はなのしたにて

日本スピッツのぷり(♀17歳)、小辰(♂3歳)と東京下町で暮らしています。二匹との日々をつづります。

がんのプロフィール②

2006-06-23 23:22:10 | がんのこと
告知から抗がん剤開始まで

健康診断の2次検査で告知された翌々日に治療を受ける病院で診察を受けた。
まずは検査から、マンモグラフィー、乳房の超音波、血液検査。
超音波の検査にかける時間が検診のときとは比べようもないぐらいに長く、
しっかり見てくれるという安心感が得られた。
超音波は横向きで受けていたため画像が見える。
医療の現場を離れて十数年の私にも、はっきりとしこりが見えた。
でも、私の古い知識ではしこりということ以外はわからない。
マンモは板に胸をはさむのが大変
巨乳の私は乳房を薄く延ばすのが大変。

主治医となったのは30代前半とおぼしき女医、きびきびした様子とはっきりとした口調が印象的だった。
紹介状に”乳がん”と断言してあったので、
”細胞診もしていないのに・・・”と言われたが、
彼女も超音波、マンモの画像から、ほぼ間違いないでしょうと診断する。
そして抗がん剤治療を行うであろうことを示唆された。

初回の診察で感じたことは、
ガンが専門のこの病院の待合室にあふれる患者の数への脅威。
そして、そんなに多くいる患者の中で自分が一番年下であろうことへの不安。
ガン患者の負の感情に一日中向け合わなければいけない医療現場の方々への尊敬。

この日から長い治療が始まった。
闘病とは言わない、闘っているというほど頑張らなかった。
ただ、始めたことをキチンとこなしてきただけだった。
カリキュラムをこなしているように。