猫と住まふ

人生初の猫との日々を徒然なるままに

旅行記6日目(帰国日)

2010-12-11 20:21:15 | 猫生活、サンフランシスコ旅行記
いよいよ旅行記も今日で最後。
あれは夢だったんじゃないかと思うほど、帰国後は現実にどっぷり。
楽しかったなぁ。はぁぁぁ……。


<6日目>

朝、ドキドキしながらカーテンを開けたら雲がどんより。どう見ても天気が悪い。
せっかくの最終日、夕方には帰国しなきゃならないのに……と、がっかりしながら身支度を始めたら、とうとう横殴りの雨さえ降ってきた。
こんな雨ではどこにも行けない、と嘆きながら遠くを見ると、少しだけ青空がのぞいている!
そして青空よこっち来い~~!青空よ広がれ~~!と念じていたら、本当に雨もやみ、雲が少しずつ少なくなってきた!
ちょっと希望を持ちながらホテルのレストランで朝ごはんを食べ、部屋のテレビでチェックアウト。
こういうシステムってだんだん増えているんだと思うけれど、本当に便利。テレビを操作すると表示される自分が使った金額を確認し、チェックアウトボタンをクリックすれば手続き終了。わざわざフロントに行く必要が無い。
このチェックアウトの方法や、そのあと荷物を預ける方法が説明された紙が、朝、ドアの下から部屋に入れてあったのもさすがのサービス。 ニッコーだから日本語の説明もあったし。
スーツケースをポーターさんに預け、ホテルを出る頃には青空がかなり広がっていた。やったーー!!
そしてバスで3日前にも行ったフェリービルディングへ。
サウサリート行きのチケットを買ったあとは少し時間があったので辺りをふらふら。その頃には本当に晴れてきたので、すごく気持ちがよかった。



フェリーのお客さんは平日のため20人もいなかったくらい。(休みの日は結構混むみたい)
デッキに出ても寒くなくて気持ちよく、最高の気分になることができた。

↓見るからにほんわかした雰囲気のサウサリート。



30分ほどでフェリーは桟橋に到着。
そして陸地に降り立った途端、まだ何も見ていないのに「来てよかった」という気持ちがなぜか湧き上がってきた。たぶん、本当に清々しくて幸せで爽やかな空気が流れているから。

サウサリートは、お金持ちやリタイアした人たちが多く住んでいる町とのことで、どこを見ても可愛らしくて、しかもヨーロッパの同じような町と違ってすごく清潔感がある。海辺の町特有のベタなお土産物屋さんや飲食店も無いし、ゴミとか落書きとかとも無縁な感じ。
そのかわり、お店の数も思ったより少なかったし、なにしろ平日の午前だから殆ど人がいなくて閑散としていたのだけれど、それでもなぜだか歩いているだけで、不思議とほっとして、幸せな気分になってしまう。

↓海辺(右奥)には個人所有のセレブなヨットがたくさん並んでいる。



↓左の建物は警察署。アメリカなのに犯罪とは無縁な雰囲気の町なので、警察署もなんだか平和な感じ。



↓かもめさんとサンフランシスコの街並み。



とりあえず、お店を見ながらゆっくり散策。途中、クリスマスショップで可愛い置物なども購入。「地球の歩き方」に載っていた地図の端まで歩いてから、違う道を通って桟橋まで戻ることにした。
その道すがら、ペットショップの看板を見つけたので入ってみることにした。
そこにいた看板犬のフレンチブルドック(?)が超ラブリィ~!
そのワンコと遊んだり、先日紹介したホチキスとすもも用の食器を買ったりしていたら、すっかり時間を使ってしまい、帰りのフェリーの時間が迫ってきてしまった。
本当は、ガイドブックに美味しいと書いてあったハンバーガーショップに寄りたかったのに、そんな時間は無く、お店の前を通っただけ。外から覗いたら、確かにジュージュー焼けている分厚いお肉は美味しそうだったし、やはり人気らしく何人か並んでいた。実に心残り。
桟橋近くの景色が実に綺麗なので、ゆっくり写真撮影もしたかたのに、それも断念。帰国日じゃなかったら、もっとゆっくり出来たんだけどなぁ。(滞在時間は1時間15分ほどだった)

