猫と住まふ

人生初の猫との日々を徒然なるままに

フィンランド旅行記・6日目(帰国)

2012-08-19 10:11:27 | 猫生活、フィンランド旅行記
「アベンジャーズ」を観た。
さながらヒーローたちの紅白歌合戦で楽しかったけど、お腹いっぱい(笑)。
隣に座った10代の外国人の女子が、父親と大声で喋るわ、携帯は見るわ、
ポップコーンをこちらにまで飛ばすわ、ジュースを取る度に私の腕をガツン
と叩くわ、足を蹴るわ、変な大声で笑うわ…などなどやりたい放題だった。
ハルクにぶん投げて欲しかったぞ(苦笑)。


さて、フィンランド旅行もいよいよ最終日。
チェックアウトしてから、1時頃までは時間があるため荷物を預け、市内の
代表的観光スポットで唯一まだ行っていなかったテンペリアウキオ教会へと
向かった。

この教会は別名「ロックチャーチ」と言われていて、岩の中に造られた教会。
間違えて反対方向に行ってしまい入口がわからなかったため、気付いたら岩
の上、つまり教会の上にいた。




ぐるっと1周回って入ったら、中は円形でとても美しかった。




自然光が入ってきて、落ち着く空間になっている。




次に向かったのは、最初にエスプラナーディ公園周辺のお店を回った時に、
閉店後で入れず残念な思いをした「アルテック」。
ここは、北欧家具を扱う有名なお店で、ため息しか出ないくらい、憧れの
家具たちが並んでいる。




宝くじが当たったら買い占めてやる。(PART3)
でも、値段的には日本で買うのとさほどかわらない感じ。雑貨系もそうだっ
たので、結局、オリジナルのトートバックを、VATの還付金額(40ユーロ以上
が対象)にするために布巾を2枚添えて購入した。

お店を出た後は、すっかりお気に入りの場所となったマーケット広場へと向
かった。




ここは観光客だけではなく、地元の人たちもよく利用する場所なので、魚を
売る船上屋台なんかも出ている。




オールド・マーケットホールの中には、地元民向けのお店とお土産物屋さん
が混在している。




お寿司屋さんも入っている。




そして、ここにまたやってきた最大の目的は、アレをリベンジするため!!
再び登場↓




どうしてもやっぱりココの鮭の鉄板焼きが食べたくて、わざわざ朝食を少なめ
にまでしていた。これでやっと3度目の正直の望みが叶う!!
でも、量が多いので全部食べられそうになく、残したら悪いからとスモール
サイズにしてと頼んだら、10ユーロのところを6ユーロでいいよと言ってくれ、
ちょうどいいくらいの分量を盛ってくれた。良心的だぁ。




レモンとバターとタルタルソースをたっぷりかけた、肉厚の鮭の美味しいことっ
たら!!!
今思い出してもよだれが…。
付け合せのポテトもホクホクで、本当に幸せな味だった。

やっぱりリベンジしに来てよかったと思いながら食べ続けていたところ、「日本人
ですか?一緒にいいですか?」と、無精ひげをはやした若い痩せっぽちの日本人
男性が声をかけてきた。
話を聞いてみたところ、都内の大学に通う学生さんで、思いつくままいろんな国
を旅しているとのこと。若いっていいわね~。

スオメリンナ島へ行くという彼とはそこで別れ、私はエスプラナーディ公園へ。

小さなお馬さんがいた。たぶんお子ちゃま用。




公園の見張り番↓



あっ、いえ、銅像じゃなくて…




1羽のかもめさんが、ずっと頭の上に乗ったままだった。
ちなみに、ヘルシンキ市内を我が物顔に飛んでいるのは、カラスじゃなくてかもめ。
海から離れた中央駅周辺でも普通に見かける。

公園の緑から覗くウスペンスキー寺院。




青空と、ちょうど良い気温、爽やかな風が心地良過ぎて、このままずっと公園に
居たかったのだけれど、そろそろタイムアウト。トラムに乗って中央駅に戻った
ものの名残惜しくって、あちこち写真撮影しながら出発までの時間を潰した。

