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ブルターニュ紀行 62 < レンヌ 2 > 東ブルターニュの もう一つの首都 続き

2021-06-25 00:57:24 | 素晴らしき世界/フランス/ブルターニュ
巻頭写真 : アールデコの『サン・ジョルジュ市立プール』

海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスでは無い異世界を巡ろう
62


「レンヌ」の街のランドマーク建築「ブルターニュ高等法院」を前回ご紹介した
今回も引き続いて残りの
「商業会館」「旧聖ジョルジュ大修道院」「オペラ座」
「旧市街」
「サン・ジョルジュ市立プール」
を順にご紹介していこう

まず2番目の『Palais du Commerce 商業会館』


『Place de la République 共和国広場』
に面する
『Palais du Commerce 商業会館』

かつてこの広場の位置は「ヴィレーヌ川」が流れ
船を引き上げる斜面の船溜まりと「魚市場」と「織物市場」があった
19世紀後半にそれらを廃止し
市場の跡地に新たに「商品取引所」を作ることになった

西翼が19世紀末に完成し
20世紀になって東よくも完成した
その後1911年に西翼が火災で立て直すことになり
中央のドームを低くした現在型に落ち着いた
その後
名称は「商業会館」のままで
中央郵便局と市立図書館と
ブルターニュ地域圏立美術学校
国立高等音楽院レンヌ分校
などが使っていた



前の広場はバスターミナル

2018年に大改修することが決まり
「ルネッサンス計画」という名称で工事が開始


『LEGOミュージアム』が入り
前のバスターミナルは廃止


東翼をガラスで拡張し
「ヴィレーヌ川」に蓋をして広場を広げて歩行者専用となり


国際ホテル『マリオット』
料理高等専門学校とそのレストランなどがテナントとなり
その他オフィスが入る総合施設として再建中
2025年に完全オープンの予定
名称は
『Palais du Commerce-Renaissance 商業=ルネッサンス会館』


では3番目のランドマークの
『Palais Saint-Georges 旧聖ジョルジュ大修道院』


旧聖ジョルジュ大聖堂はフランス革命で廃止され
軍の兵舎となった


その後
レンヌ市警と消防署が使ってきて


2014年頃から再開発計画が図られ
国際高級ホテルの誘致が決定
コンペの結果200室強のホテルが収まり
2018年開業の予定だった



着工直前に計画は白身戻され
結局現在は市の保健局と障害者支援局
青少年の文化・スポーツ・先端技術交流センターなどが使っている


4番目のランドマークの『Opera de Rennes レンヌ・オペラ座』


それまで
場所を転々としていた「演芸場」を改め
市役所前広場に舞台と客席とが完全分離された歌劇場様式の劇場の建設が決まり
1836年2月に落成
『L'Opera de Rennes レンヌ歌劇場』


正面ファサードの半円形壁面の内部がそのまま回廊


その半円形の回廊から
階段でそれぞれの階上の席に向かう形式





オーケストラ・ボックスが閉まった状態の舞台
規模は小さいもののパリのオペラ座のに非常に似ているが
平土間席を取り囲む周囲の階上席は桟敷にはなっておらず
オープンの座席が並ぶ

下手側の貴賓席桟敷から上手側のそれを望む
パリのオペラ座と同じく舞台袖すぐの階上席が桟敷の貴賓席



ヨハン・シュトラウス2世作曲『コウモリ』の舞台





正面全景 夜景


ここからは「レンヌ」の町の象徴的光景のもう一つ
「旧市街」をご紹介しよう

『Place de Sainte-Anne サント・アンヌ広場』

第二次大戦末期
ノルマンディーを中心ポイントとして上陸した連合軍は
フランス国内を占領するナチス・ドイツの守備隊と戦いながら国土を回復していく過程で
多くの町の旧市街は破壊されていったが
戦火を逃れ得た地区はその町の一番の観光地域となっていて
「レンヌ」もその例に漏れない


例によって
建物の歪み具合から
これらの建物の経てきた時間の長さを感じ取ることができる




窓をよく見ると
建物がゆがんでいても垂直と水平とがちゃんとやり直してあることがわかります









『Marché du Lice 外堀通りに立つ朝市』


外堀通りの建物
かつての城壁の外を囲む空堀の位置を大通りにした「外堀通り」は
フランス全国各地の町に存在する


それから
この町の近代の文化財として名高いものとして「アール・デコ」様式の市営プールがある

『Pichine municipale Saint-Georges サン・ジョルジュ市立プール』


1926年落成開業
『アール・デコ』という単純化したラインや幾何学模様の装飾を多用する様式の
初期の貴重なプール

しかし
セラミックの装飾のアレンジや

溢れ出る水がモチーフのセラミック装飾


鉄製の扉や手すり等
「アール・ヌーヴォー」という方が正確なように見える部分も多いものの




入り口のアーチと左右の壁の直線の作りは
確かに「アール・デコ」になっている














番号のついた各個人用の更衣室兼ロッカーを反対側に抜けると


プールサイドにそのまま出られる作りが便利そう






さらに
一つユニークな劇場がある

『Théàtre de l'Anncienne eglise St-Etienne 旧サン・テチエンヌ教会劇場』
昔の「聖エチエンヌ教会」を劇場に再利用している


教会の正面鐘楼下の入り口が劇場の入り口


オペラ座と違って
演劇芸術の日常性そのものがここにある




あと
ここ「レンヌ」の名所と言えば「植物公園」

『Jardin Botanique - Parc Thabor タボール植物公園』

「植物園」と言うより敢えて『植物公園』

展示館






鶏小屋

ことりが止まり中に入る入り口が並ぶ








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