帰りの船からの景色は更に綺麗だった。

↓ゴールデンゲートブリッジ



↓アルカトラズ島のすぐ側も通る。



フェリービルディングに戻ってから、チョコレートやクッキーなど、お土産をいろいろ買ってから、お昼ご飯を食べることに。
オシャレなカフェなどが何軒もあるのだけれど、いまいち何を食べていいのかわからず迷いに迷って、1番わかりやすそうなお店を選択。ところが、列に並びながら改めてメニューを見てみたら、なんと日本食のカフェだった(苦笑)。
メニューはお寿司とか、ジャパニーズビーフカレーとか、きんぴらごぼうなどのお惣菜とか、日本茶など。
その中から、ビーフカレーとわさび風味のポテトサラダを買って、海の見えるベンチに座って食べることにした。昨晩のラーメンといい、アメリカに来てまでなぜ日本のファストフードばかり食べるかねぇ(笑)。まぁでも、結構美味しかったので、良しとしましょう。

この時点で、ホテルに戻らねばならない時間までまだあと1時間はあったので、最後にもう1度愛するケーブルカーに乗ることにした。
3日前と同じく、まずはカリフォルニア線に乗り、途中でパウエル線に乗り換えて、ユニオンスクエアへ。



ユニオンスクエアのクリスマスツリーは飾り付け工事中。



敷地内にはスケートリンクも。



周辺のお店でお土産を買ったりしてから、後ろ髪を引かれつつホテルに戻ってスーツケースをピックアップし、空港までのタクシーを呼んでもらった。
到着したタクシーの運転手は、ナント日本人!
これは安心だわ、と思ったのもつかの間。自分の身の上話やら家族の話やら勝手にまくしたてて「ガハハ」と高笑いしまくるという、ハッキリ言えば迷惑きわまりない変な運転手さんだった(苦笑)。
最初は相槌をうっていたものの、だんだんイライラしてきたのでろくに返事もしなかったら、やっと少し静かになってくれたけど。
せっかくサンフランシスコの風景と最後のお別れをしようと思っていたのに、ホントに台無し。ニューヨークの帰りのタクシーでも嫌な思いをしたけ ど、どうもやっぱり外国でタクシーに乗るのは苦手だわぁ。

帰りの飛行機では、夕ご飯を食べながら映画「ちょんまげぷりん」を観て、その後はぐっすり就寝。周りの人たちが2度目の食事を食べているのにも気付かず、目が覚めたら着陸まであと1時間だった。

サンフランシスコもヨセミテも、期待以上にステキな場所だったし、すごく気分転換にもなったので、これまで行った海外旅行の中でも充実度はかなり上位の旅となった。
でも、いつかぜったいヨセミテは春夏にリベンジするんだっ!!


旅行記5日目

2010-12-11 10:27:23 | 猫生活、サンフランシスコ旅行記
コチラは、私の記事で紹介している場所とほぼ同じ場所の写真をアップされているブログ。(ツアーだと訪れる場所は決まっているので)
同じ場所でも緑と雪ではどれだけ違うかがよくわかるかと……
やっぱりいいなぁ、春夏のヨセミテも。(←「も」ですよ、あくまでも「も」!)


