「…スコルプさん…」
やっと仲良くなれそうだったのに、彼は死んでしまった。
彼の使っていたデスクだけが残った。
何度この部屋を覗いても、彼の姿をもう一度みれる日は訪れなかった。
どうしてこうも、自分を置いて、みんな先立ってしまうのだろう…。
前の職場、ナイトメアでもそうだった。
同僚たちが次々に先立っていった。
でも、その度に誰が悲しむわけでもない。
淡々とした職場だった。
最終的には、自分だけが、何故か生き残った。
「こんなに怖いのは、初めてですよ。スコルプさん…」
思えば、彼の年齢も生い立ちも、全く知らない。
知っているのは名前と、このエターナルで働いてたことくらい。
彼を知る時間もないくらい、早すぎる別れだった…。
「力を合わせないか?」
そう彼に言われたとき、やっと自分を認めてくれた気がした。
「優しい男だな」
初めて彼に褒められたときの言葉。
自分は優しい男なんかじゃない。
その時、初めて何かを失いたくないと思った。
怖いと思った。
だから、彼を行かせたくなかったんだ…。
「スコルプさん、また逢えるって信じてますからね」
彼のいない部屋を、今日も覗く。
Fin
【あとがき】
プリキュア小説。
今日のプリキュアのエターナル冒頭からの妄想。
スコルプさん追悼小説。
うちもまたスコルプさんに逢えると信じてます!
あと、スコルプ×ココも書きたい(爆)
やっと仲良くなれそうだったのに、彼は死んでしまった。
彼の使っていたデスクだけが残った。
何度この部屋を覗いても、彼の姿をもう一度みれる日は訪れなかった。
どうしてこうも、自分を置いて、みんな先立ってしまうのだろう…。
前の職場、ナイトメアでもそうだった。
同僚たちが次々に先立っていった。
でも、その度に誰が悲しむわけでもない。
淡々とした職場だった。
最終的には、自分だけが、何故か生き残った。
「こんなに怖いのは、初めてですよ。スコルプさん…」
思えば、彼の年齢も生い立ちも、全く知らない。
知っているのは名前と、このエターナルで働いてたことくらい。
彼を知る時間もないくらい、早すぎる別れだった…。
「力を合わせないか?」
そう彼に言われたとき、やっと自分を認めてくれた気がした。
「優しい男だな」
初めて彼に褒められたときの言葉。
自分は優しい男なんかじゃない。
その時、初めて何かを失いたくないと思った。
怖いと思った。
だから、彼を行かせたくなかったんだ…。
「スコルプさん、また逢えるって信じてますからね」
彼のいない部屋を、今日も覗く。
Fin
【あとがき】
プリキュア小説。
今日のプリキュアのエターナル冒頭からの妄想。
スコルプさん追悼小説。
うちもまたスコルプさんに逢えると信じてます!
あと、スコルプ×ココも書きたい(爆)