ホテルのあった広場と反対側の駅前広場。こちらの方が雰囲気があるなぁ。



キオスクのデザインも可愛い。




ギリギリまでウロウロしてからホテルで荷物をピックアップし、フィンエアー・
バスに乗って空港へと向かった。
到着後、チェックイン機で自分でチケットを発行し、窓口で荷物を預けてからVAT
の手続きへ。そしてセキュリティーチェックを受けてから、免税店を通ってゲート
の方へと向かう途中に、出国手続きがあったのだけれど、これが全て機械式のもの
だった。
1人1人パスポートを通し、全身鏡みたいな所の前に立つと、何やらスキャン的な
ことがされて完了。あとはパスポートにハンコを押してもらうだけ。この方式は
初めてだったのでちょっと面白かった。

ゲート近くのカフェで本を読みながら時間を潰した後、定刻通りに搭乗開始となり、
定刻通りに機体が動き出したのだけれど、最後の最後にハプニング発生。
飛行機が動き始める前から、少し前の座席にCAさんたちが集まってきて、何やら様子
が変だと思ったら、どうも外国人家族のうち1人の具合が悪くなった模様。その家族
は、着ているものや体型、そして英語も日本語もフィンランド語も通じないらしく
近くに座っていた外国人女性が通訳をしていたので、ポリネシアン系の人たちだった
のではないかと推測。CAさんが「何かあっても責任がとれないので…」みたいなこと
を言っているのだけ、こちらにもチラっと聞こえてきた。
しばらくすると「お客様の中でお医者様か看護師はいらっしゃいませんか?」とアナ
ウンスが。このアナウンスを聞くのは初めてだぞ!…などと面白がっている気にも
なれず。なぜならせっかく動き出した機体が、またゲートまで戻ってしまったから。
しばらくやり取りをしていた後、結局、家族全員が降りることになり、1時間遅れで
出発となった。

帰りの機内食も、すごくシンプルなチキンのトマトソース煮込みだったのだけれど、
このシンプルさが私にはちょうどよかった。
帰りは行きより1時間短い9時間のフライトなので、食事してしばらく寝てたらもう
北海道辺りだったという感じ。
そして成田からリムジンに乗って帰宅したのがちょうど正午頃。時差ボケも殆ど無く、
午後はずっと留守番していたすもも姫にご奉仕し、翌日から仕事に復帰した。

フィンランドは、イタリアやフランスやイギリスみたいな派手さは無いし物価も高い
けれど、治安もいいし人も良いし、誰もが気負わずゆったりできる国という印象だった。
まさに映画「かもめ食堂」に流れている空気感そのまんま。
本当は、行きの飛行機の窓から見えた美しい森と湖の景色がある郊外の街にも
行けたらもっと良かったと思う。でも、それくらいの心残りがあった方が、また是非
訪問しようという気にもなれるから、ちょうどよかったかな。
とにもかくにも、大満足の旅だった。
キートス、フィンランド!
モイモイ、フィンランド!



帰国後、素麺を食べることをイメージして買ってきた食器たちで、ホントに素麺を
食べてみた。



左の白い器だけは日本のIKEAで買ったもの。(北欧つながり)
オシャレな食器でしょぼい素麺って…という声も聞こえそうだけど、涼やかでいつも
より美味しそうに見えたので、本人的には大満足♪

フィンランド旅行記・5日目(デザイン・ディストリクト)

2012-08-18 10:13:08 | 猫生活、フィンランド旅行記
この日はこのあと、「デザイン・ディストリクト」と呼ばれる、ヘルシンキ南西部
のデザイン関連のショップやスペースが集まった地区を歩くことに決めていた。
最初の目的地のデザイン博物館までは、マーケット広場から歩けなくもないの
だけれど、体力温存のためかなり大回りと知りつつ、いったん中央駅に戻って
トラムを乗り換え、ヨハンネクセン・キルッコの停留所へと向かった。
トラムを降りると、目の前に博物館が。




