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好奇な鷲

日常の疑問や愚痴、独り言や、旅の思い出などを書いていきたいと思います。

ドイツで鼻をすすってはいけません

2008年08月05日 13時05分27秒 | 海外旅行
2006年のIさん宅でのパーティで聞いた話。

ドイツの子供が幼いときに厳しくしつけられることが二つあるそうだ。
ひとつは、食事中に音を立てないことで、もうひとつは、鼻をすすってはいけないということだそうだ。この二つをすると、後頭部をパコーーーンと叩かれるとか。
日本人は田村正和じゃなくても、普通に鼻をすすることが多いと思う。私もこの話を聞くまでは肌寒い夏の気候に、堂々と鼻をすすりながら観光していたし。そういえば、子供に睨まれたような気もするが・・・・。

ヨーロッパなど他の国でも同じかどうかは直接会話したことがないので不明だが、共通かもしれない。その根拠として私の推測なのだが、細菌性髄膜炎の原因のひとつといわれるヒブ菌のせいなのではと思う。子供の鼻の奥に存在しているそうで、これが血液に入り込んで髄膜に到達すると、重い障害が起きたりするらしい。現在これに対するワクチンが製造されていて、多くの国が認可して接種するそうだが、なぜか日本ではまだ認可されていないそうだ。
自己防衛の意味では、日本でも子供が鼻をすすらないようしつけるべきなのか?

そのせいか、ドイツとイタリア(私が唯一数回訪れた国)では皆さんよく鼻をかんでいた。なにせ、あの鼻の高さだ。洞穴のごとき鼻から力一杯かまれる音は、パァオ~~~~ンと凄まじい。あんたは象か?と思うほどだ。
イタリアで気付いたのだが、彼らは片手で鼻をかむ。日本人の場合は直径を計れるほど円形、もしくは楕円形に近い鼻の穴だが、立体的な顔立ちの彼らは下から見るとかたかなのハの字形。日本人は両手で鼻の形を縦型に変更しなければかみにくいが、彼らはその必要がないのだろう。
冬の寒い日、スーツにコートを羽織ってビシッと決めた紳士が、片手にアタッシュケースを提げたまま、空いた片手でティッシュを鼻に歩きながらフンと鼻をかんでいる姿は意外に格好良い。男性に限らず、女性もそうだった。日本人なら立ち止まってバックを小脇に抱えるか、股に挟んで両手でかむのだろうけど・・・。

マナーは自分の為ではなく、他人を不快にさせないための行為。日本では当たり前だと他国に行って開き直るのではなく、心に留めておきたいと思う。
ドイツに行かれる際は、ズルズルと鼻をすすって歩かないよう、お気をつけください。ただ、ドイツのティッシュ類は紙質が硬いので(レストランのナプキン並み)、日本から持参をおすすめ。化粧用タイプならば柔らかいが、ボックスティッシュでは短期滞在には不向きですし・・・。




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