文字は単に”読む”だけではなくて、その意味を
理解することが大事です。漢字は全体をパターン
で認識できますから、すばやく読む(理解する)
ことができます。
「読める」事と「理解できる」事には大きな差
があります。漢字を廃止して、表音文字のみの国
では、読めても理解できない人が増えているとの
ことが調査で判明したそうです。
ハングルでは、「防火」も「放火」も同じ表記
なのだそうです。他にもが多くのことばが日本語
由来なので、「同音異語」が多いので、周辺文章
を良く見てから、書かれている文章の意味を理解
する必要があるのだそうです。
「防火」にしろ「放火」にしろ、元々は二つの
漢字を組み合わせ、それぞれを音読みにしたもの
です。ですから、音には意味がありません。形が
重要なのです。なお、朝鮮の人たちは、日本語の
濁音のあり無しを区別しにくいようなので、同じ
「ホウカ(のハングル表記)」に、なってしまう
ようです。漢字を無くして表音文字の表記にする
ためには、単に読みのみに注目してはダメです。
新たな音の異なることばを発明しなくてはなりま
せん。
元のことばが漢字由来ですから、記述文章から
単に漢字を駆逐しても、巧くはいかないのです。
日本語の熟語は読みでの同音異語が多いですから
ね。
人間は大抵の場合は文章で考えますから、韓国
では、早いとこ漢字表記を復活した方が良いとは
思うのですがね。
なお、明治の頃に発明したことばは、中国でも
多く使われています。日本への留学生が学んだ語
を自国に持ち込んだためでしょう。中国語の造語
の方式に近いものなので受け入れられているよう
です。今では日常で使うことばの 約7割は日本語
由来なのだそうです。韓国語でも同様です。
一方、最初からアルファベットなど表音文字の
表記の国々では、何千年という歴史の中で、単語
が同じ音にならないよう工夫がされているものと
思います。
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