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好奇な鷲

日常の疑問や愚痴、独り言や、旅の思い出などを書いていきたいと思います。

07 ドイツの旅16 念願のボーデ美術館へ

2008年07月16日 18時38分21秒 | 海外旅行 ドイツ07
メルキッシェス・ムゼウムで予定外に長く遊んでしまったが、外に出るとかなり寒い。曇り空のせいか、それとも今年も8月半ばにしてベルリンの夏は終わったか?いったんホテルに戻り、薄手のコートを羽織る。脂肪製のコートを常に着用している夫は寒くないと言うが・・・。
交通機関を使うには位置関係が中途半端なので、ホテルを出て歩いて博物館島の先端にある、2006年10月にようやく再開したボーデ美術館へ向かう。

手前の橋からの左右の景色
 

修復されたボーデは、新築されたかのような新しさで、古い建物好きの私としては物足りない。でも、かなりの傷みようだったから仕方がないのだろう。日本ならばガーーッと壊して全然別な近代的なものに作り変えてしまうだろうが、こつこつと修復してなるべく同じように再建するヨーロッパはすばらしいと思う。建物はただの器ではない。風景の一部として存在し、歴史とともに先人のぬくもりを秘めて今に伝える。破壊してしまうことはそれらも葬り去ることにならないか?
近代的な高層ビルが乱立する風景は殺伐としていて好きではない。が、私自身それらの建築物にかかわる仕事で生計を立てていたのだけれど・・・・。

ボーデは三角形のような形をしていて、ドイツの建物らしく中庭もあり、二つのクーポラ(ドーム型天井)がある。入り口の上が大きいクーポラで、反対側に小さいクーポラがある。二つのクーポラを繋ぐ部分にバジィーリカがある。
バジィーリカと小さいクーポラ部分の階段
 

何処からどう廻ればよいかわからず、ぺらぺらのイタリア語の冊子を手にうろつく。夫はドイツ語版。
お出迎えしてくれたお方・・・


フィレンツェのウフィッツィ美術館を思い出すような・・・天井と床のせいだろうか?展示されているのはメディチ家のシンボルマーク?
 

内部の様子

 


17世紀のイタリアの彫刻家カノーヴァのバレリーナ

ヴェネツィアへ行った時、ティントレットの56枚もの巨大な絵で埋め尽くされたスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコを見に行き、隣のサンタ・マーリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ教会を覗いたら、大きな白い大理石のピラミッドがあった。カノーヴァのお墓だった。

なんとなく展示物の設置に落ち着きがないように感じた。まだ最終的な展示位置が確定していないのではないかと思う。そのせいかガイド本も暫定のドイツ語版しかなかった。正式に発行されても、日本語版はないだろう。ベルリンの他の美術館でも作成されていないのだから。

美術館などを見て歩く際は、どうしてもだらだらとゆっくりした歩みになる。この歩き方はかなり疲れる。スタスタと結構な速度で歩くなら半日以上歩き続けるのも苦ではないのだが・・・。今日はすでに一箇所見てきているので疲れもピーク。せっかくのボーデだというのに、鑑賞よりも眠気が襲ってくる。途中であきらめた。今回の日程では再訪の時間はない。いつリベンジできるだろろうか?



2 コメント

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Unknown (カイエ)
2008-07-17 04:24:05
Juniさん、こんにちは。
1日で複数の美術館を回るのは体力、気力ともに結構消耗しますね。
我々もペルガモンで半日使ってしまったとき、もう他の美術館に行く気力は失せてしまいました。
ボーデはまだ行ったことがありませんが、天井が高くて優雅な感じですね(展示物の設置は微妙ですが・・もうきちんと整備されているだろうか?
チャンスがあれば行ってみたいです・・・チャンスあるだろうか・・
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美術館巡り (Juni)
2008-07-17 12:46:40
カイエさん、こんにちは。
ヨーロッパの美術館は規模が大きいですから一日一箇所でも全然見終わらないですよね。足も疲れるし・・・。ミュンヘンもたくさんありますよねー。今、興味があるのは他のブログで写真を見たグリプトテークの彫刻です。当分行けそうにないですが・・・。

議論好きドイツ人の意見がまとまらなくて展示物の設置が確定しないのかしら?などと勝手に推測したり。10年位議論してそうですね・・・。
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