中には、北欧を代表するメーカーやデザインの家具、電化製品、食器、ファブ
リック製品などが多数展示されている。
それがもう、北欧デザイン・ファンには垂涎もの!!
北欧デザイン・ファンの聖地と言っても過言ではございません。
私がアンティークショップで買ったアンティ・ヌルメスニエミのポットももち
ろん各色揃っていたし、アラビアの食器も年代ごとにたくさん展示されていた。
「あっ、これヒエタラハティのアンティーク店にあったのと同じ!」の連続で、
やっぱり買っておけばよかったと、いたく後悔。
家具も憧れのデザインのものがずら~りと並んでいて、大興奮!!
入口近くにはオシャレなアートショップやカフェもあるし、心踊る時間を過ご
せる場所だった。

博物館を出る時は、入場券がわりのシールをみんなココに貼っていく。




この周辺は、ちょっとゴチャゴチャした中央駅付近や、華やかなエスプラナー
ディ公園付近とは全く違い、ヨーロッパらしい洗練された雰囲気でステキ。




そのまま北方向にしばらく歩いて、北欧雑貨のお店「デザイン・フォーラム」へ。
ここもまた、ため息もののオシャレな空間で、見るもの全部が欲しくなる!!
宝くじが当たったら買い占めてやる(PART 2)。




あれも欲しい、これも欲しいと見ながら、やっぱりぐるぐる3周ほどしてしまっ
た。でもそのわりに買ったものは、ムーミンのマグネットと木工細工の置物だけ
だったんだけど…。
気合が入り過ぎてだいぶ疲れたので、入口にあった可愛らしいカフェで休憩する
ことにした。




お昼ご飯をまだ食べていなかったので、パンとか軽食メニューを探したところ見
つからず、ケーキとカフェラテを注文。
このケーキ、見た目は甘そうでちょっと不安だったのだけれど、上に乗ったメレン
ゲが爽やかなレモン味でとても美味だった。
そして店員さんも可愛かった!

実は、北欧の人ってなんとなく勝手に、ブロンドの髪のすらっとした王子様とか、
モデル風の女性が多いというイメージがあったのに、失礼を承知ではっきり書くと、
オシャレな人やカッコイイ人やキレイな人は街中ではまず見かけなかった。
老若男女問わず、なぜかみんな小太りで、顔も大きいし手足もすらっとしていない。
しかも、服装もTシャツに半ズボンとかラフな格好ばかりで、オシャレに着飾って
いる人なんてほぼ皆無。イタリアやイギリスやアメリカを歩いていると、ステキな
人に目を奪われることはしょっちゅうなのに、そんなことも1回も無かった。
たまたまTVでオリンピック女子体操のフィンランド選手のインタビューを見たとこ
ろ、その選手もかなりの小太りちゃんだったし…(ホント、失礼!)。
私みたいなスタイルに全く自信の無い日本人でも引け目を感じずに歩けるのは、
ありがたいっちゃありがたいんだけど、目の保養には残念ながらあまりならない。
でも、さすがにこのデザイン・ディストリクト当りのオシャレなお店には、オシャレ
でキレイな人たちがたくさん居た。
逆に、そういう人たちはこの周辺にしか居ないのかも知れない(失礼な発言、重ね
重ねお詫びを…笑)

人も売り物もケーキもオシャレな「デザイン・フォーラム」を出た後は、このお店
にだけしかない商品が置いてあるというマリメッコのお店「マリキスカ」に行った。
私のお気に入りの鹿さん柄のマグカップとプレートや、会社のお土産用のウニコ柄
ピルケースを大量に購入。
対応してくれた女性店員さんは、フィンランドではあまり見かけないアフリカ系の
美人さんで、たどたどしい日本語で「コレ、カワイイネェ」とか言う様子がとっても
オチャメ。私が「サンキュー!キートス!ありがと!」と言ったら、ニッコリ微笑み
ながら「アリガト!」と見送ってくれた。

