SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

42.ケロロ軍曹(ケロロ軍曹【クルル×ドロロ←ケロロ】)

2008-03-27 19:19:42 | クルドロ50のお題
隊長命令は絶対的なものだ。
だけど、今回ばかりは聞くわけにはいかない。


「ドロロを我が輩に、譲るであります!」


ふざけんな。と、怒鳴り散らしてやろうかと思ったが、
それでは奥で寝てるドロロを起こしてしまいそうだったので、
俺は冷静になることにした。


「なんであんたなんかに譲んなきゃならねぇんだよ?
あんだけ忘れといて、今更なんだってんだ?」

「忘れてなんかいないであります!
我が輩はいつもドロロと一緒だったのであります!
我が輩に返して欲しいであります!」

「返すもなにも、俺が奪ったんじゃねえ。
あいつから俺のとこに来たんだ。」


ドロロの初恋の相手は、隊長…。


「あんたは…あいつの気持ちに少しでも答えようとしたことがあるか?」


俺の瞳に映ったドロロの瞳には、隊長が映ってた。


「あいつの言葉に、少しでも耳を傾けたことがあるか?」


隊長にいつも泣かされてた。


「あいつを、受け止めてやろうと思ったことがあるのかよ!!」


最初は同情からドロロに近づいた。
苦しんでるあいつを、一人にしておけなかったから。
いつも笑ってて欲しかったから。
だけど、それは同情じゃなく、最初から恋だったんだと気づいた。
無言の隊長には悪いけど、
俺の気持ちは、もう戻れねえんだよ。
笑顔も物憂げな顔も、寂しそうな顔も優しい顔も、
泣き顔も寝顔も全部俺のものだ。


「譲れねえな。あんたには。
俺の頭脳も陰湿陰険陰鬱を譲っても、
あいつだけは譲れねえ。
俺にしかあいつを護れねえ。
いや、俺以外の奴にあいつを護らせねえ。」


Fin


【あとがき】
やっぱダメだぁ~(ノ_・。)。