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好奇な鷲

日常の疑問や愚痴、独り言や、旅の思い出などを書いていきたいと思います。

07 ドイツの旅21 帰国

2008年08月02日 16時00分01秒 | 海外旅行 ドイツ07
10日目。この狭い部屋ともお別れ。傾いたカウンターで朝食を済ませる。このおいしいプロシュットを持ち帰れたらなあ・・・・。BSE問題はその後どうなったのだろう?もう絶対に不可ということか?
これを日本で買うと高い。きっと畜産なんたらとかいう法人がどっさり関税を掛けているのかな、輸入バターのように。自国の産業保護はある程度仕方のないことなのだろうけど、ならばせめて自国のハムをおいしくして欲しい・・・。なぜ日本の生ハムは「豚肉、食塩」だけではなく、ああも添加物が必要なのか?「カツオブシエキス」と書かれたハムもある・・・。魚か?

昨夜のうちにほぼパッキングを済ませておいた。
いつものことだが持参したお土産よりも、購入した物と、数々の見えない思い出も詰めてバゲージは重くなる。あと数日過ごせたらなあ、ただし、他のホテルで・・。

Uバーンでアレクサンダープラッツで下車。
夫が買いそびれた歴史関係のDVDを購入できるかもと、10時にオープンしたカウフホーフへ行く。私は荷物と一緒にバス停で待つ。
ここから出ているバスで、まっすぐテーゲル空港まで行ける。荷物を持って階段の上り下りなどの移動は大変なので、バス一本で行けるのは嬉しい。

バス停からの眺め
 
左の高層ビルが、ガラス貼バスルームのパークイン・アレクサンダープラッツ。旧東独時代は別名のホテルだった。ベルリン中心部で珍しいこの高さ(37階建位ある)は、旧東側の西への対抗心からだったのだろうか。

隣が新しくなったカウフホーフ。営業時間が書かれていたので見ると、週後半が夜10時までとなっていてびっくり。遅くとも夜は8時で閉店と思っていた。
ここ数年、ドイツでの店の開店時間に関する規制である閉店法が、国の権限から州の権限に移行し、徐々に緩和されてはいた。その結果2006年11月にベルリン州ではかなりの緩和の方向が選択されたようだ。
確かに24時間営業が増え、いつでもどこでもこうこうと眩しいほどの店があふれる日本から来ると、日曜定休、18時か20時で閉店のドイツは不便に感じるかもしれない。でも、計画的に行動すれば対応できるわけで、日曜日は買い物以外にたくさん楽しめることがある。日曜定休の本来の目的だった教会礼拝に行かなくても。
EUのせいか、グローバル化の影響なのか、羨ましく感じていたドイツの労働者保護もこれから崩れていってしまうのだろうか?小さく開いた穴から漏れていくものは、何処に向かって流れていくのか・・・。
ドイツでは一日の労働は10時間を超えてはならないという規制もあるそうだ。開店時間が長くなれば、雇用が増えるという失業対策にもなるからだろうか。
KaDeWe 好きの私が閉店法を支持するのは矛盾するかもしれないが・・・・。

夫がDVDを手に戻ってきた。「良かった~。KaDeWeより安かったみたい。欲しかったんだ~~」
私が見てもまったくおもしろくなさそうな歴史のDVD10枚を、満面の笑みで説明してる。最後に買えて良かったけど、迷わないでもっと早く買っていたら機内持ち込みしなくて済んだのだよ・・・・。

ほどなくしてバスが到着。ベルリン市内の最後の観光をしながらテーゲル空港に到着する。空港内のラィジファーでいつも買うキャラメルを購入。軽食をつまみ、カフェを飲む。出国手続きを済ませ、搭乗。
アムステルダムで乗換。お盆休み中のための需要に答えて二階建のジャンボ機だった。KLMのこの機種は古い、狭い、座席に個人のモニターもない。帰りに見ようと思っていた映画が見れない。残念・・・・。

