goo blog サービス終了のお知らせ 

好奇な鷲

日常の疑問や愚痴、独り言や、旅の思い出などを書いていきたいと思います。

歌舞伎三昧の4月

2020年05月12日 17時40分24秒 | 芸術
コロナに幽閉された日々が続くが、4月は松竹と国立劇場の歌舞伎を堪能した。
三月大歌舞伎は16,17日のチケットを購入し、飛行機もホテルも予約してとても楽しみにしていたが、残念ながら中止に。
14、15日は国立劇場か明治座に見にいけるかもと考えていたが、こちらも中止に。

4月になって、YouTubeで期間限定ながら見せてくれるとのニュース。
我が家はテレビでYouTubeを見るので、42インチの画面で連日見てた。
札幌の母に伝えたら、パソコンで見たそうな。
いつも一等席でしか見ない母は、3階席で見るとこんな感じかしらね?と。
母の60インチのテレビもYouTubeが見れるはずだが、ジェイコムがからんでいるので確かめられなくて・・・。
札幌へ行けたらよかったのだが、感染爆発中で近寄れなかった。

国立劇場は菊之助氏が三役を勤める通し狂言「義経千本桜」。
筋書を通信販売していたので購入。





いつもは観劇できた公演のみ購入していたが、今回はお勉強本になりそうだから。

菊之助氏、良かったなあ。
残念だったろうなあ、劇場で予定通り公演できなくて。

松竹さんはまず明治座で公演予定だった、中村屋さんの公演出演者の方々の座談会。
貴重な小道具等のお披露目と素顔のトークが楽しかった。

その次は京都南座で公演予定だったスーパー歌舞伎「オグリ」
猿之助氏大ファンの母の友人が、チケット、航空券、ホテルを手配してとても楽しみにしていた公演だった。
私は見る予定ではなかったが、おかげで見ることができた。
歌舞伎観劇初心者なので、まだまだ古典が好きかな。
スーパー歌舞伎はアメリカ映画のよう。私はフランス映画のほうが好きなのでね・・・。

17日からは遂に三月大歌舞伎!
昼の部の幕開けは等身大お雛様が踊る「雛祭り」
福助氏の女雛と弟の芝翫氏の男雛。
夜の部は「梶原平三誉石切」「高坏」「沼津」と高麗屋さんがご活躍。
これらも何回も観たが、なんといっても一番観たのは昼の部の通し狂言「新薄雪物語」。
仁左衛門様ご出演のこの演目は初めて。
歌舞伎座へ行くときは昼の部、夜の部のチケットをそれぞれ購入するが、仁左衛門様ご出演の場合はその後一幕見で二度三度と見る。
今回はお陰様でたっぷり鑑賞できた。6回は観たかな。
台詞や、唄い物も語り物も何度も聞くと理解出来るし、衣装や大道具、小道具、後見さんもゆっくり見られたし。
時には大向うを真似て、「松嶋屋!」「15代目!」なんて叫んでみたり・・・。歌舞伎座じゃあ言えませんもの。

いつも歌舞伎を観に上京すると、羽田空港から京急に乗り、東銀座で降りて筋書を買う。
翌日の鑑賞に備えて予習をするために。
今回、用意していたであろう三月大歌舞伎の筋書の販売はなかった。
ということは、表紙などを差し替えて、来年の三月に上演されるのかしらん?

テレビの画面で見られたからと言って、劇場で見なくていいという人はいないだろう。
新薄雪物語の予習はもうバッチリ!
トリ頭なので、忘れちゃうかな・・・。

以下、舞台写真が買えないのでテレビを撮影してみました。






二月大歌舞伎は、仁左衛門様ご出演なので、怯えながらも上京してマスクしたまま鑑賞した。
その後、感染拡大が続き、歌舞伎役者さん達に罹患された方が出ないかとヒヤヒヤしていた。
仁左衛門様の巡業中止にホッとしてもいた。
コロナが終息しても、今までと同じような生活はできないと言われる。
劇場や上演の在り方も問われるのだろうか?