<5日目>

翌朝、天気予報がまた外れて晴れているよ、きっと! と思いながらカーテンを開けたら、がっかりなことに雪がさわさわ降っていた。
積雪もあきらかに昨日より増えている。
あ~あ。
こんな雪じゃぁどうぜ遠くまで歩けないし、ゆっくりロッジを出発すればいいやと、ダラダラ支度をしてからフードコートで朝食。
チェックアウトをして、荷物をフロントに預けてから、「クックス・メドゥー・ループ」と呼ばれるハイキング道を歩いてみることにした。
シャトルバスで出発地点のバス停で下車。念のためビジターセンターでルートを教えてもらってから出発!!
そしてこの頃から、ナント、少しずつ青空が広がり始めた。



一面の雪景色、彼方に見える薄墨模様の岸壁、雲の間からのぞく太陽の光、澄んだ空気、静寂……。
もう感動の一言。
しかも、私たち以外なぜか誰も歩いていない。見渡す限りの広大な景色を2人占め!!
たまらず「綺麗だーーーーっ!!」と叫んでいた怪しい日本人……それは私です。







雪の中に佇む小さなチャペル↓



ルートを一周したあと、次はさてどうしたもんかとちょっと悩んだ。
ヨセミテでわりと手軽に歩けるルートは限られていて、その中でミラー湖往復が1時間程度なので、ちょうどよいかと事前に調査済みだった。でも、青空が出てきたとは言え、雪はかなり積もっている。普通に歩いて1時間だと、この雪では時間もかかるし体力的にも不安……。
結局断念することにしたものの、写真で見たミラー湖の様子はとても美しかったので、未練たらたら。とりあえず乗ったシャトルバスの乗客も、ミラー湖に1番近いバス停で続々と降りて行ったので、なおさら未練たらたら。
でも実は、雪道を踏みしめて歩いたせいか、この時点で既に足に疲労がかなり溜まっていたので、後から冷静に考えてもやっぱり行くのは無理だったのだけれど。

後ろ髪を引かれながら、ヨセミテの超高級ホテルとして知られるアワニーホテルに行ってみることにした。
その途中、バスの運転手さんが徐行運転を始めて、何やらアナウンスをしているので窓の外を見たら、1匹の鹿が座っていた!
おお~~。
雪が無ければ鹿やリスや鳥たちなどの動物も見られたかも知れないので、とちょっと残念に思っていただけに、すごく嬉しかった!
そして、ガイドさんから熊が出るぞ~と脅されていたので、鹿でよかった。

↓写真がかなりイマイチだけど、アワニーホテルはオードリー・ヘップバーンの映画にでも出てきそうな素敵なホテル。



天気がよければテラスでランチでもと思っていたのだけれど、もちろん寒くて無理。屋内のテーブルもいっぱいの様子だったので断念。
仕方がないので写真を撮ったりお土産物屋さんをひやかしたりだけして、またシャトルバスに乗車。
その他、カレー・ヴィレッジやヨセミテ・ヴィレッジなどで下車したものの、たいして何も無かったので、ちょっと時間を無駄にしてしまった。(雪の無い時だったら辺りを散策できたのかも知れない)

集合時間の2時半に遅れてはいけないのでロッジに戻ってから、フードコートでお昼ご飯。
そして外に出たら、昨日と同じガイドさんの姿が見えたので、手を振って「ちゃんと居るよ~」とアピールをしておいた。置いていかれたら大変だから (笑)。
ほぼ時間通りにバスは出発。今日は昨日と違って人数が十数人だったので、大型ではなくミニバスだった。
走り始めてすぐに、最後のビュー・ポイントである「バレービュー」で撮影タイム。ここも美しかった~~。



帰路は、本当は2箇所トイレ休憩するところ、時間が押しているからということで1箇所のみとなった。
その日本で言うところの「道の駅」みたいな休憩所では、昨日ガイドさんから試食させてもらっていた殻に入ったままのアーモンドを購入。こういう所で何かを買うのはツアー会社の思う壺になるの で、意地悪な私は普段はあまり買わないのだけれど(笑)、殻付きというのが珍しかったのと、味も美味しかったので1袋購入。後日これを会社に持っていったら、同僚たちに「殻付きなんて初めて見たし美味しい」と、すこぶる評判が良かった。