修行を終えて蒸し暑さと冷房が入り混じる成田空港に到着。
成田も羽田もいつもカレーの香りがする。ここはインドか??
空港内に、カレーハウスのカウンターがあるせいなのだが・・・・。

成田に到着していつも思うのはここからのアクセスの不便さだ。国内便を利用するには羽田まで移動せねばならず、新幹線を利用するには東京駅まで移動しなければならない。そこからまたそれぞれの交通網へ。
東京でも、郊外や関東地区への移動時間は相当かかるだろう。細切れに特急を乗り継ぐには、荷物を抱えて階段上り下りや長いコンコースの移動をせねばならない。JRと私鉄が各社入り乱れる都市交通網で、今、一部乗り入れが行われてはいるが・・・。それが嫌ならば、エコノミークラスと同等の狭い座席で時間がかかるバスになる。
せめて東京駅と成田間が、新幹線の走行可能ならばどんなに楽だろう。在来線と新幹線では車体やレールの巾が違うから今のままでは無理だが・・・・。もう、国営ではない細切れJRでは対応不可だろうか・・。一日に数便しか離発着のない場所に巨額を投じて空港を作ったりするよりはニーズがあると思うが。
土建業者が喜ぶ空港だけあちこちに建設しても、土地の買収は楽かもしれないが陸の孤島のような場所ではその後の利用に支障があるし、肝心の飛行機も数機しか飛ばない。飛行機はそれ自体の移動時間は短いが、そこまでとそこからの移動と待ち時間を必要とするのでトータルで考えると結構時間がかかっている。
日本は観光立国を目指すそうだが、海外から日本を訪れる人はどう感じているのだろう?首都東京が必ず見られて良いのかもしれないが、地方の観光をして帰国する場合、かなり不便と思うが。
と、次回はいつ利用できるかわからない成田空港への不満を述べて、旅は終了。

二つの旅行記を読んでくださってありがとう。
さて、これからのブログネタはどうするか・・・。


07 ドイツの旅20 帰国前日(2)

2008年07月29日 19時56分29秒 | 海外旅行 ドイツ07
KaDeWeの最上階でお茶をする。
一食分になりそうな巨大なケーキだった。夫と半分づつにしたが、夫は他のケーキが食べたかったそうで不機嫌になる。ケーキごときで拗ねるな・・・。


ZOOそばのインターネットカフェへ行く。ネットで日本情報を仕入れ、東京の予想気温を見てうんざりする。付属のIP電話で日本のそれぞれの実家に電話を入れる。結構話しても数百円で済む。もうそろそろ寝る時間だった。

買い物を終えると、もう最後のイベントは夕食のみ。
ホテルそばのニコライ地区周辺を歩く。ベルリン発祥の地であるこのあたりの雰囲気が好きだ。ここのそばにもうひとつのベルリンの壁がある。知らずに見ると、「これがあの悲劇の壁かあ」と早とちりしそうなほど・・・・。

(2004年夏に撮影)
この壁は悲しい民族分断ではなく、昔のベルリンの市街地との境界線として築かれたものだ。いまだに残るこの壁は、有名なレストランのツアレツテン・インスタンツの店の外壁の一部にもなっている。メルキッシェス・ムゼウムで見たベルリンの昔の模型にあった城壁がこれなのかもしれない。

観光シーズン中だけあって、レストランはどこも混雑していた。今回の旅の最後の晩餐なわけで、ドイツ料理でとあちこち覗いて歩く。だいたい店の入り口にメニューが置かれているので料理や値段を確認できる。
おもしろい建物のレストランがあったので、そこにした。ちょうど帰る客が数組出たので空席もありそうだったし。
「Zur Gerichtslaube 裁判所って意味だよ。」と夫が言う。ゲリヒツラォベとカタカナにすると、あまりおいしそうに聞こえないが、店内はアーチ型の天井がおしゃれで、お料理もおいしかった。


