SPIDERS IN LOVIN' COOL

ケロロ軍曹(主にクルドロ)や、名探偵コナン(主に平和)の小説。
毎週土曜日は「今週のクルドロ萌え」を予定。

赤と白のクラッシュ(ケロロ軍曹【ギロロ&小雪】)

2008-05-31 16:39:16 | ケロロ軍曹(その他)
ライバルがいなくなるのは俺にとって好都合だ。
しかし、元々ライバルだったのだろうか?
俺は異星人、こいつは女だ。
夏美と付き合うには、お互いにリスクが伴っていたのではないだろうか?
東谷小雪が俺の前に姿を現したのは、数刻前。


「ギロロさん!ちょっといいですか?」


思えば、この女と1対1で話したことなんてなかったかもしれない。


「んん?なんだ?」

「ちょっとご相談があって・・・」


ドロロにではなく、大して親しくもない俺に相談するなんて、
よほどな事情がない限りありえない。


「ギロロさんは・・・夏美さんのことが好きなんですよね?」

「うがぁあああ!!」


いきなりすぎる、しかもストレートな質問に、俺は動揺するしかなかった。


「あっ・・・あぁ・・・」


何故だろう。こいつの前では嘘なんてつけない。
ドロロの前で嘘をつけないのと同じだろう。


「違う星の下に生まれた者同士って、どうすれば結ばれるんでしょうか?」

「しっ・・・知らん!そんなこと判っていれば、俺はとっくに夏美を・・・」

「そうですよね・・・」

「・・・!?まさかお前、宇宙人にでも恋したのか?」

「・・・はい、実は・・・ドロロを・・・」

「そうか、ドロロにか・・・・。って、えぇ!?」

「おかしいですか?ギロロさんなら、この気持ち判ってくれるんじゃないかと思ったんですけど・・・」


相当、悩んでいるみたいだ。
一つ屋根の下、違う星の人間同士とはいえ、男女が二人で暮らしているんだ。
そんな気持ちが生まれてもおかしくはない。


「しっ、しかし、お前は夏美のことを・・・」

「夏美さんのことはもちろん好きです。
でも、ドロロに対しては、夏美さんや他のみなさんに対する“好き”とはまた違う“好き”なんです。」

「しかしドロロはケロン人、お前はペコポン人ではないか」


いや、でもドロロなら異星人同士の恋愛でも・・・と思った。
ケロン星のみならず、アサシンとして宇宙中に名の知れているドロロは、
ケロン人女子のみならず、宇宙中の女子からのファンレター&ラブレターが絶えない。
しかし、ドロロは昔からどうも趣味が悪い。
初恋の相手がケロロだったり(しかも長い間思い続けてた)、
今の恋人が陰湿陰険陰鬱ひねくれのあのクルルだ。
「別に女性に興味がないわけじゃないんだけどね」と言っていたし、
恋愛におけるリスクを背負ってもなお、自分の気持ちを貫き通す、
ちょっと頑固なところがある。
異星人同士の恋愛、なんてリスク、今までのドロロにとっては軽いほうだろう。
いや、しかし・・・


「ドロロのことは・・・知ってるんだろう?」

「はい、クルルさんと付き合っているってことは知ってます」

「じゃあ、諦めろ。お前のためだ。
言葉がきついかもしれないが、今、あいつはクルルに夢中だ。
お前の出る幕はない。」

「そう・・・ですよね・・・
でも、ギロロさんは、夏美さんのこと、諦められるんですか?」

「ふん・・・諦められるわけないだろっ」

「私、ドロロと一つ屋根の下で寝食を共にするのが、今一番辛いんです。
一緒に笑ったり、悲しんだり、それってすごく幸せなことなんだと思うんですけど、
辛くて辛くてしょうがないんです。」

「たとえば、ドロロがいなくなったら?」

「それはそれで・・・辛い・・・」

「ドロロは、お前のことを大切に思ってる。俺にもわかる。
ドロロだって、お前がいなくなったら、辛いに決まってる。
お前らは、お互いを思いやって生きてるんだ、それでいいじゃないか。」


何の解決にもならなかったと思う。
しかし、異星人に恋をする俺と小雪は、それでも幸せなんだ。
たとえ相手に届かない思いでも、
すぐに侵略してたら、決して出逢うことのなかった相手に出逢えた。
相手を思いやる気持ちも、好きだという気持ちも、
出逢わなければ、教えてもらえなかったことだろうから。


Fin


【あとがき】
本当に何も解決してねえ(爆)。
そして「蜃気楼のパスワード」の更新はいつ?(苦笑)。
タイトルは、コナンで「赤と黒のクラッシュ」ってのがあったので、
思いつきで黒を白にしただけだし。
終わってるなあ~。

今週のクルドロ

2008-05-31 10:45:22 | ケロロ軍曹(感想)
「クルル やめます」
突然ケロロ小隊をやめると言い出したクルルは、
西澤邸に興味があるとのことで、
西澤家に預けようとするものの、
モモッチもポールもびみょ~な顔。
しかしケロロがモモッチに冬樹くんとの肩たたき券etc…をあげて預かって貰うことに。
なんて安請け合い(笑)。
クルルは梅雄の仕事についていき、数々の功績を残し社長就任(笑)
その頃ケロロたちは侵略予算を稼ぐために内職(笑)
ドロちゃんの姿はない。
ドロちゃん、寂しすぎて水車小屋でずっと泣いてたんだよね。

「グスン…クルルくんのバカ…」

ってな(爆)。
話は飛びすぎてクルルが国連総長になるとのこと。
拍手喝采で迎えられたクルルは…

「飽きた…っていうか、普通の男の子に戻りたくなった」

前もこのパターンあったよな(爆)。


「プルル 恋する看護兵」
勘違い甚だしい軍曹たち。
でもさ、二人でいるとこ見られただけで、
周りは勘違いするもんだよね、うんうん。

「恋はそんなに簡単に諦められるもんじゃない」

ドロロ~~!!!クルルが何度浮気しても決して諦めないあなたらしいセリフですな(笑)