ミニバスのため揺れがすごかったこともあり、帰路の4時間は一睡もできず。でも、本当に美しかったヨセミテの思い出の余韻に浸っていたらそれほど時間は苦にならなかったし、サンフランシスコの輝く夜景もとても綺麗だったので、ちょっと得した気分にもなった。
春夏の緑の風景もゼッタイに見たいし、その時はミラー湖にも行きたいし、いつかまた絶対に再訪するぞ、と心に誓っている間に、ホテルに到着。

夕ご飯はまたWSCでお惣菜かとも思ったのだけれど、最後の夜くらい違うものにしようということになった。
とは言いながら、場所は同じWSCのフードコート。
しかも、名古屋人にお馴染みの寿がきやラーメンのマークに似た女の子の看板になぜか惹かれ、選んだメニューはラーメン。しかもしかも、中華かと思ったら、 実は日本のとんこつラーメン屋さんだった。
サンフランシスコのせっかくの最後の夜に、店員さんが片言の日本語で「イラッシャイマセ~」などと言うお店で夕ご飯って……。(苦笑)
でも、日本風の味付けにホッとして、疲れが取れたかも。

ホテルに戻ると、恒例となったお天気チャンネルとにらめっこ。
そして、何度見てもやっぱり雨。嗚呼……。
明日こそ、サウサリートに行きたいのに……。

旅行記4日目

2010-12-05 17:13:48 | 猫生活、サンフランシスコ旅行記
風邪気味のせいか、何もしないで座っているとつい眠ってばかりなので、今日はがんばって旅行記をもう1日分アップしますだよ。


<4日目>

ヨセミテ・ツアーのお迎えは、朝7時30分にホテルのロビーということだったので、10分前には待機。少し遅れてガイドさんが現れて、我々を含む何組かをバスへと連れていってくれた。
迎えに来るのはてっきりミニバン的な車だと思っていたら、なんと大型観光バス!
この日はいつもより参加者が多かったらしく、総勢33名。秋はシーズンオフのはずなのに人気なのねぇ。
ヨセミテまでは片道約4時間。ガイドさんの観光案内を聞きながら、途中2回のトイレ休憩を挟んで、バスはどんどん走っていく。そして どんどん空が曇っていく……。
くねくねの山道に揺られながら焼鮭の和弁当を車内で食べ、いよいよヨセミテというところで、とうとう雪が降り出した。山の上の方はすっ かり雪化粧だし。
本当だったらお弁当は車酔いを気にしながら車中で食べるのではなく、ロッジの中庭で食べるはずだったし、タイヤにチェーンを付けるために時間を20分ほどもロスするし、ああやっぱりついていないなぁと、ちょっとテンション下降。
ガイドさんによると、通常11月でここまで雪が積もることはないとのことで、1月とか2月とかの真冬の景色だ、とのことだった。
そうこうしているうちに、「トンネル・ビュー」と呼ばれる有名な美しい景色が見られるポイントに到着した。
いやもう、圧巻。現実とは思えないほど幻想的な風景。



写真からは全く伝わらないとは思うけれど、ホントーーーーに美しかった。
下に広がっているのがかなり高さがある木々だと認識して見てもらえれば、多少はこの場所の高さと広さがわかってもらえるかも知れないけど、「トンネル」という呼び名通りに、遥か彼方まで景色がスコーンと抜けて見渡せる。
残念ながら雪に煙ってしまって、ヨセミテのシンボルであるハーフドームとかは見えなかったものの、それでもホントーーーーに美しかった。
(貧困なボキャブラリーが恨めしい)
白銀の世界も悪くないと、再びテンションがかなり上がったのだけれど、ガイドさんはさかんに「雪景色を見られるのはラッキーかも知れないけど、 やっぱりねぇ……。アンラッキーかなぁ。ヨセミテは春~夏に来るべきよ」と言う。
せっかくこっちは満足してるんだから、余計なことは言わないでよ~と、心の中でちょっとクレーム。(笑)