私は今回まだ食べてなかったグラーシュを。


夫は・・・・・忘れた。ジョッキのような物があるが、中身はジンジャーエール。


コースターを貰ってきたので、よく見たらHPアドレスがあり、確認したら日本語版も作成されていた。
1270年に建設された裁判所の建物を利用したレストランだった。この地区では放火によって多くの建物が焼失したことがあるそうだが、この建物は焼失を免れた6軒のうちのひとつなのだそうだ。興味ある方はサイトご覧ください。日本語メニューもあり。

http://jp.gerichtslaube.de/index.html (コピペでどうぞ)

メニューはきちんと前菜、スープ、サラダ、魚料理、肉料理となっているが、コースとしてオーダーなどしようものなら大変なことになる。よほどの大食漢でもなければドイツでフルコースは無理だろう。




07 ドイツの旅19 帰国前日(1)

2008年07月26日 17時55分42秒 | 海外旅行 ドイツ07
9日目。帰国前日は例によってお買い物の日。
一応私が下見しておいたお土産類を購入して歩く。
U2に乗り、アレクサンダープラッツへ。 
 
パラソルは焼きソーセージを売る人。

ず~~っと改修工事中だったカウフホーフが、すっかり新しくきれいになってオープンしていた。食料品売り場でお土産類を買いあさる。もちろん自分の分も・・・。
自分が貰った経験から、お土産は食品などの消耗品が一番良いと思う。趣味嗜好のわかる間柄ならばそれ以外でも楽しめるが・・。結構困るのが、小さなマグネット類を覗いた、飾り物系。(マグネット系は個人的にかなり好きなので冷蔵庫などにペタペタ貼っている。最近は凝った作りの物が多くて楽しい)
風光明媚な風景や深い文化を背景に生み出された現地ならではの品物は、その場にあるから似合うのであって、いきなり我が家に登場しても居場所が見つかるとは限らない。その観光地を楽しんだ人ならば、そこの風景の一部を切り取ったようなお土産類は思い出の再生にもなりうるが、未体験の場合、ガラクタ?と思われかねないからだ。
でも、食べ物の際、お菓子類の香りにクセがあるものは避けるようにしている。日本と認可されている香料が違うので、物によっては食べられない。ドイツのマジパン系は私は結構苦手。夫はなつかし~~と食べるが・・・。

昼食はカウフホーフの上で済ませる。2000年に来た時は、ドイツの食文化に期待して昼食もレストランでしっかり食べていたが、2004年からはドイツ語のメニュー解読に要する時間もいらないし、セルフだからチップの心配もいらないし、時間節約もあって手軽に済ませるようになった。それに、どうせ今夜は最後の夜だからしっかり食べるし。

例によって、芸術的盛り付けによりポチのエサ状態の夫のランチは撮影できず。え?私のもエサに見える??左のお皿の3(さぁん!)時の位置は、Pfifferlinge(アンズダケの一種)のサラダ。あとはオリーブにくるみなど。右のお皿は玉ねぎのソテーにハンバーグ、ポテト、ズッキーニ、マッシュルームを添えて。きのこ類は軽いのでお安くなる。夫はいかにもまずそうな焼きそばを大量に・・・。それは重さがあるけど材料費かなり安いと思われ・・・・。ま、ご本人の希望ですから・・・。トリ頭なので、料金をきちんと覚えていないが、お互いそれぞれ6€程度だったような・・・。

日本ではバイキングの食べ放題形式が盛んだが、なぜカフェテリア形式(自分の食べたい物だけをお皿に取って料金を支払うシステム)は広まらないのだろう?
計量清算する機器は日本で製作されているが、ほとんどの採用先は会社の社食のようだ。

