入院から1週間たち、病室の人たちととても仲良しになった。
Tおばあさん・・・80歳くらいのTおばあさんは私の病室の最年長さん。
胃がんの早期発見で、内視鏡で癌を取り除かれた。
元教師だったのかとても研究熱心、
そして食生活を大切にしてきた人。
どうして自分が癌になってしまったか納得できず、
「癌になりにくい . . . 本文を読む
癌専門病院に1週間入院してると、『癌』ということが特に恐れるものではないような気になってくる。
消化器内科の病棟は抗癌剤治療をしてる患者さんがほとんどだけど、皆とても前向きで明るく元気だった。
そして皆よくしゃべるしゃべる・・・。多分おしゃべりすることで不安を吹き飛ばしてるんだと思う。私もそうだったから。
そんな中で検査するうちに、私も癌なんだろうという思うようになった。
でも怖くはなかった。
. . . 本文を読む
絶食生活3日目。
朝採血をして膵炎が治まっていればまた内視鏡をするという。
前にやった超音波内視鏡とは違う機械でやるという。
もしかすると、針で刺して組織を採ってくるかもしれないらしい。
『えぇ~またやるのぉ~?もう勘弁してよ~!』
とイケメン主治医に懇願すると、
『今日やっちゃえばご飯食べられるようになるんだけどなぁ。
延期するとまた絶食しなきゃならないよ。やっちゃおうよ。』
と説得された。 . . . 本文を読む
前日の内視鏡の後遺症で膵炎は悪化し、腹痛と、背中痛に苦しむ。
もちろん絶食。ご飯が食べたい。
同室の人に
「点滴入れてるとお腹すかないよね~?」
と同意を求められたけどとんでもない。お腹すきすぎ。
こんな状態でも検査はある。
この日は『腹部超音波検査』。内視鏡ではない。普通のエコーだ。
楽勝楽勝と検査室へ向かう。
狭いベットに横になり腹を出す。
すぐに終わるもんだと思ったのが甘かった。
ジェル . . . 本文を読む
朝から絶食し午後からの検査に臨む。
またカメラである。前回とはまた違う内視鏡逆行性胆膵管造影をする。
【内視鏡逆行性胆膵管造影】
十二指腸乳頭から逆行性に胆管と膵管を造影する検査。
胆汁や膵液を採取し細胞診を行うことにより癌の診断も可能
というものらしい。
前回の超音波内視鏡がそれほど辛くはなかったのでわりと気楽に待つ。
同室の方たちが明るく楽しく待つことができた。
ただ、朝も昼も食べないと . . . 本文を読む
入院初日からわがまま言って外泊させてもらった3日間、子供のスポ少の総会資料作りに追われた。
3月末の総会用の資料は退院してからのつもりでいたが、今しなきゃいけない気がして深夜までパソコンに向かった。
病院には日曜日の夜9時までに戻らなければならない。
時間が経つと共に寂しく、切なくなってくる。
入院するときよりも辛いものだった。外泊しなきゃよかったかとも思った。
夜ぎりぎりの時間まで夫と車でブ . . . 本文を読む
ついにやってきたこの日。
意外に平気。
どういうわけか楽しみだったりする私。
子供を置いてお泊りなんてしたことないから、久しぶりの一人っていうのがどこかうれしかったりして。ダメママだ~。
夫と病院に行き指定された病棟へ向かう。
案内された4人部屋は感じのいい方ばかりのようでほっとした。
午前中は看護師さんから問診を受けたり、病棟見学があった。
お昼のあとは検査ラッシュ。採血、検尿、レントゲン . . . 本文を読む
入院日は前日に病院から電話をするので、必ず連絡がとれるようにと言われていた。
携帯番号を教えてはいたけど、なんとなく出掛ける気もしなくてほぼ毎日電話の近くにいた。それにしても電話はかかってこず、病気の話は夢だったのかと都合の良い錯覚をしてみたりした。
金曜日が祝日で3連休になるから入院は週明けかなと決め付けていた9日水曜日の午後3時過ぎ、ついに電話がかかってきて翌日からの入院が決まった。
「あさっ . . . 本文を読む
超音波内視鏡という検査を受けるため病院へ。
胃カメラさえやったことの無い私は、怖い怖い!嫌だ嫌だ!という気持ちでいっぱい。
でもなぜかちょびっと興味津々だったりもするから私はどこか変わってるかも。
病院に着くとまず更衣室で検査着に着替えさせられた。
前の病院では検査室やレントゲン室の片隅のカーテンの仕切りの中が着替える場所だったから、さすがに大きい病院は違うんだなぁと更衣室の中をキョロキョロ見回 . . . 本文を読む
落ち込むとか、悲しいとか、動揺するとかいうことはなかった。
とにかくやることやらなきゃいけない。前に進むことで頭の中はいっぱい。
順番に片付けなくっちゃ。
●子供の問題
中2、小6、2歳と子供が3人もいると母親の入院というのは様々な問題がある。
幸い実母と同居しているため心配はないが、保育園に通っている2歳の娘の送迎をどうするかが問題となった。
夫の仕事は時間が定まらず、朝は送っていけても迎 . . . 本文を読む