猫と住まふ

人生初の猫との日々を徒然なるままに

フィンランド旅行記・5日目(デザイン・ディストリクト)

2012-08-18 10:13:08 | 猫生活、フィンランド旅行記
この日はこのあと、「デザイン・ディストリクト」と呼ばれる、ヘルシンキ南西部
のデザイン関連のショップやスペースが集まった地区を歩くことに決めていた。
最初の目的地のデザイン博物館までは、マーケット広場から歩けなくもないの
だけれど、体力温存のためかなり大回りと知りつつ、いったん中央駅に戻って
トラムを乗り換え、ヨハンネクセン・キルッコの停留所へと向かった。
トラムを降りると、目の前に博物館が。




中には、北欧を代表するメーカーやデザインの家具、電化製品、食器、ファブ
リック製品などが多数展示されている。
それがもう、北欧デザイン・ファンには垂涎もの!!
北欧デザイン・ファンの聖地と言っても過言ではございません。
私がアンティークショップで買ったアンティ・ヌルメスニエミのポットももち
ろん各色揃っていたし、アラビアの食器も年代ごとにたくさん展示されていた。
「あっ、これヒエタラハティのアンティーク店にあったのと同じ!」の連続で、
やっぱり買っておけばよかったと、いたく後悔。
家具も憧れのデザインのものがずら~りと並んでいて、大興奮!!
入口近くにはオシャレなアートショップやカフェもあるし、心踊る時間を過ご
せる場所だった。

博物館を出る時は、入場券がわりのシールをみんなココに貼っていく。




この周辺は、ちょっとゴチャゴチャした中央駅付近や、華やかなエスプラナー
ディ公園付近とは全く違い、ヨーロッパらしい洗練された雰囲気でステキ。




そのまま北方向にしばらく歩いて、北欧雑貨のお店「デザイン・フォーラム」へ。
ここもまた、ため息もののオシャレな空間で、見るもの全部が欲しくなる!!
宝くじが当たったら買い占めてやる(PART 2)。




あれも欲しい、これも欲しいと見ながら、やっぱりぐるぐる3周ほどしてしまっ
た。でもそのわりに買ったものは、ムーミンのマグネットと木工細工の置物だけ
だったんだけど…。
気合が入り過ぎてだいぶ疲れたので、入口にあった可愛らしいカフェで休憩する
ことにした。




お昼ご飯をまだ食べていなかったので、パンとか軽食メニューを探したところ見
つからず、ケーキとカフェラテを注文。
このケーキ、見た目は甘そうでちょっと不安だったのだけれど、上に乗ったメレン
ゲが爽やかなレモン味でとても美味だった。
そして店員さんも可愛かった!

実は、北欧の人ってなんとなく勝手に、ブロンドの髪のすらっとした王子様とか、
モデル風の女性が多いというイメージがあったのに、失礼を承知ではっきり書くと、
オシャレな人やカッコイイ人やキレイな人は街中ではまず見かけなかった。
老若男女問わず、なぜかみんな小太りで、顔も大きいし手足もすらっとしていない。
しかも、服装もTシャツに半ズボンとかラフな格好ばかりで、オシャレに着飾って
いる人なんてほぼ皆無。イタリアやイギリスやアメリカを歩いていると、ステキな
人に目を奪われることはしょっちゅうなのに、そんなことも1回も無かった。
たまたまTVでオリンピック女子体操のフィンランド選手のインタビューを見たとこ
ろ、その選手もかなりの小太りちゃんだったし…(ホント、失礼!)。
私みたいなスタイルに全く自信の無い日本人でも引け目を感じずに歩けるのは、
ありがたいっちゃありがたいんだけど、目の保養には残念ながらあまりならない。
でも、さすがにこのデザイン・ディストリクト当りのオシャレなお店には、オシャレ
でキレイな人たちがたくさん居た。
逆に、そういう人たちはこの周辺にしか居ないのかも知れない(失礼な発言、重ね
重ねお詫びを…笑)

人も売り物もケーキもオシャレな「デザイン・フォーラム」を出た後は、このお店
にだけしかない商品が置いてあるというマリメッコのお店「マリキスカ」に行った。
私のお気に入りの鹿さん柄のマグカップとプレートや、会社のお土産用のウニコ柄
ピルケースを大量に購入。
対応してくれた女性店員さんは、フィンランドではあまり見かけないアフリカ系の
美人さんで、たどたどしい日本語で「コレ、カワイイネェ」とか言う様子がとっても
オチャメ。私が「サンキュー!キートス!ありがと!」と言ったら、ニッコリ微笑み
ながら「アリガト!」と見送ってくれた。

次に向かったのは、「エデル・シティ」。
ここは様々なものをリサイクルしたアクセサリーや服や雑貨などを売っているお店。
パソコンのキーボードで作ったキーホルダーとかは、日本のミュージアムショップ
などでもよく見かける。
やっぱりちょっと小太りだけど(笑)、とってもチャーミングで感じの良いおばさま
が、いろいろ説明してくれて、姪っ子のお土産用にピアスとブローチを購入した。
お店を出る時にも、「キートス!モイモイ~!」と満面の笑顔。
この「モイモイ」は「バイバイ」の意味なんだけれど、響きが可愛いので私も気に
入ってよく使っていた。

「エデル・シティ」から地図とにらめっこしながら、いよいよあの場所へ。
あの場所とは……







「かもめ食堂」こと、カハヴィラ・スオミ。
どうしても行きたいとこだわっていたわけではないのだけれど、やっぱりなんと
なく外せない場所。
店内は映画とはかなり雰囲気が違う。






ひょっとして店内の撮影はセットか別の場所だったのかしらん。近くにあった日本食
のお店の方が、映画のイメージに近かったような…。
でも、可愛らしいカフェだし、店員さんは感じがいいし、地元のお客さんでいっぱい
だったから、人気のお店なのでしょう。
私はさっきケーキを食べたばかりだったので、オレンジジュースだけ注文。絞りたて
で美味しかったけれど、ご飯ものも美味しそうだったので食べたかったなぁ。

「かもめ食堂」を出て少し歩いた停留所からトラムに乗って中央駅へと戻り、ソコス
ホテルの地下のスーパーで、会社のお土産用のお菓子と、夕食用の北欧風ミート
ボールなどを買ってホテルへと帰った。

明日はもう帰国日。
すももには会いたいけど、まだ帰りたくないよ~。(前夜と真逆のモード)