食べ放題!って、お得なようだがこの恩恵は食べ盛り&大食いのほんの一部の人にしかないと思うのだが・・・。どれでもぜ~~んぶ食べていいですよ~~~と言われていても、はたしてどの程度自分は食べられるものだろうか?お皿に卑しく大量に取って、残したまま帰っていないか?これは食べ放題じゃなくても普通の盛り付けが多すぎる場合にも言えることだが。
以前、会社勤務の頃、よく食べ歩きをしていることが知られていた私は、所属部署での宴会の常任幹事?をさせられていた。そのときに、飲み放題について検討しようとそれぞれに酒量を自己申告してもらって計算したところ、全然酒代が少なかった。まあ、シラフでの判断だから控えめとしても、飲まない人、あまり飲めない人も居たので総合すると飲み放題は無駄という結論になり、実際、宴会は予定していた酒代をはるかに下回り、二次会の費用にまわったのである。
メタボ対策が叫ばれ、食品の破棄が指摘される今、そろそろバイキング方式も転換したほうが良いのではと思うのだが。

食事の後、KaDeWeへ移動すべく、地下鉄へ。
ホームの壁面を利用して写真展なのだろうか?
  
ドイツは日本と進行方向が逆なので、どちらからバスや列車が来るかおろおろするが、ようやく慣れた頃には帰国が近い。


07 ドイツの旅18 M氏宅でパーティ

2008年07月22日 17時02分31秒 | 海外旅行 ドイツ07
8日目。昨日の寒さはなく、晴天で暖かい。まだ夏で安心。
ベルリンで数日を過ごしていると、風景に何か物足りなさを感じる時がある。山がないのだ。別に熱心な山岳信仰者ではないのだが、日本に居ると私は毎朝カーテンを開けるたびに山を見ている。天候が悪くて厚い雲や霧に隠されている場合もあるが、確かにそこには山が存在している。山を見ていると元気を貰えたり、心が落ち着いたり、安っぽく表現すると「癒される」。(この言葉が悪いわけではないのだが、多用されすぎてあまり好きではない・・)
北ドイツ平野にあるベルリンは、なだらかな平地が続いていて山どころか、ほとんど起伏がない。山を見慣れている私だからか、山のなだらかな稜線が懐かしくなる。
また、大都市でありながらベルリンに居ると空が広いなと感じる。自動車王国ドイツだけあって、まず道路巾が広い。自転車専用道路もあり、舗道も広い。そして何より超高層ビルが少ない。最近開発された元壁跡の地域のポツダマープラッツなどは高層ビルも建設されたが、一般にブランデンブルク門が建築物の高さの基準となると聞いた。地盤が砂地ということもあるかもしれないが・・・。
日本もそろそろ建築物の高さを制限したらどうだろう。一部地域で規制が始まってきてはいるが・・・。銀座は昔からの経営者達が建築物の高さを制限してくれているらしい。ブランドショップに関心はないが、六本木や池袋、新宿などより銀座へ行きたくなるのはそのせいかもしれない。歌舞伎が好きなせいもあるが・・・。バベルの塔のごとき超高層ビル、まだ東京に必要なんだろうか?

話がそれたが、今日はM氏のお宅でパーティ。
日本から語学研修の学生さん達を引率してライプチヒに滞在されておられたU氏も、数日前からM氏の家に滞在中。彼も夫の大先輩に当たる。M氏のお友達のドイツ人のG氏、昨年ホームパーティに呼んでくださったRさんもお見えになるそうだ。
ホテルを出てUバーンに乗り、シュタットミッテで降りて、ギャラリー・ラファイエットへ。M氏のお宅が近いのでここにしたが、やはり品揃えが少ない。鮮魚を買わねばならないのだが、KaDeWeに比べるとかなり売り場が小さい。奥にイートインで寿司コーナーがあるから鮮度は大丈夫なのだろうけど・・・。スズキとタラ(だったかな?)を購入。必要なハーブ類やサラダ用の野菜、料理用に白ワインを買う。

