ともだち

退院から2週間が過ぎた頃、義姉（兄嫁）から電話がありました。
高校時代の友人たちが私の病気のことを聞いて、同じ同級生だった義姉のところに心配して電話をしてきたという。
それも、直接ではなく、義姉と親しいほかの子を通して連絡してきたって。


高校のとき特に仲の良かったＭちゃんとＹちゃん。
たまに会ってはいたけれど、皆より早く出産した私はふたりとは住む世界が違ってしまった感じもあり、離婚したこともあって、ここ数年疎遠になっていたんです。
（やっぱり離婚したことを引け目に感じてたんだな・・・私）

子供を通して知り合ったママ友との付き合いが多かったのだけど、いざ病気になって入院したとき、入院中のベットでほんとに会いたかったのはＭちゃんたち。
死というものが頭をよぎったとき、とっても会いたかった。
どうしてかな。入院中ってやけに子供の頃とか、高校生の頃を思い出してた。
でも、ここずっと連絡もせずにいたくせに、病気になったからって頼ったりするのって虫が良すぎるだろうし、しかも、ガンになったなんて連絡したら、相手にイヤな思いさせるだけだろうかとか考えちゃって、入院してることを連絡できないまま退院をしたのです。


そんなだったから、私のことを心配してくれてるって知ってすごくうれしくって、Ｍちゃんに電話した。
『私は大丈夫だよ～。』
っていつものように明るく。


電話のあとＭちゃんから来たメールです。


○×ちゃん（娘の友人のママで私たちの同級生）からぷかぷかのことを聞いてから、何も知識のない私はネットで調べたりしてみたのね。でも知れば知るほどぷかぷかに連絡出来なくなっちゃって．．．
すごく遠回りしちゃったんだよね。でも私がぷかぷかのことを知った時はすでに
ぷかぷかは退院してこっちに帰ってたんだね。もっと早く勇気を出してぷかぷかに連絡を取っていれば、と今は思う。ごめんね。
昨日電話で以前と変わらず元気に話してくれたぷかぷか。
Ｙちゃんはぷかぷかの病気のことがわかった時、「ぷかぷかは前向きな子だから大丈夫」と言ってたけど、私はそんなぷかぷかだからこそ、周りを気遣って無理をしてるんじゃないかと思ったの。昨日の電話でそれがすごく伝わった気がする。
私みたいな未熟者がぷかぷかの力になれるとは到底思ってないけど、私みたい
な能天気な奴と話すことでぷかぷかの気持ちが和らぐなら、いつでも言ってね。


涙がいっぱい。
もっと素直にならなきゃ。わたし。



そして数日後、Ｙちゃんからもメールが来ました。


ぷかぷかの病気のこと聞いて、暫くの間、ずっと頭から離れなくって
いつもぷかぷかのことばかり考えてました。


って。

そしてＭちゃんとＹちゃんのお母さんが数年前に子宮がんと乳がんで手術を受けていたということを、このとき知りました。

ふたりとも私の病気のこと知ったとき怖かっただろうな。

Ｍちゃん、Ｙちゃん。ごめんね。ありがとね。



その後、3人でランチをしました。何年ぶりかなぁ？
3人で会ったのは10年ぶり？もっとかな？
昔と変わらずいっぱ～いしゃべってしゃべって。
おしゃべりな私は病気したって相変わらずだと思ったことでしょう。



病気になって本当につらかったけど、
それは私だけじゃなくって、
家族も、親戚も、ともだちも、ママ友たちも、
ご近所さんも、みんなみんなが辛かったんだよね。

本当にありがとう。


そして、ネットを通じて知り合った皆さんも私の大切なお友達です。
こんな下手くそな文章をいつも読んでくれて、応援してくれてありがとう。

ここでの出会いのおかげで今こうして強くいられます。

頑張って長生きすることが一番の恩返しだね。

負けないぞ～～～