新国立劇場は限定公開終了したけれど、5月になって、バレエとオペラの巣ごもりシアターを楽しんでいる。
昨日まで光藍社さんのバレエの限定公開が楽しめたが、終わってしまった。
オクサーナ・ボンダレワ嬢のヒェッテが凄かった・・・。
イギリスのロイヤルオペラハウス、イタリアのオペラディローマも見られるが、新演出は苦手。
昨日はルチアとトスカと椿姫を。字幕がないのでストーリーわかってないと厳しいですが・・・。
その点バレエは大丈夫。今日はロシアのマリインスキーシアターのロミオとジュリエットを見てました。
ワガノワバレエレッスンのBSの「バレエの王子様になる」を思い出しながら。

巣ごもりでもなんだか忙しい・・・・。
友人らは、英検挑戦とか英語講座でお勉強してるそうな。
私、遊びをせんとや生まれけむなもので・・・・。

冒頭の画像はご存知海老蔵氏。
お正月の大丸札幌店での海老蔵展のときの写真。
ガッツリ睨んで貰って、コロナに負けないように!












札幌雪祭り2015

2015年02月07日 17時46分02秒 | 芸術
今年も札幌雪祭りが始まった。ランチのあとに西10丁目側から友人と見てきた。

冒頭は市民の広場にあった「大泉羊」という雪像。「木曜そうでしょうチーム」の作。
確かに大泉洋君に似てる。うまいねえ。



「水曜どうでしょう」を制作したテレ朝系地元局 HTBのキャラクター ONちゃん。可愛いねぇ。



HTB広場の本気雪像はこちら。「春日大社・中門」

この雪像の右側に写っている建物は、平成17年竣工の分譲マンション。
上から2番目の19階の1フロア住戸が、中古で売りに出ている。
279㎡の4LDK。1億9800万円。
この場所でこの広さでこの値段は、東京の人なら安いなーと思うのでは?
大通公園に面した角度のある窓3面部分がリビング部分で56.4帖。
広々開放感満点でしょうが、貧乏庶民は冬場の暖房費を考えてしまう。
ま、日当たりはよさそうなので、晴天時の日中は暖房不要でしょうけれど。
他にキッチン8.9帖、洋室14.3帖、10帖、9.7帖、和室14帖、トイレ3か所、風呂2か所、収納多数。
ちなみに3か所あるバルコニー面積は57.4㎡あるそうな。
管理費・積立修繕積立金は月6万5千円ほど。
いかがですか?
「レジデンスタワー大通公園」でご検索くださると情報見られると思います。私、回し者じゃないですけど。

話題がずれたけど雪祭りに戻って・・・。



フジテレビ系地元局UHB広場は「サザエさん一家」



TBS系地元局HBCは「マニラ大聖堂」



「雪の国のアリス」ここを舞台にアリスが、不思議の国ではなくて雪の国を訪れるという人形劇とオペラを融合したステージを上演するとか。



「台湾-行天宮」(台北市)



日テレ系道内局STVは 「雪のスター・ウォーズ」

4丁目まで来たら、同行していた友人が「もういい」とのことで、退却。
詳しい雪祭りの情報は、公式サイトでどうぞ。

友人は雪祭りなんて、子供が小さいとき以来かもと。
地元の大人は結構無関心が多い。
私は帰札時に開催されていれば、大通会場だけは見に行くけれど。






歌舞伎の筋書

2013年04月25日 12時55分52秒 | 芸術
新しくなった歌舞伎座。
地震怖さで竣工前は行くつもりが起きなかったのだが、連日のテレビ報道に刺激され行きたい気持ちがむくむくと・・・。
でもそうそうチケットが入手できまいと思っていたが、ネットの空席情報を見ると結構売れ残りがある。
やはり、強気の値段設定が裏目なのか、看板役者の相次ぐ訃報のせいか・・・・。
で、先日84歳になった母が、行きたいと言う。
ちょうど夫の東京出張が決まったので、急遽申し込みをした。
6月大歌舞伎。これ以降だと夏の暑さが辛いからね。
まだ往復はがきで申し込んだ座席の返信は届かないが、おそらく大丈夫と飛行機、ホテルの手配をした。
あ~~~~楽しみだよう~~~~。