M氏宅に到着。先日お会いした後にも、いろいろ検査で病院通いが続いておられたが、大丈夫らしいとのことだった。(その後の再検査でいろいろおありだったようだが・・・)
ごま油を買いに行かれたU氏が戻られて、てきぱきとうどんを作ってくださった。趣味は料理とおっしゃる男性。今日はギョーザを作られるので、下準備をなさり、M氏と我々の4名でギョーザ作りに精を出す。中国で食べておいしかったからと緑のクウシンサイの炒め物も作られた。
M氏が炊きたてのご飯に散らし寿司の具を混ぜて五目散らしが完成。
私は赤、黄のパプリカ、きゅうり、トマトを、オリーブオイル、レモン、塩コショウでサラダにした。
赤、黄のパプリカをフォークに刺してガスレンジの炎で焼き、皮をむいて(熱い・・・)バルサミコと塩とオリーブオイルでマリネに。
その後は魚料理の準備。M氏が、こちらで買う魚が生臭いとおっしゃるので、水洗いをしてペーパータオルでふき取る。ペーパータオルを敷いた上に魚を置いて塩を振る。魚から出た臭みをしみこませるために。
スライスした玉ねぎに塩コショウとオリーブオイルをかけて電子レンジで下茹で。取り出してその上に魚の半身を載せて、塩コショウ、ディル、白ワインを降りラップしてレンジに。スズキのワイン蒸しオニオン添え完成。
それにしてもドイツのラップは使いにくい。昔の初期の日本の製品のようだ。添加物を使うのが嫌われるから昔のままの製品なのだろうか?工夫しようと思わないのだろうか?日本人が利便性を追求しすぎるのだろうか?わからないけれど・・・。
もう一品は、塩コショウした半身を小麦粉を少々入れたビニール袋に入れてシェイクして小麦粉の衣をまんべんなく付けて、フライパンでオリーブオイルで焼く。
裏表ともこんがりパリッと焼いてタラのピカタ。どちらもレモンを絞って頂く。
料理といえない単純さだがどちらも好評だった。が、お口にあわないかもと心配で魚のサイズを小さめで選んだため、物足りない量となってしまったが。(それが良かったのかも・・・)

夕方、Rさん、G氏が見えられて開宴。




07 ドイツの旅17 クヌートに会いにZOOへ

2008年07月17日 12時55分13秒 | 海外旅行 ドイツ07
ボーデ美術館を出て、モンビジュー公園周辺からハッケッシェン・ヘーフェへ向かう。ドイツでは外に卓球台がテニスコートのように設置されている。ピンポン球というと軽いものの代名詞のようだが、風の影響はないのだろうか?
 

去年も食べたハッケッシェン・ヘーフェへにあるイタリアンのお店で昼食。


栄養補給で一息つき、ハッケシャー・マルクト駅からSバーンに乗り、ZOO(ベルリン動物園)へ。
昨年の12月に誕生し、人工保育で育てられたシロクマのクヌートに会いたくて。

すっかり主役の座を奪われた感じのパンダが、危機感を感じたのか、サービス精神あふれんばかりに観客のそばでパフォーマンスしていた。2000年に来たときは、全然愛想がなかったのだが・・・。
  

動物園風景
  

可愛い案内版が導く


クヌートエリア


正面に廻るとぽつんと・・・


ズームしたらボケた・・・
 

クヌートのエリアの真裏には、他のシロクマ達のエリアがあり、クヌートの両親もここに居る


クヌートの両親は、旧東ベルリンのサーカスに居たそうだ。育児放棄かと思ったが、DVDの解説に寄ると母クマは授乳しようとしたが、クヌートが飲もうとしなかったらしい。仮死状態だったのだろうか?
その後、愛くるしい姿で世界中の人気者となった彼だが、元気に成長した今、ぽつんと一頭で居る姿が寂しそうで気になった。
クヌートに手(前足)を振られて、ZOOを後にする。