次に向かったのは、「エデル・シティ」。
ここは様々なものをリサイクルしたアクセサリーや服や雑貨などを売っているお店。
パソコンのキーボードで作ったキーホルダーとかは、日本のミュージアムショップ
などでもよく見かける。
やっぱりちょっと小太りだけど(笑)、とってもチャーミングで感じの良いおばさま
が、いろいろ説明してくれて、姪っ子のお土産用にピアスとブローチを購入した。
お店を出る時にも、「キートス!モイモイ~!」と満面の笑顔。
この「モイモイ」は「バイバイ」の意味なんだけれど、響きが可愛いので私も気に
入ってよく使っていた。

「エデル・シティ」から地図とにらめっこしながら、いよいよあの場所へ。
あの場所とは……







「かもめ食堂」こと、カハヴィラ・スオミ。
どうしても行きたいとこだわっていたわけではないのだけれど、やっぱりなんと
なく外せない場所。
店内は映画とはかなり雰囲気が違う。






ひょっとして店内の撮影はセットか別の場所だったのかしらん。近くにあった日本食
のお店の方が、映画のイメージに近かったような…。
でも、可愛らしいカフェだし、店員さんは感じがいいし、地元のお客さんでいっぱい
だったから、人気のお店なのでしょう。
私はさっきケーキを食べたばかりだったので、オレンジジュースだけ注文。絞りたて
で美味しかったけれど、ご飯ものも美味しそうだったので食べたかったなぁ。

「かもめ食堂」を出て少し歩いた停留所からトラムに乗って中央駅へと戻り、ソコス
ホテルの地下のスーパーで、会社のお土産用のお菓子と、夕食用の北欧風ミート
ボールなどを買ってホテルへと帰った。

明日はもう帰国日。
すももには会いたいけど、まだ帰りたくないよ~。(前夜と真逆のモード)


フィンランド旅行記・5日目(スオメンリンナ島)

2012-08-14 22:29:02 | 猫生活、フィンランド旅行記
1日寝たらホームシックはすっかり治っていた。
いつもだいたい、寝りゃ治るくらいの軽症なのだけどね(笑)。
ただ、この日にまず行こうと思っていた世界遺産・スオメンリンナ島は、
また船で行かなきゃいけないし、タリンでの疲れも残っているのに島を
歩きまわらねばならないことを考えると、あまり気乗りがしない。でも
世界遺産だし、行かずに終えるのはもったいなさ過ぎる。
…というわけで、重たい身体と心を引きずってトラムに乗り、島までの
公共フェリー発着所があるマーケット広場まで移動した。このフェリー
には、トラムやバスと同じく、1DAYパス(私が買ったのは5DAYSパス)で
乗船することができるので、お得だし便利。

スオメンリンナ島=スオメンリンナの要塞は、フィンランド戦争など、
1700年台から様々な戦争の要所となった島で、マーケット広場からフェ
リーで15分ほどの所にある。
昨日のトラウマがあるので船移動が少し不安だったものの、20分ほどの
間隔で発着しているし、中は清潔だし(トイレもキレイだった)、デッキ
で風に当たりながら外を眺めていたら、あっという間に到着した。ただ、
最近どこの国に行ってもうじゃうじゃいる某国の団体さんが騒がしいのには
少し閉口。その後も静かに観光するために、彼らと距離を置きながら歩かね
ばならなかった(苦笑)。




正直、ガイドブックを見ていた時には、元要塞の島なんて物騒だし、見学
しても何が面白いんだろう?くらいに思っていたのだけれど、フェリーを
降りて少し歩いただけで、その思いは吹っ飛んだ。
木々や無数の花々と静かな海、そして澄んだ空気と海風、そのすべてが本当
に心地よく、それまでの疲れや不安がスーっと心や身体から消えていくのが
わかったからだ。
天気が少し曇っていたのもよかったようで、これがまた昨日のようにピーカン
晴れだったら、海沿いは日陰が全く無かったので辛かったかも。旅が良いもの
になるかどうかって、天候が大きく左右しますわなぁ。