次に降りたビューポイントからの景色も、ホントーーーーに美しかった。



中央にかすかに見えるのがハーフ・ドーム↓



そしてバスは、ヨセミテ・ロッジへ。
ここでツアー客は45分ほどの自由時間。
でも、私たちは1泊ツアーなので、他の人たちとは別れて、今日の宿となるこのロッジにチェックインをした。
ちなみに、意外なことにほかの31名は全員日帰りツアーだった。
申し訳ないけれど、往復8時間もバスに乗って、景色をちょこちょこっと見て、自由時間がたったの45分ってすごくもったいない。
春夏期間はグレーシャーポイントという1番のビューポイントにも行けるからまだよいものの、秋冬はそれも無いし、自由時間が45分だけじゃロッジ近くの景色を見るか、お茶飲んでお土産物を見るかしかできない。
サンフランシスコとセットで訪れるならば、サンフランシスコの日程を削ってでも、ヨセミテは宿泊ツアーにすることを強くお薦めいたしますよ。

チェックインが完了したので、とりあえず部屋に荷物を置きに行った。
何棟かの2階建てのアパートみたいなロッジが、さほど広くはない敷地内に点在しているのだけれど、雪がかなり積もっていたせいで、自分たちの部屋があるロッジまでたどり着くのもひと苦労。



やっと着いて部屋に入ったら、思ったよりも広くて設備も結構整っていた。
窓の外には小さなベランダがあって、椅子も置いてある。まわりには木が茂っていて、遠くには切り立った崖が見え、景色も抜群。
でも天気が良かったら、満天の星も余裕で見られることでしょうし、お茶でも飲みながらゆっくり座っていられることでしょう。嗚呼、雪空が恨めしい……。



部屋で少し休んでから、毛糸の帽子、手袋を装着。そして靴の中にはホッカイロを敷いて万全の寒さ対策してから、いざ出陣!!
まずはロッジから1番近いところにある、ヨセミテ滝が見えるポイントへと向かうことにした。
ところが、外に出たら早速方向がわからない。
地図を見て悩んでいたら、「コンニチハ」と、ニコニコ顔の白人男性が話しかけてきた。
「ヨセミテ滝はどちらの方向?」と聞くと(一応英語で)、身振り手振りで方向を教えてくれたので、「サンキュー、ありがとう」と言ったら、「ドウ イタシマシテ」と返事が。
明るい謎の親日家に感謝。(笑)
このあとも行きずりの観光客たちと何度かちょっとした笑顔のコミュニケーションが出来て楽しかった。アメリカ人は陽気で人懐っこいから良いワ。

教えられた方向へ、滑らないよう雪を踏みしめながらゆっくり進むと、見えてきた!!
美しい滝!!



そして更に進むと、滝つぼに近いポイントが。
おお~~~。美しい。
本当に美しいものを見た時には、美しいという言葉しか出てこないのね。(ボキャブラリーが無いことの言い訳)



水墨画のような美しい景色に酔いしれたあとは、身体がすっかり冷えたので、ロッジ内にあるフードコートで、甘くて温かいホットココアを飲んでしばし休憩。
その後、バレー内を走っている無料のシャトルバスに乗って、ビジターセンターに行ってみることにした。
このビジターセンターでは、ヨセミテの様々な情報を得たり、レンジャーの人たちに直接質問をすることも出来る。
私も、明日行ってみたいと思っていたミラー湖について質問をしてみたのだけれど、めちゃめちゃな私の英語の質問にも、レンジャーのお兄さんが優しく分かり易く答えてくれた。
そしてついでに、ハイビジョン映像でヨセミテを紹介したビデオを鑑賞。
ああ、春夏のハイシーズンの風景はやっぱり美しい。緑いっぱいのヨセミテはいいなぁ……。