クーダムへ出て、夕食場所を探す。
何処も混雑していた。ドイツ料理店らしき店に潜り込む。
昨日のシュニッツェルがまずかったので、リベンジにコルドンブルーを。でも、2日続けてカツは厳しい・・・・。


クーダムの夕暮れ 左にKaDeWe、中央にカイザーヴィルヘルム記念教会、右にベンツのビルが聳え立つ。


もう、旅も終わりに近い。


07 ドイツの旅16 念願のボーデ美術館へ

2008年07月16日 18時38分21秒 | 海外旅行 ドイツ07
メルキッシェス・ムゼウムで予定外に長く遊んでしまったが、外に出るとかなり寒い。曇り空のせいか、それとも今年も8月半ばにしてベルリンの夏は終わったか?いったんホテルに戻り、薄手のコートを羽織る。脂肪製のコートを常に着用している夫は寒くないと言うが・・・。
交通機関を使うには位置関係が中途半端なので、ホテルを出て歩いて博物館島の先端にある、2006年10月にようやく再開したボーデ美術館へ向かう。

手前の橋からの左右の景色
 

修復されたボーデは、新築されたかのような新しさで、古い建物好きの私としては物足りない。でも、かなりの傷みようだったから仕方がないのだろう。日本ならばガーーッと壊して全然別な近代的なものに作り変えてしまうだろうが、こつこつと修復してなるべく同じように再建するヨーロッパはすばらしいと思う。建物はただの器ではない。風景の一部として存在し、歴史とともに先人のぬくもりを秘めて今に伝える。破壊してしまうことはそれらも葬り去ることにならないか?
近代的な高層ビルが乱立する風景は殺伐としていて好きではない。が、私自身それらの建築物にかかわる仕事で生計を立てていたのだけれど・・・・。

ボーデは三角形のような形をしていて、ドイツの建物らしく中庭もあり、二つのクーポラ(ドーム型天井)がある。入り口の上が大きいクーポラで、反対側に小さいクーポラがある。二つのクーポラを繋ぐ部分にバジィーリカがある。
バジィーリカと小さいクーポラ部分の階段
 

何処からどう廻ればよいかわからず、ぺらぺらのイタリア語の冊子を手にうろつく。夫はドイツ語版。
お出迎えしてくれたお方・・・


フィレンツェのウフィッツィ美術館を思い出すような・・・天井と床のせいだろうか?展示されているのはメディチ家のシンボルマーク?
 

内部の様子

 


17世紀のイタリアの彫刻家カノーヴァのバレリーナ

ヴェネツィアへ行った時、ティントレットの56枚もの巨大な絵で埋め尽くされたスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコを見に行き、隣のサンタ・マーリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ教会を覗いたら、大きな白い大理石のピラミッドがあった。カノーヴァのお墓だった。

なんとなく展示物の設置に落ち着きがないように感じた。まだ最終的な展示位置が確定していないのではないかと思う。そのせいかガイド本も暫定のドイツ語版しかなかった。正式に発行されても、日本語版はないだろう。ベルリンの他の美術館でも作成されていないのだから。

美術館などを見て歩く際は、どうしてもだらだらとゆっくりした歩みになる。この歩き方はかなり疲れる。スタスタと結構な速度で歩くなら半日以上歩き続けるのも苦ではないのだが・・・。今日はすでに一箇所見てきているので疲れもピーク。せっかくのボーデだというのに、鑑賞よりも眠気が襲ってくる。途中であきらめた。今回の日程では再訪の時間はない。いつリベンジできるだろろうか?


