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ブルターニュ紀行 29 < ロリアン と その周辺 1 > 海とケルト文化に生きる民

2021-04-07 00:13:41 | 素晴らしき世界/フランス/ブルターニュ
巻頭写真 : ロリアン『汎ケルト諸国フェスティヴァル』のコンサート会場

荒海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスで無い異世界を訪れよう
29


『La Blavet ブラヴェ川』と
『La Scorff スコルフ川』と
『La Ter テル川』とが
海に流れ込み複雑な入江を形作る大西洋沿いに
『Lorient ロリアン』
7〜8の自治体が形作る港湾都市圏がある




Photo by @BretagneCinema

右手前の先端に要塞のある部分は『Port-Lous ポー・ルイ』
と言う自治体で
その岬が向き合う左側が『Larmor-Plage ラッモル・プラージュ』
その上の密集地が『Lorient ロリアン』
その北側を右の湾から西に「スコルフ川」
写真右端の小さな岬も上に東に入って浮いく「ブラヴェ川」

「ロリアン」だけの人口は6万人ほどで典型的な地方の中都市だが
周辺を含む広域都市圏は15万人ほどに膨らむ

軍港でもあったこの町はドイツ軍に占領されており
1940年9月の英国空軍による空襲から
43年まで何度も繰り返し空爆を受け多くの
家屋と教会とが破壊され消失した

Photo by @Partimoine.Lorient.bzh

従って「旧市街」てきな雰囲気はほとんど残っていない
中心街も建物は皆新しい

『Rue du Port 港通り』

そして
町の主だった施設も皆新しい

『Gare de Lorient ロリアン駅』




『Grand Théatre de Lorient 市立大劇場』

『Médiathéque François Mitterand ミッテラン記念図書館』

『Hôtel de Ville 市庁舎』

『Cité de la Voile Eric Tabarly エリック・タバッリー帆船センター』

ここはブルターニュ出身の海軍士官で著名な外洋レーサーだった
「タバッリー」の名を冠した
ヨットの建設方式を古代から辿り
現代の国際的外洋ヨット・レースの沿革と競技方法の解説
などを行っているライヴ・ミュージアム

さらに一つユニークな施設がある
戦前戦後の潜水艦工廠とドックを利用した
『Musée Sous-marin 潜水博物館』

『Bunker des Sous-marins 潜水艦格納庫』

この博物館は
潜水と潜水作業や海底の実態
及び
潜水艦の歴史を資料と映像を使って解説し
実際の潜水艦の展示で構造なども見るkとができる博物館



格納ドック



実際の潜水艦を保有する『K2ドック』









内部も見学できる

魚雷発射管室

持ち場の就寝用ハンモック

探査室

操舵ポスト

注排水コントロールバルブ

中央通路

天井の各種配管

ところでこの「ロリアン」では
ブルターニュ最大の「汎ケルト・フェスティヴァル」がおこなわれます

ケルト諸国の国旗パレード

このフェスティヴァルは後日一項を挙げてご紹介します


※  ※

都市交通や道路管理などの広域都市行政を行う
「ロリアン広域都市圏」では最北端の
『Hennebont エンヌボン』
に行ってみよう


1kmほどの幅で10kmばかり遡った「ブラヴィエール川」が
狭くなるあたりにこの町はある


ここは未だに城壁の残る城郭都市


城壁が旧市街に素敵な情緒を添える






城壁の要所を締める防御の塔と
その上に乗る物見(ものみ)の台

同 拡大


別の物見台





大手門
旧市街は今でも城壁で囲まれている

大手門 内側



武装城門
脇門だがかつては跳ね橋が備わっていた

通用門


民家





城壁の外に広がる新市街に教会がある


『Basilique Notre-Dame de Paradie 天上世界の聖母バジリカ聖堂』

身廊から内陣を望む

内陣と主祭壇

『Notre-Dame de Pitié ピエタ』





外壁上部に取り付けられている『Gargouille 魔除け兼雨樋』が
実になんとも素晴らしい
特にこれは
本来雨水が垂れる口元から雑草が生えて
あたかも怪物が火を吐いているごときに見える偶然の結果がいおもしろい









この「エンヌボン」の町の二大イヴェントは
ブルターニュの主要な町では必ず行われる年に一度の「ケルト音楽パレード」
中世都市を唄うこの街独特の「時代祭」



ケルト民族音楽パレードは
多くのブルターニュの町で繰り広げられる



「時代祭」には大勢の観光客が集まる


 ※  ※

ついでに
「エンヌボン」から北西に数キロ
「スコルフ川」沿いの『Pont-Scorff ポン・スコルフ』
まで足を伸ばしてみよう


町に名の通り
「スコルフ川」と「橋」の組み合わせ



橋のたもとには
礼拝堂の正面の壁面のような廃墟がある


柳瀬でも作れそうな堰がある



家並みはそこそこ古い民家が並ぶ
そして
それほど古いものではないが礼拝堂もある

『Chapelle Notre-Dame de Bonne Nouvelle 吉報の聖母礼拝堂』


正面ファサード

内部



古い館もある


続きます
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