そんなわけで、雲が多くて写真の写りはあまりよくないので、いまひとつその
素晴らしさが伝わらないかも知れないけれど、私を幸せな気分に浸らせてくれ
た風景たちの写真を一気にご覧あれ。






















大砲とか、戦争の傷跡が残っているのには少し心が痛くなったけれど、思わず
鼻歌を歌いたくなるほど、気持ちは爽やかだった。でも、気付けばずいぶん
たくさんの距離を歩いていて、少し足が疲れたので、島の端のキングス・
ゲートで小休止をすることにした。
このあと、思わぬ惨劇が私を襲うことなど露知らず…。

小休止していた現場=惨劇の現場↓




しばらくの間、優雅に通り過ぎるヨットや、打ち寄せる波などをボーっと眺め
ていたら、遠くから1隻の巨大な船が近づいてきた。
目の前の入り江はかなり狭いのに、まさかここを通るわけじゃないわよね?



えっ??通るの???



あら、通るのね…。



どえりゃぁでかい船だがね。(あまりの迫力に名古屋弁になる)




本当に巨大な船が、すぐ目の前を通る様はなかなかの迫力で、思わず見惚れ
てしまった。
が、通り過ぎた後、大きな波がざぶ~ん、ざぶ~んと私の居る方向に寄せて
きたと思ったら、すぐ横からなにやら「シューーーッ、ヒューーーッ」という
音が響いてきた。
「へ?なに?」
と思った途端、座っていた所のすぐ近くにあった排気口(?)から、まるで
間欠泉のようにすごい勢いで霧吹き状の海水が高く噴出し、私に降りかかって
きた!!
思わず日本語で、「うそでしょーー!」と叫びながらその場から避難したものの
間に合わず、髪の毛や洋服が湿るほどの被害が…(涙)。
たまたま側にいた2人組の日本人女性が、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれ
たほどだった。

VIKING LINE号めぇぇぇ。でっかい図体して、こんなちっこい私にイジワルする
気だったのかっ!

そんな余興(?)も終えたので、そろそろ戻ることに。
途中、ちょっとおしゃれな洋服やアクセサリーを売っているお店で、セラミック・
アートのネックレスとピアスを購入した。ここの店員さんもとっても感じがよく
て、「あとで検索してみて」と、そのアーティストの名前を紙に書いて渡して
くれたのだけれど、はて、その紙はどこにいったのやら…(汗)。

とにかくスオメンリンナ島のことがすっかり気に入ってしまったので、かなり
後ろ髪をひかれつつ、フェリー乗り場に到着。その間、たくさんの観光客とすれ
違ったので、ゆっくり静かに観光したいなら、午前中がおススメかも。

再びマーケット広場に戻った時は1時を過ぎていたので、そろそろお昼ご飯の
はずなのに、ゼンゼンお腹が空いていない。
今度こそ、先日食べそこなったサーモンの鉄板焼きを食べようと思ったのに…
残念!!


写真が多くなってしまったので、5日目後半につづく……


フィンランド旅行記・4日目

2012-08-12 20:09:59 | 猫生活、フィンランド旅行記
DVDで観た「人生はビギナーズ」がめっちゃツボ。
ジャックラッセルテリアのアーサーの演技は「アーティスト」のアギーより良かっ
たと思うなぁ。

さて、がんばって旅行記を再開。


4日目の今日は、フェリーで海を渡ってエストニアの世界遺産・タリンまで、
日帰り旅行をする日。
今回フィンランドに行先を決めた理由のひとつが、このタリンにも行けるという
ことだったので、朝からワクワク。

一昨日チケットを買った時に、10時の出航の少なくとも30分前にはターミナルに
いなければいけないと説明されていたし、ガイドブックにも早くチェックイン
しろみたいなことが書いてあったので、ちょっと早めにホテルを出たら、9時少し
過ぎに到着してしまった。でも、30分前に到着していれば全く問題無かった様子。

