■韓国映画「V.I.P 修羅の獣たち」 予告
2017年の韓国映画
隠蔽しようとする者、捕らえようとする者、復讐しようとする者、全員から追われる者。
4つの狂気が交錯する・・・。
韓国ノワールの巨匠、「新しき世界」「生き残るための3つの取引」のパク・ジョンフン監督が放つ、
国家機密機関の闇に翻弄される男たちの狂宴、壮絶クライムアクション!
韓国映画史上初めて“企画亡命者”を扱った映画である。
<企画亡命者>
冷戦時代だった80年~90年代初頭あたりまではかなりの数に上ったが、
近年においては、ほぼないものとされている。
VIPキム・グァンイルは、アメリカCIAと韓国の国情院が合同で亡命させた人物として、
韓国国内で貴賓扱いを受ける。
張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が生きていた当時の北朝鮮内の政治情勢が、
キャラクターの誕生背景となった。
キム・グァンイルは、張成沢の右腕であり平安道の党書記キム・モスルの息子として、
俗に言う北朝鮮のロイヤルファミリーの一員という設定。
彼は自身の父親よりも、党の序列が高位である者以外に、頭を下げたことのない人物。
富と名誉、そして留学の機会までを手にしたキム・グァンイルの品位ある姿と流暢な英語が、
彼の華麗なバックグラウンドを示している。
キム・グァンイルは喜怒哀楽を表に出さず、いつも冷ややかで何事にも無関心であるかのような顔をしている。
彼が連続殺人事件の有力な容疑者とされてもなお誰も手出しできない理由は、
まさに彼が国情院とCIAによって韓国に連れてこられた“企画亡命者”であるためだ。
殺人事件の有力な容疑者としてキム・グァンイルを逮捕する証拠が十分であるにもかかわらず、
グァンイルだけが知っている北朝鮮の情報を重要視する各機関が取る態度について、
憤りを感じる。
さらに、この状況を誰よりもよく知っている自分の立場を自由気ままに利用する
キム・グァンイルの傍若無人な行動は、韓国の特殊な状況を生々しく皮肉っている。
特に、北朝鮮の変化する政治情勢までが、劇中でキム・グァンイルのキャラクターに大きな影響を与える。
このように『V.I.P. 修羅の獣たち』を通じて初めて明かされる“企画亡命者”は、
時々刻々と変化しながら、細やかな部分まで楽しませてくれる。
(Webより抜粋)
■韓国映画「V.I.P 修羅の獣たち」
イ・ジョンソクさんがノワール作品に出演していたので観てみました。
前回観た「あなたが眠っている間に」など、今までに観たジョンソクさんとは違って、
「殺人鬼」役なんて、ジョンソクさんに合うのだろうか?と思っていたのですが、
綺麗な顔立ちから不気味な笑みを浮かべるサイコパス的なキャラクターには驚きました。
そういった意味では観る価値はあったなと感じました。
チャン・ドンゴンさんは映画「王宮の夜鬼」、キム・ミョンミンさんは「朝鮮名探偵 鬼<トッケビ>の秘密」
パク・ヒスンさんは「密偵」「サスペクト 哀しき容疑者」に続いての鑑賞でした。
演技力のある俳優の中で、若手演技派イ・ジョンソクさんと見事なキャスティングで
北・南それぞれの国家と警察、国家情報院が北のVIPの扱いに手をやく両国間の関係が
とても興味深い映画でした。
■STORY
韓国国家情報院と米CIAの企てにより、北から亡命させられたエリート高官の息子
キム・グァンイル(イ・ジョンソク)が連続殺人事件の有力な容疑者として浮上する。
彼が犯人であることを本能的に確信した警視のチェ・イド(キム・ミョンミン)はグァンイルを追うが、
国家情報院の要員パク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)の保護により
捜査網を潜っていくのだった。
さらには保安省所属の工作員リ・デボム(パク・ヒスン)までが介入し、
事態は思いもよらない方向へと進んでいく。
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