で、歌舞伎関連のブログを見ていたら、こんな指摘があった。
4月の筋書の表紙の字に誤りがあったと。
「杮」(こけら)と「柿」(かき)は違うそうな・・・。
パソコンだと表記が同じになって見えるけど・・・。
私も「柿」(かき)で歌舞伎座の申し込みをしてたよ・・・。

こちらのブログで楽しく教えてくださいます。

それにしても、誤字の筋書、プレミアものでしょうね・・・。
おもしろがってはいけないですが。


新歌舞伎座

2013年02月14日 12時45分49秒 | 芸術
歌舞伎の神様は、歌舞伎座の建て替えが許せなかったのだろうか?
人柱のように3人の宝を失った上に、勘三郎氏、そして團十郎氏まで。

あの日、深夜のニュースに流れた速報は、衝撃だった。
大病を何度も克服されていたのに・・・。
思えば、復帰を急ぎ過ぎたことが、このような悲しい結果になってしまったのだろうか。
もっと休養を取っていたら、体力も戻ってきたのではないかと。
でも、舞台人としての責任感が許さなかったのか・・・。
出生時の厳しい境遇で色々不満もあったでしょうに、あんなにおおらかで優しい笑顔の大人に成長して・・・。
海老蔵氏が、「なにも親孝行できてない・・・」と目を潤ませていたが、あの可愛いお嫁さんを見つけたことが最大の親孝行だったんじゃあないかな。

訃報続きに、歌舞伎の興行、もう少し短くできないだろうかと思った。
ひと月に25日間の連続興行はきつすぎないのだろうか?
年齢を考慮した配役になっているのだろうが、歌舞伎の演技はその衣装の重さに早変わり、舞台の上を奈落をと駆け回り、その体力は相当と思う。
一ヶ月に20日間位が体力的に良いんじゃあないかしらん?
そうなると、チケット代が5日分上乗せになっちゃうのかな・・・。
ビンボー人には厳しいけれど。

新しい歌舞伎座の4月公演のチケットの会員先行販売が始まった。
初日はすでに完売だが、桟敷席以外はまだ空席ありの○印が・・・。
今後一般販売でどうなるか不明だが、思ったほどの売れ行きではないそうな。
強気の料金設定に看板役者の訃報続きが影響したのではと・・・。
私はといえば、首都直下型地震のお話が怖くて、東京に行く気になれないんですけどね・・・。
さて、私の新歌舞伎座デビューはいつになることやら・・。

先日閉幕したさっぽろ雪まつりでの、3分の一の大きさで造られた新歌舞伎座の雪像。
到着した時間が悪く、ガキが舞台で踊り騒ぎ始める寸前。
終了まで待つには寒くてあきらめたので、急いで撮ったらこんな感じ。





小さな丸の中に、ひとつづつちゃんと鳳凰があった。
素敵な雪像を造ってくれてありがとう。
これを見て、歌舞伎に関心を持った人が増えたかどうかは不明だが・・・。

雪の歌舞伎座

2013年01月18日 13時36分46秒 | 芸術
次回の帰札予定を考えながら、カレンダーを眺めていた。
2月はさっぽろ雪まつりがある。
この時期は観光客で混雑するから避けようかなと思いながら、今年の大雪像は何かなと公式ホームページを見たら・・・・。

大通会場西8丁目 雪のHTB(テレビ朝日系列の道内局)広場
「歌舞伎座」

え~~~、これ見たい!!
4月2日のこけら落としを控えて着々と完成しつつある第五期歌舞伎座を、松竹の全面協力のもと一足お先に大雪像でお目見え。
後方に背負わされる高層ビルは作らないから、第四期歌舞伎座を彷彿させる意匠で見られるわけだ。
松竹の全面協力・・・会場に歌舞伎役者さんがいらしてくださるのかしらん??
と、2月のこの時期に劇場出演されておられない役者さんを探す。
吉右衛門氏、菊五郎氏、藤十郎氏、三津五郎氏、菊之助氏、海老蔵氏、獅童氏・・・。
でもねえ、3月公演を控えておられたり、ご高齢の方はまず無理でしょうねえ、寒いですから・・。
おまけに歌舞伎不毛の地ですからねえ、札幌は・・・。

