体中に付けられた管、酸素マスク、脚には空気加圧装置とやらが取り付けられ身動きできない。
すっかり『病人』の姿になってしまったことが、ずし~んと重くて悲しくなった。
大成功と言う言葉に夫が喜んでいても、私は悲しくて仕方なかった。
癌と診断されていても、心の奥ではまるで他人事で自分のことと受け止めてなかったのかもしれない。
さっきまで元気だった自分がテレビで観た『ICU』にいる。私は癌の手術を受けた . . . 本文を読む
とうとうやってきた手術の日。
朝6時、浣腸。それからは部屋とトイレを行ったり来たり。
これが結構何度も何度も通わなきゃならなくって、イヤんなっちゃう。
7時半。夫と兄が到着。
夫の両親が来てくれると何度も言ってくれたけど断った。
あまり大袈裟にしたくないっていうのと、私の母だって心配でついていたいだろうに、子供たちをお願いしているから母は来れないから。
義姉や従姉妹も断って、兄だけにお願いした。 . . . 本文を読む
手術前日となった。
3月1日に手術と決まったときは、まだまだ・・・という気持ちだったけど
2月って28日までだから、3月1日ってすぐだった。
朝から忙しい。次々と手術に関係する人たちが病室にやってきた。
☆手術室の看護師さん☆
手術の話と手術室の様子を写真を見せて話してくれた。
『手術室で私たちはこういう服装でお待ちしてます。』
と、手術着の写真まで見せてくれて、こんなに親切丁寧だなんて知ら . . . 本文を読む
手術日が迫ると、手術にむけての準備が始まりました。
トリフロー
トリフローという呼吸訓練器を使っての呼吸訓練。
玉が3つ入っていて息を吸って玉を上に上げる。まるで子供のおもちゃのようなものだ。だけど甘く見ちゃいけません。結構難しい。
何回やったか記入する用紙を渡されたので、むきになって何度もやった。こんなので効果あるのかな~と思いながら。
ネブライザー
手術前2日間ネブライザー吸入をしました。 . . . 本文を読む
手術に向けて用意したもの
・ゆかた式寝巻・・・3枚
(ピンクと水色を買いました。でも病院で貸してくれればいいのに・・・。)
・バスタオル・・・3枚
・タオル・・・5枚
・ティッシュペーパー
・楽のみ
・大きい綿棒
(口の中をきれいにするために使います。こんなのあるんだって初めて知りました)
・歯磨きセット
(術後感染症予防のためにICUの中でも歯を磨きました)
・コッ . . . 本文を読む
朝7時。ジャージに着替えてKさんと病院の外の公園まで散歩。霜の降りた地面をサクッサクッと踏みしめる。寒いけれど気持ちいい。入院してるのに、旅行に来て早朝の散歩を楽しんでるような気持ちになる。
Kさんは胃がんの手術を終えて明日退院する。うちと同じ年頃の子供を持つKさんは保育士さん。点滴台をひっぱりながらコインランドリーに行くテキパキママさんだ。術後でまだ体調が良くないのに、手術がせまった私をいつも気 . . . 本文を読む
当分帰宅できないかと思うと忙しい。
家にいない間に溜まっている子供の学校や保育園からの配付物に目を通す。
子供たちとのなにげない会話が一番楽しい。
ただ、少しの間いなかっただけなのに、自分の家なのに自分の家じゃないみたい。
あれだけママっ子だった2歳の3番めちゃんは、ママがいなくても夜はおばあちゃんと寝て、昼間はちゃんと保育園に行っている。
みんな母親のいない生活をガマンして頑張ってくれてる . . . 本文を読む
朝6:30に夫に迎えに来てもらって、PETのある病院へ向かった。
朝の一番渋滞する時間帯だからと早く出て行ったので、予約時間の8:30よりもかなり早い7:45に着いてしまったが、運のいいことに、8時の予約の人が来ないと言う事で繰上げで早くやってもらえることになった。
ここはPETだけを扱ってるセンターで各病院から検査にやってくるようだ。
きれいな受付のお姉さんに案内されて検査棟に行く。着替えて . . . 本文を読む
昨夜イケメン主治医から
『急で悪いけど25日にPET撮ってもらうことになったから。』
と話があった。
どうしても『ガン』だという決め手がいるようだ。
ガン専門病院だというのになぜかPETがないので、市内のほかの病院に行かなければならないという。しかも朝の8時半。
ちょうどキャンセルで空きができたらしい。
この病院からタクシーで気軽に行ける距離ではないので、夫に都合をつけてもらうことにした。
朝か . . . 本文を読む