ビジターセンターを出る頃には、外は真っ暗、そしてめちゃめちゃ寒い!
シャトルバスを待つ間、凍りそうになった。
実は今回のヨセミテ旅行では、旅行前に天気予報で雪になりそうだというのはチェックしてあったので、かなりの重装備を用意していった。
ヒートテックのババシャツ、腹巻(ほぼ日のオシャレな腹巻よ)、その上にタートルネックのセーター、その上にウールのカーディガン、わざわざ買ったロングダウンコート、ジーンズの下 にタイツとソックス、毛糸の帽子、手袋、マフラー、そしてホッカイロ。
これだけの準備はさすがに不要だったかしらと思ったのだけれど、なんのなんの。それでもまだ凍りそうになったので、軽く考えていたらえらい目にあっていたかも。

半分身体が凍りついたところで、やっとシャトルバスが到着。
それで安心して油断したのか、バスを降りてロッジのフードコートに夕飯を買いに行く途中、雪が解けた水溜りにずっぽりハマってしまった。
そのとたん、冷たい冷たい氷水が、足の中にジャブジャブ……。
これが、今回の旅の最大のトラブルだった。
しかし、このまま部屋に帰るとまた出直すのが大変なので、半泣き状態のままフードコートへ行き、大急ぎでハンバーガーなどを購入。
買ったものを抱えて急いで部屋に帰ったのだけれど、このままだと明日までにスニーカーが乾かない……どうしよう……と思って部屋の中を見たら、さすが山の中のロッジ!!
かなり強力な小型の温風器を発見!!
これにスニーカーを立てかけておいたら、しばらくしてすっかり乾いてくれた。
あーよかった、ホントによかった。

安心して、そこそこ美味しいハンバーガーを食べ、温まるためのお風呂タイム。
小さなバスタブでお湯に浸かったあと、シャワーを浴びようと蛇口のお湯を適温に調節してからシャワーに切り替えたところ、なぜか思いっきり冷水が身体に!!
あまりの冷たさに、心臓が止まるかと思った。
これが、今回の旅の2つめのトラブルだった。
(幸い今回トラブルと言えるトラブルは以上の2回のみだったけど)

雪はやまないし、冷水には2度も襲われるし、若干テンションが下がったまま、この日は就寝。


旅行記3日目

2010-12-05 09:15:44 | 猫生活、サンフランシスコ旅行記
今日も朝から鼻水が止まらず。
そんなわけで、ティッシュを鼻に突っ込んだまま旅行記を書いております。嗚呼ぐどぅじぃ……


<3日目>

前の晩、ヤケになって寝たせいか、気づいたら既に8時50分!!
寝坊して時間を無駄にしたけど、まぁどうせ雨だし……と、カーテンを開けたところ、これぞカリフォルニアの青い空!的な見事な快晴。
ぐわわーーーん。
あわてて飛び起きて、ホテルのレストランで朝食。
これだったらサウサリートにも行けたなぁと思いながら、とりあえず土曜日に開催されているフェリービルディングのファーマーズマーケットに行くことにした。
ここは名前の通り、フェリー乗り場もあるビルで、中には様々なショップやカフェなどが入っている。チョコレートやクッキーなどのお菓子や、日曜雑貨などを売るお店たちは、それぞれとっても可愛らしかったので、今回の旅のお土産は殆どこのビルで調達したほど。
そして、ビルの周りに立ったたくさんのテントの中では、野菜、果物、チーズなどが色とりどりに売られていて、見ているだけでもすごく楽しかった。



海沿いを歩くのがとにかく気持ちよかった!



フェリービルディングをひと通り見た後、本当はここのフェリー乗場からサウサリートにも行こうと思えば行けたのだけれど、街の地図などを全部ホテルに置いてきてしまったので(汗)、それは断念。昨晩立てた雨の場合の予定通り、ケーブルカーのカリフォルニア線の乗場へと向かった。
このカリフォルニア線は、ほかの2路線に比べると乗客が圧倒的に少ないので、何台か待つ必要もなくすぐに乗ることができた。
途中、華やかな中華街も通過。



ノブヒルの丘で降車。ここもかなりの高台なので、景色が抜群。青空も気持ちいい!



