと 異父姉・向井とき江。 この二人の交錯する人生を織りなす光と闇のドラマを追いながら、 人間にとって、また女にとって幸せとは何かを問いとめる衝撃の長編モデル小説。 ************* . . . 本文を読む

皆川博子『倒立する塔の殺人』

2008年01月02日 | Book[小説]
皆川博子『倒立する塔の殺人』Murder of the Upside-Down Tower 2007年11月第1刷発行 理論社 ≪カバーより≫ 戦時中のミッションスクール。 図書館の本の中にまぎれて、 ひっそり置かれた美しいノート。 蔓薔薇模様の囲みの中には、 タイトルだけが記されている。 『倒立する塔の殺人』。 少女たちの間では、 小説の回し書きが流行していた。 ノートに出会った者は続きを . . . 本文を読む