あっけない話。

ぺぐこは　新潟には空がないと言う。

いつも空の顔をして

そこにあるのは

どんよりとした雲なのだと

ほんとの空に浮かぶ

雲をみて　気づいた。

 

 

東京の枯れ枝の隙間に広がるのは

つついても　つついても届かない

さざなみさえ立たない

高い

水色の空だ。

 

 

ぺぐこは空を見ながら言う。

 

チクショーっ

空っていいなぁーっっっ

 

 

 

あっけない空の話である。