タリン行きのフェリーはいくつかあって、私が乗ったリンダ・ラインはマカシー二・
ターミナル発。左に見える赤い船に乗って行った。




タリンまでは1時間30分とガイドブックなどに書いてあったけれど、行きも帰りも
1時間45分ほどかかった。ただひたすら海を進んでいくだけなので、ちょっと退屈
してしまった。こういう時は1人旅はダメよね。
そしてやっと到着。ターミナルから旧市街までは、歴史も全く感じない、さりとて
近代的で綺麗でもない(失礼!)ごくごく普通の道路を通って徒歩15分ほど。
途中で一瞬どちらを目指せばいいかわからなくなったのだけれど、下の写真の高い
尖塔を目指して歩いていったら、街の入口のシンボル的建物「ふとっちょマルガリー
タ」も見えてきた。




旧市街を入ると、先ほどとはうってかわって、情緒ある町並みが広がっていた。







街の中ほどにあるラエコヤ広場。




イタリアにもこういう広場はよくあるけれど、建物などの雰囲気がちょっと違う。




しかし暑い…。日差しがキツイ。そしてかなり凸凹が激しい石畳なので足が疲れる…。
喉もかわいたので、途中の可愛いカフェに入ってコーラを飲み干した。コーラなんか
じゃなくて、可愛いカフェにふさわしい飲食をしてくださいという突っ込みがどこ
からか聞こえてきそうだけど(汗)。

そこから上り坂をぐんぐん行って丘の上に到着すると、いかにも旧ソ連の国という
感じのアレクサンドルネフスキー聖堂が見えてきた。工事中だったのが残念!




この周辺もなかなかいい感じの街並みが続いている。




しかし、ここからがいけなかった…。
丘から下に戻る道がどうしてもわからない。こんな時にいきなり私の脳みそがいつも
の超方向音痴モードに設定されたらしい(汗)。
その途中で旧市街を見下ろせるビュー・ポイントを発見できたのはよかったけど…。




同じ場所をぐるぐるぐるぐる3週ほどして足は痛くなるし、とにかく暑くて泣きそうに。
こりゃいかんと思い、近くで絵はがきを売っていた超キュートな女の子に道を聞いて、
やっと下りる小道を発見。もっと早く聞けばよかった。アホや~。

帰りの3時のフェリーが予約済みだったので遅れては大変と、足早に歩きつつもお土産
もの屋さんに立ち寄ったりもしたのだけれど、選ぶ気力も無し。
でも、途中で毛糸製品の屋台が並ぶ路地を発見。




お土産もの屋さんには向いていないんじゃないかと心配になるほど、すごくシャイで
感じのよいおばさまの屋台で、ミトンを1つ購入した。
シャイなおばさまは、カメラを向けてもやっぱり目線をくれなかった。




そのあとは、ただひたすら旧市街を縦断。石畳の道は歩きづらい。
そして旧市街を出てからフェリー乗場までの15分が、日影が全く無いので、更にきつ
かった。
私、ひょっとしてここで倒れて死ぬ?
私の死に場所はエストニア?
などと凹みながら歩き、やっとの思いで乗場に到着。売店でお水を買って一気に飲ん
だら、ちょっと生き返った。考えてみたら、コーラを飲んで以降、何も飲み食いして
なかったもんなぁ。

20分ほどボーっとしていたらやっとチェックインが開始した。オンシーズンの日曜と
いうことで、長い行列に並んでいるのもつらかったし、中の座席も行きの船より狭い
し、あまり冷房が効いていないし、帰りの1時間45分の方が行きより長く感じた。

そんなこんなで、マカシー二・ターミナルに到着した頃にはヘロヘロに。なんとか
トラムに乗り込んで中央駅まで戻ってきた。
そのまますぐにでもホテルに帰りたかったのだけれど、お腹がすごく空いていたので、
マクドナルドに寄ってチーズバーガーセットを購入。
私の旅先での食事の貧しさには自分でも呆れるが…。
でも、ホテルに戻って食べたハンバーガーとポテトは、今まで食べてき中で1番美味
しく感じたかも(苦笑)。