大雪像はステージとして使われるから、歌舞伎座をバックにイベントも行われることだろう。
歌舞伎座の前で、小便臭いガキの歌い踊り騒ぐ姿を見せられるのは勘弁してほしいけど、ま、今の日本の芸能界ではそんなイベントしか集客できないかな。

おばさんはバカ騒ぎのない時間に、じっくり鑑賞することにします。






勘三郎さん

2012年12月07日 23時18分20秒 | 芸術
一昨日の朝の訃報に接してから、奈落の底に居るような気持ち。
ため息とともに出る言葉は、「あ~~~もったいない。残念・・・」
私ごときのにわか歌舞伎ファンでもそうなのだから、長年の歌舞伎ファンや関係者の方々の悲嘆はいかほどだろう。

テレビで、勘九郎氏の涙の口上を見た。
「父を忘れないでください」と・・。
忘れられるものですか。
私にとって歌舞伎役者「勘三郎」は18代目だけ。
17代目が素晴らしい名優でも、にわか歌舞伎ファンの私がナマで舞台を見られたのはあなただけ。
今後いつか勘九郎氏が19代目を継いだときに、初めてもうひとりの勘三郎を体験できる。
先代はね、なんて話せるのはそのときかな。

それにしても、早すぎる。
新しい歌舞伎座で演じるあなたを見たかった。
どんなに心残りだったろう。
運命だったと自分に言い聞かせるにはあまりにも残酷。
重篤らしいと漏れ伝わっていても、團十郎氏のようにきっと克服なさると願っていたのだが・・。
つい先日も、来年新しい歌舞伎座が完成したら見に行こうねと母と話していた。
しばらくはチケット取れないだろうねと、笑いながら楽しみにしていたのに。

明日明後日の土日、釧路の学生演劇が偶然にも野田秀樹氏の「表に出ろいっ!」を上演する。
2010年に勘三郎氏が出演された作品だ。
まさか彼らも追悼公演のようになるとは想像もせずに選んだ演目だろうに。
学生芝居のレベルがどの程度かはわからないが、勘三郎氏を思い浮かべながら見てみようかな。


*2005年3月に始まった「中村勘三郎襲名披露公演」は、2006年の夏、北東北の小さな芝居小屋にも来てくれた。
高倍率の抽選だったが、なんとかチケットを購入出来て、夫と見に行った。
終演後、乗車前の勘三郎さんは急いでおられるにもかかわらず、サインを求める人々に「まいっちゃったなあ」と困りながらも時間が許す限りペンを走らせておられた。
私も公演の筋書にして頂いた。
そのときの懐かしい写真があったので・・・・。









本当に残念でならない。
まだどこかで信じたくない私が居る。


500m美術館

2012年01月31日 17時58分02秒 | 芸術
昨年11月の写真ですが・・・。
札幌の地下鉄大通駅とバスセンター駅を結ぶ連絡通路に「500m美術館」がある。



歩きながら鑑賞できる。
このときも色々あって楽しかったが、一番おもしろかったのがこれら。
「 」内がタイトルで、( )内に解説が。


「きのうとりを食べた」(明日は飛べる。今日も食べた)


「ねむれない人」(羊にどんどん近づいて行く。羊を数えすぎて)


「ツノが生えた人」(毎日怒ってた)

11月のオープニング記念展の 川上加奈さんの作品。
前期は1月28日で終了し、今は展示換えで、2月4日から後期展が始まるそうな。
今度はどんな作品を楽しめるかな。



プレスト・コン・フオーコを読む

2011年04月21日 13時21分25秒 | 芸術
昨年のショパン生誕200年に間に合うように出版された本。
プレゼントして戴いたのは昨年の初冬。読みたいなと思いつつ今年になってしまった。

邦題「ショパン 炎のバラード」と名づけられている。
プレスト・コン・フオーコは、音楽用語で「情熱の炎を込めて迅速に」という意味だそうな。
天才ピアニスト アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリを思わせる「私」は、パリで亡命したロシア人から謎の楽譜を渡される。それは、ショパンのバラード第4番作品52の未発表フィナーレ「プレスト・コン・フォーコ」。ショパンの死後、数奇な運命をたどったこの謎の手稿譜をめぐる物語。
白と青で装丁された本がまとう青い帯には、「バラード第4番のフィナーレにおいてショパンは何を創り出そうとしたのか?情熱の炎とともに激しいテンポで燃え上がり、ひとときの存在の証となって消え去るもの 〈激しい情熱の炎〉の彼方へバラードと共に消え去っていったショパンの魂の謎を、音楽の完璧を求めるあまり芸術家の孤独のうちに隠棲する20世紀の天才老ピアニストが暴いていく」とある。


