前回 病に臥す殿様が紫草の根からとった染料で
染めた江戸紫の縮緬で鉢巻をしていることを
ご紹介しました。
これは「病鉢巻(ヤマイハチマキ)」と言って、
額の左側で結んで端をだらりとたらしたり、
箱結びにするのが決まりらしい。
歌舞伎の「保名」の安倍保名や、「廓文章」の遊女、
夕霧など、いずれも額の左側で結んでおり、
いかにも憂いと色気を帯びた風情をしています。
一方で、助六の鉢巻は写真の羽子板のように
額の右側で結んでいます。
(羽子板は大分古いので
鉢巻の紫色が褪せています)
勿論助六のそれは病鉢巻ではなく、
反対側に結ぶことで
伊達を競った「傾き者(カブキモノ)」の
粋(イキ)を表現したものとされています。
また、紫色は高貴の色とされ
「お留め色」と言って一般庶民は
使用を禁止されていたそうです。
染めた江戸紫の縮緬で鉢巻をしていることを
ご紹介しました。
これは「病鉢巻(ヤマイハチマキ)」と言って、
額の左側で結んで端をだらりとたらしたり、
箱結びにするのが決まりらしい。
歌舞伎の「保名」の安倍保名や、「廓文章」の遊女、
夕霧など、いずれも額の左側で結んでおり、
いかにも憂いと色気を帯びた風情をしています。
一方で、助六の鉢巻は写真の羽子板のように
額の右側で結んでいます。
(羽子板は大分古いので
鉢巻の紫色が褪せています)
勿論助六のそれは病鉢巻ではなく、
反対側に結ぶことで
伊達を競った「傾き者(カブキモノ)」の
粋(イキ)を表現したものとされています。
また、紫色は高貴の色とされ
「お留め色」と言って一般庶民は
使用を禁止されていたそうです。
ちょっとした違いで 全く違う意味になる のが
面白いですよね
美男 美女の憂いを含んだ「病鉢巻」・・・
・・良いものですね
素敵なブログを毎日続けられていられることに
敬意を表しながら楽しく拝見しています。