言語に使われる文字の違いを大雑把に言うと、
このようになると思います。”音”は、正にことば
を、音の連なりで捉えていることを指しており、
”絵”とは文字の形から、意味を見出すことを指し
ます。”音”とは表音文字で、”形”は表意文字なの
ですよね。
欧米人の中には、この表意文字の働きを理解が
しにくい人が多いようです。「これはものの形を
表しているのですよ。」と言うと、少しは理解が
進むような気がします。
日本語は、この両方の性質を利用しているよう
に思います。日本語も漢字が来る前は、いわゆる
”やまとことば”=和語ですから、音の世界です。
そこで、意味が同じ漢字を、”訓読み”として意味
を追加し、より理解が出来るようにしたのです。
もの凄い発明だと思いますよね。和語に同じ意味
の漢字を当て、それを訓読みにしたのですから。
関連事項ですが、漢文は文字の読み順を換え、
送り仮名を追加するだけで翻訳してしまうのです
から、これもまた凄い発明ですよね。(^_^)
言語の基本(文の構造)は”やまとことば”です
から、優しい言葉ならば漢字をまだ知らない幼児
でも音のみでも意味がわかるわけです。成長する
に従い、”かな”から漢字へその比率を高めながら
大人のことばの意味を知り、それが、やがて論理
の中心として、学習されるのでしょう。成長する
と漢字の読みは、訓読みよりも、音読みの比率が
高まります。
<例>
うごく → 動く → 行動する
たべる → 食べる → 食事する
親戚の子どもたちが漢字が読めない小さい頃に
手紙を書くときには、分かち書きしたひらがなの
文を書きました。成長するに従って漢字を混ぜる
よう(プレゼントの添え書き)になりましたね。
中学生になると、普通の漢字かな交じりの文章に
変わりました。
prairie@mbh.nifty.com