読み始めてまず躓いた。細切れの文体が読みにくかった。
本来は息継ぎのために用いられることの多い句点が、多用されているため。
ミステリー仕立ての緊迫感を出す為なのだろうか、おそらく元々の著者ロベルト・コトロネーオの書き方なのだろう。
翻訳されているのは、信頼のおけるイタリア文学翻訳界の巨匠 河島英昭氏なのだから。

句点にとらわれずに読み進めることにして、半分程でまた躓いた。
私にはこの本を読む資格があるか?という自問に襲われて。
著名作曲家や、ピアニストらが実名で登場するが、はたして私はどの程度彼らの音を知っているか?
同じ楽曲を色々な演奏者で聴き比べたことなどない。
旋律として知っていても、演奏の差異などわからない。
それと音楽用語に対する無知。
「ヘ短調」「ハ長調」「ロ短調」など、シャープやフラットの数らしきこれらの音調の感じがよくわからない。
小説を読むときには、その字面だけではなくそこから立ち上る色や音、風景、香りを想像しながら読む。
この本ではなんといっても登場する音楽を感じたいのだが、私にはそれが欠けてしまうからだ。

が、読み始めた以上は話の展開が気になる。
そちらの願望は捨てて、読み続けることにした。
ミケランジェリのCDを購入して聴きながら。



輸入CDが激安になっているが、上は760円、下の4枚組が1870円。
4枚組は紙のケースで、ものすご~~く取り出しにくかった。
解説書はドイツ語と英語だった。
ショパンのバラードは入っていない。1番と2番のCDを前回見かけていたのだが、売れてしまっていた。
これらの楽曲も、「私」にとっては後悔の残る過去の物らしいが・・・。
音も、芝居と同様に生き物。何度演奏や上演されたとしても、それぞれ一度限りの物だから、こうして残ることはその時点での記録に過ぎないわけで。

読み終えて、演奏者ってなんだろうなーと思った。
自由に解釈しながら演奏できるジャズやロックのように、もっと自由な存在のように感じていたから。
作曲家の心を表現しなくちゃいけないとまでは思っていなかった。
本でたとえるならば、作曲家が作者で、演奏家は翻訳家のような関係なのかな。
意訳しすぎる翻訳家もいるだろうが、忠実に作者が乗り移ったように翻訳する方が多かろう。
翻訳物の優劣は、翻訳者の日本語力と感性によるから。

音楽の完璧さを求めるあまりの芸術家の孤独というのは、私のような感性の鈍い凡人には到底理解できるものではない。
ただ、凡人のほうがある意味幸せなんじゃあないかという気がしたのも確か。
15ページ後半の「15歳で音楽学院の卒業資格を手に入れた」ところから16ページにかけての文章にその孤独の始まりを感じた。
そして一番印象に残った文章は「ジョルジュ・サンドは、音楽の調べと犬が吠える声との区別もつかない」というくだり。
あら、私もその部類か・・・・・。

ショパンの映画が今、公開されている。東京以外はまだこれからのようだが。
ジョルジュ・サンドとショパンの関係が美しく描かれているようだが、この本ではそうは書かれていない。
死を前にしたショパンの愛は、その娘ソランジュに向けられ、この未発表フィナーレは彼女に捧げられたとある。
この本を読んでから映画を見ると、この映画は楽しめないかな?
それとももっと深く楽しめるのかな?





