◇ 天井を打った世界の株価 = 世界の株価はとうとう天井を打ち、下降局面に突入した。ダウ平均は先週1150ドルの大幅な値下がり。日経平均も672円の下落となった。ヨーロッパやアジアの株価も、一斉に値を下げている。トランプ大統領の「オレは関税マンだ」というツイッターや、中国IT企業ファーウェイ副会長の逮捕も悪材料になったことは確か。だが市場はアメリカの長短金利が逆転しつつある現象に、もっと大きく反応した。
というのも過去の経験からみて、アメリカでは長短金利が逆転すると必ず景気後退が起きているからだ。景気の先行きに対する不安が増大すると、長期金利が低下して短期金利に接近。あるいは短期金利を下回るのが、この現象だ。先週のニューヨーク債券市場では、5年もの国債と2年もの国債の利回りが逆転。10年債と2年債の金利も、逆転寸前にまで差が縮まっている。
ニューヨーク株式の大幅安で、世界の株価も値下がりした。特に東京市場の場合は、アメリカの金利低下で円高が進んだ。ただアメリカの実体経済は、好調な雇用情勢が示すようにまだ堅調を持続している。このため市場には、楽観論も少なくない。今週はそれがどの程度の反発力となって現われるか。ある程度の反発は予想できるとしても、長期的にみれば株価が下降局面入りしたことは認定せざるをえないだろう。
今週は10日に、7-9月期のGDP改定値、11月の景気ウオッチャー調査、10月の国際収支。11日に、10-12月期の法人企業景気予測調査。12日に、11月の企業物価、10月の機械受注と第3次産業活動指数。14日に、12月の日銀短観。アメリカでは11日に、11月の生産者物価。12日に、11月の消費者物価。14日に、11月の小売り売上高と工業生産。また中国が14日に、11月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお11日はイギリス議会がEU離脱協定を採決の予定。
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
というのも過去の経験からみて、アメリカでは長短金利が逆転すると必ず景気後退が起きているからだ。景気の先行きに対する不安が増大すると、長期金利が低下して短期金利に接近。あるいは短期金利を下回るのが、この現象だ。先週のニューヨーク債券市場では、5年もの国債と2年もの国債の利回りが逆転。10年債と2年債の金利も、逆転寸前にまで差が縮まっている。
ニューヨーク株式の大幅安で、世界の株価も値下がりした。特に東京市場の場合は、アメリカの金利低下で円高が進んだ。ただアメリカの実体経済は、好調な雇用情勢が示すようにまだ堅調を持続している。このため市場には、楽観論も少なくない。今週はそれがどの程度の反発力となって現われるか。ある程度の反発は予想できるとしても、長期的にみれば株価が下降局面入りしたことは認定せざるをえないだろう。
今週は10日に、7-9月期のGDP改定値、11月の景気ウオッチャー調査、10月の国際収支。11日に、10-12月期の法人企業景気予測調査。12日に、11月の企業物価、10月の機械受注と第3次産業活動指数。14日に、12月の日銀短観。アメリカでは11日に、11月の生産者物価。12日に、11月の消費者物価。14日に、11月の小売り売上高と工業生産。また中国が14日に、11月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお11日はイギリス議会がEU離脱協定を採決の予定。
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