そしてグレース大聖堂へ。



この教会には、エイズ記念礼拝堂があることでも有名。キース・へリングの遺作となる彫刻が飾られている。

大聖堂の中で休憩がてら、このあとどこへ行こうか悩んでしまった。
サウサリートだけでなく、景色が綺麗な場所へ行ける地図などを全部ホテルに置いてきてしまったので……(汗)。
いつまでも悩んでいても仕方がないし、こんな時はケーブルカーに乗ろう!(どんだけケーブルカー好き?・笑)と、大聖堂の近くの乗場からパウエル~ハイド線に乗車。
かろうじて交通路線図だけは持っていたので、それを見ていたら、ガイドブックに書いてあったちょっと複雑なゴールデン・ゲート・ブリッジの側までバスで行く方法をなんとか思い出すことができた。
その方法通り、ケーブルカーを途中下車して、30番のバスに乗車。しかし、このあとまた28番に乗り換えねばならない。
「さて、どこで乗り換えるんだろう」と、地図とにらめっこしながらドキドキしていたら、なんのことはない、運転手さんが「ゴールデン・ゲート・ブリッジに行く人は、あそこの角のバス停で28番に乗り換えてね~」とアナウンスをしてくれた。
その声で、私たちを含む何人かが下車。言われた場所で待っていたら、すぐに28番のバスが来た。
しばらく走っていると、見えてきた!見えてきた!
赤色に輝く巨大な橋が!!



ゴールデン・ゲート・ブ リッジと言えば、ケーブルカーに並ぶサンフランシスコの代名詞。
とは言え、ただの立派な橋だろうくらいに思っていたのだけれど、間近で見ると迫力の存在感!そして、海、空、陸、海を行き交う船たち、鳥たちなど、周りとのコントラストの美しいことったら!!
しばし感動による茫然自失。



昨日訪れたアルカトラズ島や、サンフランシスコの街並みもとっても綺麗に見ることが出来た。





面倒なバスの乗り継ぎをしてまで、来てよかった。本当によかった。
そして、「あぁ、こんなに巨大な橋をアルカトラズ島まで動かしてしまうマグニートの力はスゴイなぁ」
などと感慨にふけったり。
(※「X-MEN」マニアにしか通じない話です・笑)

母は橋を少し先に渡って写真撮影をしていたけれど、高所恐怖症の私は橋の手前の時点で既に足がすくみギブアップ。欄干から乗り出して撮影をしている母の様子を見ているだけでおまたのあたりがスースーしておりました(苦笑)。

ひたすら感動しながら、もときた道をバスで引き返し、今日もフィッシャーマンズワーフでお昼ご飯を食べるため。更にピア39まで行った。
今回は、ゆっくり食べるため屋台ではなくレストランに入り、蟹、生ガキ、海老のフライを注文。
ウマし、ウマし。満足、満足。

そろそろいったんホテルに戻ろうとした頃から雨が降り始め、路面電車でホテル近くの停留所に着いた頃にはかなりの本降りに。

雨の中を一生懸命走るレトロな路面電車のF線。



ホテルに荷物を置いてひと休みしてから、ユニオンスクエア周辺で買い物をするために再び外に出たものの、すごいドシャ降り。しかも雷まで!
11月のサンフランシスコは雨季とは言え、年間を通して滅多に雨が降らないはずなのに、こんなひどい雨に遭遇するとはよほど運が悪いのか……。
それでもめげずに、諸事情で多少値のはったお土産を買わねばならない人がいたので、まずはティファニーへ。そして以前から欲しかったムートンブーツを買うためにUGGへ。
その間も雨はいっこうに弱まらないので、母親に大きな荷物を託して先にホテルに戻ってもらい、私は3夜連続でWSCまで夕食のお惣菜と、翌日の朝食を買いに行った。
なぜ一緒に朝食も買ったかと言うと、明日はいよいよ朝早くからヨセミテ国立公園1泊ツアーに出発するから!
期待は高まるけれど、天気予報では雪。心配だぁ……。