歌舞伎の話題

2011年04月12日 12時29分49秒 | 芸術
久々に歌舞伎美人からのメールをチェックしたら、新しい歌舞伎座の外観などの意匠が新たに発表されていた。

歌舞伎座の正面部分は以前のプランのガラス貼などではなく、第四期歌舞伎座の意匠を継承するとのこととなった。こちらでご確認ください。
内部も私が知っている歌舞伎座の印象が再現されるようで、ちょっと嬉しい。
後ろに巨大ビルを背負わされるのは相変わらずで、お気の毒ではあるが。

仁左衛門様が「その電話、必要ですか?」とおっしゃるので、いつもの長電話を少しだけ短めにしてた。
その仁左衛門様が、5月8日には、東京會舘で「東日本大震災 片岡仁左衛門チャリティーイベント」も開催されるそうな。
ひえ~~~、行きたい・・・・。
でもねぇ・・・・新幹線もまだ繋がっていないしねえ。
予定では今月末には全線開通と言われているが、度重なる大きな余震でどうなるものか・・。レベル7に引き上げられた福島原発の行方も不安だし。
こうして大きな余震に襲われていると、自宅を離れることに抵抗がある。
東京に旅行中に、大きな余震で電車がストップなんてことになったらと思うとますます遠出はしたくない。
地理に不慣れな旅先では路頭に迷いそう。携帯が繋がらなくなれば、検索も出来ないわけで。
この頻繁な大きな余震の上に、今回の地殻変動が、現在予測される東京直下型、東海などの地震の誘発にならないかと脅えもする。
経済活性化と叫ばれても、臆病者なので旅をする気にはなれないかな。
もうすぐ日本人の唯一の長い(たった数日でも・・)連休であるゴールデンウィークが来るけれど。

どさくさに紛れて、復帰が伝えられたのが海老蔵君。
ふ~~~ん、そう。なんかね、どうでもよくなってたかな・・・。
震災の被害があまりにも大きくて、くだらない喧嘩のゴタゴタなんて、あほらしくて考える気にもなれない感じ。
出演料を全額寄付するとか。
生活は大丈夫なのかしらん???石川遼君みたいにCM出演料があるとは思えないけれど。
その頃にはジュニアも誕生でしょうに・・・。
ま、他人の懐心配しても仕方ないが・・・。






CDを買う

2011年03月06日 14時46分24秒 | 芸術
久々にCDショップを覗いたら、期間限定1000円!とあったので、思わず購入してしまった。



左からキャロル・キングの名作「タペストリー」
好きな曲はすでにMDに何曲も持っているのだが、1000円だなんて、この名作は一枚あってもいいかなと。

中央はマイケル・ジャクソンの1位になった曲を集めた「ONES」
マイケルはLPで数枚、CD数枚と所持しているが、1000円なら買って損はない。それに今、LPは聴けないし。

右のスタッフ「BEST Stuff」は1500円。
スタッフはLPで5,6枚所持しているが、こちらも現在視聴不可。
昔懐かしいNHKFMの夕方の番組のテーマソングに使われた曲もある。
リチャード・ティのキーボード、ゴードン・エドワーズのベース、スティーブ・ガットのドラム、エリック・ゲイル、コーネル・デュプリーのギター。
そういえば、コーネル・デュプリーを「こうねつどんぶり」と聞き違えたのは、ブルーヘブンの永井ホトケ隆氏だったなあ。ギタリストの吾妻光良氏が日本テレビ就職でバンド脱退の札幌でのサヨナラライブでのひとコマ。こうねつどんぶりって、何だ??

新譜として発売されたときの価格を思うと、安く購入できるのは嬉しいが、業界の不況は大変なのだろうなあと感じる。
その一方で、オマケを求める人々が拙い作品を大量の「オトナ買い」し、売り上げ上位と騒がれる。
握手券だの撮影券だのコンサートの入場券だの欲しさで、大量購入させるやり方は嫌悪感。
以前から売り上げ上位を操作するために、大量に買い上げてそのまま新古品として処分されているCDを見たことはあるが、組織ではなく、一般のファン心理に付け込んだやり方が嫌だ。
こういう商法を規制することは出来ないのだろうか?
こんな方法でも、売れれば経済も活性化して良いというわけか・・・。

日本だけではないのだろうが、使い捨て以下の無駄な消費で、人気があります!と胸張られてもねえ・・・・。そんな操作で売り上げよくてもねえ・・。
売れさえすればどーでもいいって世界かな。
せめてそんな策略に踊らされないようでありたいけど。
おばさんがつぶやいたところで、何が変わるわけではありゃせんが・・・・。