07 ドイツの旅15 メルキッシェス・ムゼウムへ

2008年07月14日 16時46分25秒 | 海外旅行 ドイツ07
7日目、ホテルの部屋の傾いたカウンターにKaDeWe製の朝食を並べて頂く。プロシュット食べ放題、くるみとオリーブのアンティパストがおいしい。パンを温めなおせたら最高なのだが・・・・。

ベルリンの市立歴史博物館であるメルキッシェス・ムゼウムまで、徒歩で1分のホテルに宿泊しているので今日はここから廻ることにした。
ここは1900年前後に建設された建物を利用して、ベルリン市の近世までの歴史や、人々の生活史を展示している。
外には移設されたベルリンの壁があった。ま、これ抜きにはベルリンの歴史は語れないだろう。


料金を支払えば内部の撮影は許可される。
この建物は、以前は教会だったらしく、広々とした聖堂内部に巨大な鐘が安置されていた。吊るされずに床に置かれた鐘を見ると、つい道成寺の安珍・清姫を思い浮かべてしまう。安珍10人は入れそうな・・・・。
 
バラ窓と天井がきれい。洗礼盤や祭壇、聖具類だろうか。


ベルリンのシンボルマークのクマと、なぜか巨大なトリと抱き合うクマ
 

昔のベルリンの立体模型。中州は博物館島部分?


内部展示品の様子
   
 

公団住宅?の模型


当時の文化的な家具?なのだそうな・・・。装飾のないシンプルさは斬新だったかもしれないが、この発想の貧乏臭さは今の日本に通じるかも。


絵画
 

カイザーパノラマ

回転台に載った50組のステレオ写真を、25面体にそれぞれ設置されている双眼鏡で覗いて鑑賞するシステム。写真には19世紀のベルリンの様子が映し出される。20秒ほどで順番に変わるシステムなので、隣合って座っていても同じ写真を見ることはできない。2つ遅れて廻る。当初、それを理解せず、「あ~~ここウンターデンリンデン!」「え?違うよ~」と話が合わなかった・・・。

07 ドイツの旅14 コンサート&夕食

2008年07月10日 13時05分45秒 | 海外旅行 ドイツ07
マルクトでの買物の後、昼食に行った。写真がみごとな手振れで掲載できないが・・・。
夕方4時から、グリニッケ・シュロスでの室内コンサートに誘われていたが、病み上がりのDさんがお疲れだったのでご自宅へお送りし、3人で行くことになった。

昼頃から小雨まじりの天候となったが、会場へ向かう頃は土砂降りとなった。それでも、ドイツの雨はしつこくないので会場到着時には止んだが。
金色(ドイツらしい)の、翼のあるライオンに迎えられて入場する。
  

会場内


ロシアのピアニストALEXANDER MALTER 氏が、ハイドンとモーツアルト、グリークを演奏。優雅なひとときを過ごす。
演奏会の後、ラートハウス・シュテーグリッツの駅まで送って貰い、そこで別れた。
明後日からIさん、Dさんのご夫妻は旅行を予定されていた。別れの時はいつも寂しい。でも、Iさんは秋に日本での二人展で来日される。東京での再会を約束してハグ。
この駅から少し歩くと、バウムクーヘンの有名な店、ラビーンがある。が、もう閉店時間を過ぎているので・・・・残念。

Uバーンに乗り、クーダムで降りて書店へ。私はお土産用のカレンダーや、クヌートのDVDを購入してホテルに戻る。
ホテルの裏手にも別なホテルがあった。川に面した1階にレストランがあり、外に置かれたメニューを見ると、お手軽だったのでそこで食べることにした。
本日のお勧め、農民のオムレツ


シュニッツェル


ここのレストランは、内装も豪華でウエートレスも感じよく、スープがサービスされたりと良かったが、シュニッツェルは肉の味が悪くてかなりまずかった。農民のオムレツはじゃがいもたっぷりでおいしかった。あまり来客が多そうにないレストランでは、本日のお勧めが正解かも。