旅行記2日目 その2

2010-12-04 10:39:35 | 猫生活、サンフランシスコ旅行記
<2日目その2>

再びケーブルカーに乗って終点まで行き、サンフランシスコ名物のギラデリ・チョコレート工場跡にあるギラデリ・スクエアにちょこっとだけ寄ってから、サンフランシスコの人気スポットのひとつであるフィッシャーマンズワーフへ。
海沿いにいろいろなお店が並んでいて楽しいんだけれど、曇り空なので景色がイマイチなのが、なんとも残念。

フィッシャーマンズワーフの象徴・蟹の看板もどんより。



ゴールデン・ゲート・ブリッジも霞んで殆ど見えない(泣)。



アシカが山のように群がっていることで有名なピア39の桟橋にも立ち寄ったところ、思ったより数が少なくて、これまた残念。



そして1時20分のアルカトラズ島見学ツアーのチケットをネットで買ってあったので、見学フェリーが発着するピア33を目指して歩くも、これが結構地図で見るより遠くて、バスにでも乗ればよかったとちょっと後悔。
やっとの思いで到着し、脱獄不可能と言われていた刑務所跡地のあるアルカトラズ島へとフェリーで向かった。
ここでの見学は、日本語音声も選択できるイヤホンガイドが借りられて、とても便利。事前に映画「アルカトラズからの脱出」「ザ・ロック」や、たま たま放送していたNHKのドキュメンタリー番組などで予習がしてあったので、解説もすんなり理解できたのだけれど、ボーっとしていると、ガイド音 声がどんどん進んで、どの場所の説明をしているのかわからなくなってしまう。見学場所の番号とかふってくれれば、もっと分かりやすいのにな~。



ブロードウェイと呼ばれた通路にずらりと並ぶ独房↓



映画「アルカトラズからの脱出」でクリント・イーストウッドが演じた脱獄囚が実際に使っていた独房もある。ベッドには朝まで脱獄がバレないように作った人形の頭、右下奥にスプーンで入口を広げて抜け出た換気口が。



本当は、島からサンフランシスコの街が綺麗に見えるはずなのだけれど、小雨も降り出すほど空がどんよりしてきて、景色はイマイチ。嗚呼、残念無念。



ひと通り見学を終えて、3時45分のフェリーでピア33まで帰り、先ほどの反省を踏まえ、徒歩ではなく路面電車に乗って再びピア39へ。
そして遅い昼食として、楽しみにしていた名物のサワーブレッドを器にしたクラム・チャウダーと、茹でたダンジネス・クラブ(蟹)を屋台でムシャムシャと立ち食い。ウマし、ウマし。
後日ヨセミテのガイドさんが言っていたところによると、つい先日漁が解禁になったばかりなので、この時期が1番美味しい蟹が食べられるとのことだった。これは本当にラッキーだったかも。

天気もかなり悪くなってきた中、再び路面電車に乗ってケーブルカーの始発駅へ。
ところが長蛇の列だったので、寒さに震えながら何台か待ってからやっと乗車し、ホテルへ。
しばらく休んでから、またWSCに行って調達したお惣菜などが本日の夕ご飯。いつもながら私たち母娘の旅先でのご飯はお粗末なのであります。(笑)
就寝前にお天気チャンネルをチェックしたところ、明日は思いっきり雨マーク。予定ではフェリーでサンフランシスコとは対岸のサウサリートの街を散策する予定だったのだけれど、「こりゃ無理だ~。ショッピングセンターで買い 物でもするしかないな~」と、ヤケになりながら就寝。