すごく疲れていたけれど、さすがに寝るにはまだ早い時間だったので、テレビでずっと、
アメリカ人のキンバリー・ロードがパーフェクトな試合を達成した、オリンピックの
女子クレー・トラップ(射撃)を見ていた。あとの選手はいかにもアスリートなスタ
イルをしているのに、この人だけ山奥で鹿や熊でも撃ってそうな体型をしていたのが
妙にツボだったので。(私って失礼なヤツ)

しかし、テレビを見ながらも疲れているせいでちょっとホームシックになってしまった。
なぜか私、海外旅行に行くとだいたい着いて早々ホームシックになり(苦笑)、「どう
してこんな遠くに来てしまったんだろう」「海外旅行なんてもう最後にしよう」と思っ
てしまうのだけれど、今回は4日目に発症。
「すももに会いたいよ~」「日本に帰りたい~」と思いながら就寝。


フィンランド旅行記・3日目

2012-08-07 20:41:26 | 猫生活、フィンランド旅行記
昨晩は、夜中に1度目が覚めたものの、朝8時の目覚ましが鳴るまでほぼ熟睡。
時差ボケはもう大丈夫な模様。

3日目の今日は、トラムの6番に乗ってヒエタラハティ駅へと向かった。目的は、
土日に開催されているフリーマーケット。
トラムを降りると、すぐ目の前に賑やかなマーケットが広がっていた。





食器、雑貨、洋服などなど、様々なものが様々な値段で売られている中、楽し
そうにゆったりと品定めをしている地元の人たちに混じり、私もとりあえずグルっ
と1周してみた。
そしてその後、すぐ隣にある建物「ヒエタラハティ屋内ホール」へ。この中には、
アンティーク・ショップがずらりと並んでいる。
アラビアをはじめとするフィンランド・ブランドのアンティーク食器などがたく
さん並んでいて、思わずため息。あれもこれもそれもどれも欲しくなる!!
悩みながら歩いていたので、気付いたらホールを3周していた(苦笑)。
結局、旅の前から欲しいと思っていたアンティ・ヌルメスニエミの赤いポットを、
セール期間ということで10ユーロ値引きされて50ユーロで購入。50年以上前の
商品なので多少傷みはあるものの、いい買物したわ~♪と自己満足。
ほかにもステキな食器がいっぱいあってかなり悩んだのだけれど、このあとにアラ
ビア・アウトレットに行く予定だったので、ぐっと我慢。でも、iittalaやアラビア
の正規品は日本で買うのとさほど値段は違わないし、後日行ったデザイン博物館
に迷った食器と同じデザインのものがたくさん飾られているのを見て、何も買わな
かったことを今でもすごく後悔している。ふぇ~ん。

ホールを出た後、先ほど目をつけていたフリマのお店に戻った。気になっていた
のは、これに素麺つゆを入れたら涼しげでメチャクチャ美味しそうに見えるだろう
なって思ったキレイなブルーのガラス小皿。。思いっきり庶民の発想ですなぁ。
売場のおじさまに「これいくら?」と聞いたら、「10ユーロ」とのこと。
心の中で『そりゃぼったくりだろう』と思いながら、しばらく悩んでいるそぶり
を見せたあと、「2つ一緒に買ったらいくらにしてくれる?」と聞いてみた。
「じゃぁ、18ユーロ」
う~ん、それでも高いし、フリマはやっぱり値切らなきゃね、と思い、
「16ユーロでは?」
と聞いたら、おじさまが隣の奥さんらしきおばさまに確認したあと、あっさりOK
してくれた。
しまった…。2つで10ユーロとかに値切ってもぜったい売ってくれたにちがいない…。
まぁそんなやり取りも楽しみのうちなんだけど(負け惜しみ)。

このフリマのおじさまは、年季の入ったマリメッコの真っ赤なウニコ柄のウエスト
ポーチを付けていて、なんだかちょっとキュートだった。
フィンランドでは街中でも老若問わず、いろいろな人がマリメッコの服を着てたり
カバンを持っていたりするので、本当に国民的ブランドなんだなということを実感
する。

再びトラム6番に乗って、今度は終点ひとつ前の停留所へ。
目的は、アラビア・アウトレット。





店内には、夢のようにずら~りとiittalaとアラビアの食器たちが並んでいて、テン
ションMAX!!