デザートはおいしかった。
左はいわゆるコーヒーフロート、右はベリーのゼリー風

量の多さはドイツらしい。食べ応え満点・・・・。



07 ドイツの旅13 ケーテ・コルヴィッツマルクト

2008年07月07日 16時01分08秒 | 海外旅行 ドイツ07
ケーテ・コルヴィッツが居住していたアパートのそばにあるケーテ・コルヴィッツ広場でのマルクトに到着。彼女の彫像があり、写真を撮影したはずなのだが・・・・ない。夫と二人ならば待たせて撮影出来るが、他の人が一緒だとそうもいかず、足早に歩く中でパパッと撮るので結構難しい。人ごみだと、見失って迷子(迷おばさん)になりかねないし・・・。
今までに数箇所あちこちで開催されるマルクトを訪れたことがあるが、どこも活気があって楽しい。野菜や果物は、人工的な照明よりもやはり太陽の下が一番似合う。
   

ヨーグルトディップなどギリシャ料理
 

おいしそうなスモーク類


豆やナッツ、乾物系?
 

お花屋さん


マルクトに居た可愛い赤ちゃん


マルクトに買い物に来る人は、たいていカゴか、袋を持参している。入れるものを持っていないと、無料で薄いビニール袋に入れてくれるが・・・。(ドイツのスーパーマーケットではレジ袋は有料)
日本ではレジ袋削減が声高に言われ、エコ!と店内に推進のポスターが貼られ、バックの販売が行われている。消費者側の努力としてそれはとても良いことと思うが、店側として、あの仰々しく発泡スチロールなどのトレーにいちいち野菜や果物などを入れて販売する姿勢はどうなのだろう?家庭に持ち帰られたそれらの包装材はほぼゴミと化す。資源ゴミとして回収をしても、それらはトレーとしてそのまま再利用されるわけではない。
商品管理に便利なバーコードをレジで読み取らせるには、フラットな面のほうが良いのかもしれないが、もう少しなんとかならないものだろうか?
一回の買い物で持ち帰るトレー類のかさばることといったら・・・。以前、清算後に野菜のみならず肉、魚までトレーから取り出してビニール袋に入れて持ち帰るご婦人を見かけたことがある。汚れたままのトレーをそこのゴミ箱にぽんぽんと捨てていたのはちょっと嫌だったが、気持ちはわかる気がする。

ドイツのスーパーマーケットでは、野菜、果物はほとんどトレーにいれられておらず、ばら売り状態で、マルクトのように売られている。が、対面販売ではなく、計量用のはかりとビニール袋がおいてある。客は自分で袋に買いたい商品を入れて閉じ、秤に載せ、種類別の料金表からその商品の単価を示した絵を押す。自動的に計算されて出てきた値段のシールを貼ってレジへ持っていく。この方法だと、必要な量だけ購入できるし、店側もパック詰めの手間も省けて良いのではと思うが・・・。エコを叫ぶならそのくらいの対応も検討して欲しい。




07 ドイツの旅12 プレンツラウアー・ベルクへ

2008年07月06日 16時01分19秒 | 海外旅行 ドイツ07
6日目、11時にホテルまでIさんとご主人のDさんが迎えに来てくださった。
旧東ベルリンのプレンツラウアー・ベルクへ行く。ここは、去年行ったビール工場跡地を利用したレストランのあるあたり。この地区は、大戦時の爆撃に遭わなかったので、かなり古い建築物が残っているそうだ。歩きながらで、それらの写真を撮影する余裕がなかったが・・・。ケーテ・コルヴィッツ広場もそばにある。広場で行われているマルクトへ行く前に可愛いお店に立ち寄った。

文房具店

ガラスに風景が写りこんで見にくいが、細長い円錐形の物がある。
これには、9月の新学期を迎える子供へのプレゼントが入っているそうだ。プレゼントがもらえるから新学期を楽しみにしましょうねーという作戦かな。

おもちゃのお店
  
ところ狭しとおもちゃがおいてある。レトロな物が多く、ぬくもりを感じる。インテリア系のミニチュアシリーズはいまだに欲しくなる・・・・。

雑貨?リサイクルショップ?
 

可愛い看板


マルクトの写真を続けると長くなるので別項に・・。