準々決勝の第3試合。
智弁和歌山:010010044=10
常 葉 菊 川:000031000x=13
ともに15安打の互角の勝負。
6回が終わった時点で「2-13」、智弁和歌山(和歌山代表)に守備の乱れもあったので「勝負あった」と考えがちになりますが、ここからわけがわからなくなるのが高校野球。
常葉菊川(静岡代表)が肘に故障を抱える戸狩聡希投手(1)を下げずに左翼へ温存したのは、控えの投手が智弁和歌山の打線を抑えられるかどうか、不安があったのね・・・。
9回表、戸狩投手は再びマウンドに立ちますが、球威はなく、制球のみでの力投のような印象を受けました。その苦境を救った二塁手のファインプレー(4⇒6⇒3)。
やはり野球は投手。そして守備力。
さてさて、第4試合は聖光学院(福島代表)-横浜(南神奈川代表)。
「記念大会」という名目のおかげで、神奈川県は南北2校を代表として甲子園へ送り込むことができました。
高野連への加盟校が少ない他県に比べ、県大会での試合数が多い神奈川県は代表選手の消耗が激しく、強いながらも「不利」を強いられてきたのです。
東京都は毎年東西2校を送り出せるのに・・・。
なんでだ!
たとえ贔屓目でも、神奈川県民はずっとそう思ってきました。
だから2校がベスト8に残ったことに、感慨もひとしおです。慶応(北神奈川代表)は昨日、元気で『わたるがぴゅん!』(なかいま強/集英社)みたいな浦添商業(沖縄代表)に惜しくも敗れましたが。
ところで聖光学院ですが、昨夏8月に福島へ旅行中、「甲子園で長州とやる」というのでチェックインした宿のTVでちょうど盛り上がっていました。帰ってからNHKの当校紹介で見た、これが練習グラウンドのバックネットにかかる横断幕。
「下克上」
ぶっふぉ。
高校野球部の、こういうスローガン(?)は初めて見ました。
ここは、なぎら的に不思議なチームで、2004年の夏(第86回全国高等学校野球選手権大会)、本間裕之投手(1)のインタビューをTVで聞いた時、記憶では「お山」だとか、修験道をトレーニングにとり入れて、試合に臨む心構えについても高校生離れした発言をしていました。年々強くなっています。
試合が始まりました。
試合が終わりました。
聖光学院:000100000=1
横 浜:02012640x=15
4番打者の筒香嘉智選手(3)が8打点をたたき出して大爆発。とんでもない。
明日は、(ベスト4を1日で見られるという意味で)もっともおもしろい準決勝。個人的には、
- 大阪桐蔭(北大阪代表)
- 浦添商業(沖縄代表)
- 横浜(南神奈川代表)
- 常葉菊川(静岡代表)
が「強そうな順」ですが・・・どうなるのでしょう。