猫と住まふ

人生初の猫との日々を徒然なるままに

フィンランド旅行記・6日目(帰国)

2012-08-19 10:11:27 | 猫生活、フィンランド旅行記
「アベンジャーズ」を観た。
さながらヒーローたちの紅白歌合戦で楽しかったけど、お腹いっぱい(笑)。
隣に座った10代の外国人の女子が、父親と大声で喋るわ、携帯は見るわ、
ポップコーンをこちらにまで飛ばすわ、ジュースを取る度に私の腕をガツン
と叩くわ、足を蹴るわ、変な大声で笑うわ…などなどやりたい放題だった。
ハルクにぶん投げて欲しかったぞ(苦笑)。


さて、フィンランド旅行もいよいよ最終日。
チェックアウトしてから、1時頃までは時間があるため荷物を預け、市内の
代表的観光スポットで唯一まだ行っていなかったテンペリアウキオ教会へと
向かった。

この教会は別名「ロックチャーチ」と言われていて、岩の中に造られた教会。
間違えて反対方向に行ってしまい入口がわからなかったため、気付いたら岩
の上、つまり教会の上にいた。




ぐるっと1周回って入ったら、中は円形でとても美しかった。




自然光が入ってきて、落ち着く空間になっている。




次に向かったのは、最初にエスプラナーディ公園周辺のお店を回った時に、
閉店後で入れず残念な思いをした「アルテック」。
ここは、北欧家具を扱う有名なお店で、ため息しか出ないくらい、憧れの
家具たちが並んでいる。




宝くじが当たったら買い占めてやる。(PART3)
でも、値段的には日本で買うのとさほどかわらない感じ。雑貨系もそうだっ
たので、結局、オリジナルのトートバックを、VATの還付金額(40ユーロ以上
が対象)にするために布巾を2枚添えて購入した。

お店を出た後は、すっかりお気に入りの場所となったマーケット広場へと向
かった。




ここは観光客だけではなく、地元の人たちもよく利用する場所なので、魚を
売る船上屋台なんかも出ている。




オールド・マーケットホールの中には、地元民向けのお店とお土産物屋さん
が混在している。




お寿司屋さんも入っている。




そして、ここにまたやってきた最大の目的は、アレをリベンジするため!!
再び登場↓




どうしてもやっぱりココの鮭の鉄板焼きが食べたくて、わざわざ朝食を少なめ
にまでしていた。これでやっと3度目の正直の望みが叶う!!
でも、量が多いので全部食べられそうになく、残したら悪いからとスモール
サイズにしてと頼んだら、10ユーロのところを6ユーロでいいよと言ってくれ、
ちょうどいいくらいの分量を盛ってくれた。良心的だぁ。




レモンとバターとタルタルソースをたっぷりかけた、肉厚の鮭の美味しいことっ
たら!!!
今思い出してもよだれが…。
付け合せのポテトもホクホクで、本当に幸せな味だった。

やっぱりリベンジしに来てよかったと思いながら食べ続けていたところ、「日本人
ですか?一緒にいいですか?」と、無精ひげをはやした若い痩せっぽちの日本人
男性が声をかけてきた。
話を聞いてみたところ、都内の大学に通う学生さんで、思いつくままいろんな国
を旅しているとのこと。若いっていいわね~。

スオメリンナ島へ行くという彼とはそこで別れ、私はエスプラナーディ公園へ。

小さなお馬さんがいた。たぶんお子ちゃま用。




公園の見張り番↓



あっ、いえ、銅像じゃなくて…




1羽のかもめさんが、ずっと頭の上に乗ったままだった。
ちなみに、ヘルシンキ市内を我が物顔に飛んでいるのは、カラスじゃなくてかもめ。
海から離れた中央駅周辺でも普通に見かける。

公園の緑から覗くウスペンスキー寺院。




青空と、ちょうど良い気温、爽やかな風が心地良過ぎて、このままずっと公園に
居たかったのだけれど、そろそろタイムアウト。トラムに乗って中央駅に戻った
ものの名残惜しくって、あちこち写真撮影しながら出発までの時間を潰した。

ホテルのあった広場と反対側の駅前広場。こちらの方が雰囲気があるなぁ。



キオスクのデザインも可愛い。




ギリギリまでウロウロしてからホテルで荷物をピックアップし、フィンエアー・
バスに乗って空港へと向かった。
到着後、チェックイン機で自分でチケットを発行し、窓口で荷物を預けてからVAT
の手続きへ。そしてセキュリティーチェックを受けてから、免税店を通ってゲート
の方へと向かう途中に、出国手続きがあったのだけれど、これが全て機械式のもの
だった。
1人1人パスポートを通し、全身鏡みたいな所の前に立つと、何やらスキャン的な
ことがされて完了。あとはパスポートにハンコを押してもらうだけ。この方式は
初めてだったのでちょっと面白かった。

ゲート近くのカフェで本を読みながら時間を潰した後、定刻通りに搭乗開始となり、
定刻通りに機体が動き出したのだけれど、最後の最後にハプニング発生。
飛行機が動き始める前から、少し前の座席にCAさんたちが集まってきて、何やら様子
が変だと思ったら、どうも外国人家族のうち1人の具合が悪くなった模様。その家族
は、着ているものや体型、そして英語も日本語もフィンランド語も通じないらしく
近くに座っていた外国人女性が通訳をしていたので、ポリネシアン系の人たちだった
のではないかと推測。CAさんが「何かあっても責任がとれないので…」みたいなこと
を言っているのだけ、こちらにもチラっと聞こえてきた。
しばらくすると「お客様の中でお医者様か看護師はいらっしゃいませんか?」とアナ
ウンスが。このアナウンスを聞くのは初めてだぞ!…などと面白がっている気にも
なれず。なぜならせっかく動き出した機体が、またゲートまで戻ってしまったから。
しばらくやり取りをしていた後、結局、家族全員が降りることになり、1時間遅れで
出発となった。

帰りの機内食も、すごくシンプルなチキンのトマトソース煮込みだったのだけれど、
このシンプルさが私にはちょうどよかった。
帰りは行きより1時間短い9時間のフライトなので、食事してしばらく寝てたらもう
北海道辺りだったという感じ。
そして成田からリムジンに乗って帰宅したのがちょうど正午頃。時差ボケも殆ど無く、
午後はずっと留守番していたすもも姫にご奉仕し、翌日から仕事に復帰した。

フィンランドは、イタリアやフランスやイギリスみたいな派手さは無いし物価も高い
けれど、治安もいいし人も良いし、誰もが気負わずゆったりできる国という印象だった。
まさに映画「かもめ食堂」に流れている空気感そのまんま。
本当は、行きの飛行機の窓から見えた美しい森と湖の景色がある郊外の街にも
行けたらもっと良かったと思う。でも、それくらいの心残りがあった方が、また是非
訪問しようという気にもなれるから、ちょうどよかったかな。
とにもかくにも、大満足の旅だった。
キートス、フィンランド!
モイモイ、フィンランド!



帰国後、素麺を食べることをイメージして買ってきた食器たちで、ホントに素麺を
食べてみた。



左の白い器だけは日本のIKEAで買ったもの。(北欧つながり)
オシャレな食器でしょぼい素麺って…という声も聞こえそうだけど、涼やかでいつも
より美味しそうに見えたので、本人的には大満足♪