旅に出る前は、食器は重いしあまり買わないようにしようと思っていたのに、そんな
決意なんてガラガラと音を立ててあっという間に崩れ去ってしまった。
6月にBSで放送していた「かもめ食堂」を再度観たばかりだったのだけれど、食堂の
シーンで度々登場するオリゴ・シリーズとかティーマ・シリーズとかの使い方が本当に
オシャレだったし、やっぱり実物を見ると買わずにいられない。
ホントは、アアルトの代表的の雲のような形をした花瓶も欲しかった…。でも重くて
ぜったいに持って帰れないので、10ユーロで売っていた小型のアウトレット品でなん
とかガマン。

iittalaで買物を終えたあと、隣のカフェでクロワッサンと紅茶の軽いランチを取って
から、同じ建物内にある他のアウトレット・ショップでムーミンの枕カバーを購入。
そしてまたトラムに乗り、荷物を置くためにホテルに戻った。

ホテルでしばらく休憩した後に向かったのは、ヘルシンキ市民の憩いの場所であり、
フィンランド・ブランドの有名店が立ち並ぶ華やかなエスプラナーディ公園周辺。
ところが、トラムにもすっかり慣れたと油断したせいか、3Tに乗らねばならないのに
間違って3Bのトラムに乗ってしまった。仕方が無いので、エスプラナーディ方面に上手く
乗り換えができそうなハカニエミの停留所で降車。
「そうだ!ついでに先日見るのを忘れたハカニエミ・マーケットのお店を見よう!」と
思い立ち、建物の中に入ったところ、土曜日の午後だったために既にお店は全部閉まって
いた…。ぐわぁ~ん。
仕方が無いのでトボトボとまたトラム乗場に戻り、今度は本当にエスプラナーディ公園へ
と向かった。

日差しも気温も東京の春の1番気候が良い時のような感じなので、マリメッコ本店、アーリッカ、
iittalaなどなどのオシャレなお店をひやかしたり、公園の中を歩いたりしているだけで気持
ちがいい!

のんびりと思い思いの時間を過ごしている人たち↓





公園を縦断して次に向かったのは、素敵な空間が広がるアカデミア書店。





ここには、「かもめ食堂」に登場するアアルト・カフェがある。
小林聡美がフィンランド人のアニメおたくの青年から質問された「ガッチャマン」の歌詞
が思い出せず、たまたま見かけた片桐はいりに「ガッチャマンの歌詞がわかりますか?」
と話しかけ、一緒に歌う…というシーンが撮影されたのがこのカフェ。







そんなわけで、ここは日本人観光客が必ずといっていいほど立ち寄る場所になって
いる。実際、私が居た時も何組もの日本人が出入りしてたし、座った途端に「日本語の
メニューがいい?」と聞かれた。
オシャレな空間と感じのよい店員さんと美味しいストロベリー・シェイクに癒されながら、
ほっと一息。

アカデミア書店を出たあとは、ストックマン・デパートのお土産売場に行ってみた。
マリメッコやムーミングッズなどの、主なフィンランド土産が一カ所に集まっていてとっ
ても便利な上に、売場のデザインがとんでもなく素敵で、思わず写真をパチリ。








ふと隣を見たらペットショップがあったので、そちらにも行ってみた。
猫ちゃんのマークとか、これまたオシャレ~♪





ナント、ワンコのベッドまでマリメッコ!!





マリメッコ・ベッドはさすがに買って帰れないので、黒猫模様が可愛い缶入りおやつを、
すもものために購入した。

この時点でかなり足が疲れて腰も痛くなり、夕ご飯を選ぶ気力も無く、水と果物だけ買っ
てホテルへと帰還。
テレビではオリンピックの柔道の模様を放送していた。ヨーロッパで柔道はホントに人気
のスポーツなのね。