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スローでいこうよ

キャンプレポートやキャンプに関わるお気に入りの品の紹介をメインにしてます。

ウニモグ試乗してきました。

2012-01-18 20:53:41 | クルマ

Pinzgauer 712M

< 2015年1月追記 >
6WD ピンツガウアーを売却しました。
興味のある方はクワトロスポーツまでお問い合わせください。

以下、ウニモグに関わる記事になります。


一昨年から昨年にかけ、普通の作業用ウニモグと、街乗り用に味付けしたアーバンウニモグの2台を試乗してきました。
ここからは、その当時の写真をまじえた体験レポートになります。

上の写真にある黒い車体はアーバンウニモグです。

お店に行ってみてまず驚いたのはその巨大な図体。

見た目、ずんぐりしたチョロQみたいな外観のためか小さく見えるのですが、実物はそんなわけがない。
これはヤバい。一見しただけで、なんというか、戦意喪失。


そんなむちゃくちゃ男らしい外観なのですが、とても私のような転勤族にはこれの車庫管理は無理、でも諦めきれない、という気分で揺れてました。
でも普通の屋根付き車庫では到底、頭をぶつけるでしょうし、高層パーキングにも停めることはできない、街乗りを全く考慮しない大きさ。


こう比較するとわかり易いかと思います。大きい部類のはずの ディフェンダーが、子供の乗り物のように見えます。
高さもそうですが、車幅も相当なもの。キャンプで買い出しに行っても、小さなスーパーなんかでは駐車を拒否されるかも。



この写真だと私のディフェンダー110が前にあるので大きく見えますが、その奧にあるウニモグのほうがさらにデカイのはどうして?というでかさ。


駆動は言うまでもなく4WD。シフトは前後8段速、計16段だそうで、、いったいどういうシチュエーションに必要なのでしょう(^^;

うわさによると、1速は時速80メートルそこそこだそうで、運転手にも動いているのかどうか気づかないレベルらしく、またクラッチ操作なくシフトを維持できる機能があることから
誤ってシフト入れっぱなしで駐車し、買い物をして帰ってきたら、微速前進で前の自動販売機をなぎ倒していたというエピソードがあるのだとか。

しかし、時速80mと速度を犠牲にする替わりに得られるパワー全開のトルクとはいかほどのものなのでしょう。。
急斜面をグリップを得ながらというよりか山を削りとりながら登っていくのでしょうね。

時速は、普通の仕様では最大80キロくらいがようやっとだそうで、お店の方も街乗りするなら絶対お勧めできないとおっしゃってました。
そうした実用面でのニーズをフィードバックして出てきたアーバンモデルは110キロくらいは出るのだそうです。



意外に思えたのが、座り心地。
アーバンも普通モデルも共にエアクッションになっていて、圧力を調節することができるようで、
とても居心地がよく、トラックなどにある硬いクッションの感覚は皆無。やはりメルセデスベンツなんだなと感じとることができます。


飾り気のない機能追求型のインテリアには惚れ惚れします。まさしく男の仕事場という感じですね。
そして、エンジン音ですが、これも意外にドアを閉じたらディフェンダー並み。でもエンジン全開にしたらそれどころではないのでしょうね。

ウニモグに乗り込み、エンジンに火をいれ、キャンプ場への道中、奏でられるエンジンの爆音に包まれながら、今夜の食事についておしゃべり。
家から出てクルマに乗った瞬間からキャンプが始まっている、そんな演出をディフェンダーはしてくれました。このクルマならきっとそれを受け継いでくれるでしょう。


巨大な車体を支えるタイヤもまたでかい! 365/85R20(アーバン)って、直接見ないとイメージがわきません。純正サイズのものは日本では手に入らないために輸入手配が必要だとか。


これの輸入は発注してから約5ヶ月、値段が4本で60万。今回、試乗した2台はいずれもタイヤ側面にヒビのようなシワが見られて
もしかしたら次回の車検で交換しないと車検が通らないかも、、という情報で一気に購入意欲が冷めてしまいました。


当然、こんなサイズのスタッドレスは無いわけで、というかあっても買わないわけで、冬場はチェーンを巻くわけですが、汎用の樹脂製なんぞあるわけがなく、何十キロとずいぶん重いチェーンになることでしょう。
そして、チェーンを手にできたところで気軽に作業ができるわけはありません。

お店の方によると、もしも雪道とかでスタックして動かなくなったりしたら、牽引には普通のレッカーは無理でクレーン付きの重機が出動する必要があるのだとか。
重機が入れないような山道とかでは、牽引も無理。HUMVEEのようにヘリで持ち上げるのも容易でないでしょうから、最悪、その場で解体することになるのでしょう。
全てが桁違いな扱いを必要とするクルマです。


さて、もう1台候補のウニもグは滋賀県の個人宅にありました。こちらは、作業用のウニモグです。JRがトンネル内作業に使用していたものだそうで、用途のわからない機器がそのまま付いていました。
こう見ると、車庫保管ではかなり天井を上に持って来る必要がありそうです。
メルセデスらしいシルバーが好印象ですね。


これらのスイッチは、特殊作業用のものなのだそうで、日常で誤作動させないためにDEAD処理をされているのだとか。


レバー類もシフトレバー以外に特殊作業用のものがついていました。この無骨さがたまりません。


座席が高い位置にあるので、同じ平地にあるディフェンダーがこんなに下に。
いずれにしても、見晴らし良好なのはいいですね。渋滞の列を上から見渡すことができます。


タイヤはマッドタイプで、サイズ表記は親しみのない14.5R20というもの。
最強のトルクもあいまって不整地に輪だちをつくりながら走るのでしょうね。


こんなバカでかいウィンチをおさめるための、またバカでかいウィンチバンパー(^^; ワンオフでしょうか。
これは到底、普段の生活では必要のないレベルでしょう。このユニットだけでも相当な重量だと思います。

このウニモグは中古車屋を経営しているオーナーさんが個人で所有されていたのですが、機会あれば手放したいとのことでした。

いずれにしても、これら2台のウニモグを試乗してきたわけですが、飼いならすには相当な覚悟と体力気力財力が必要というのが、試乗を通じての結論。
いつか宝くじが当たったら~ 夢にとどめて置けと神様が諭しているような気がします。そんな経験をさせていただきました。

でもいつか、ウニモグでオートキャンプしてみたい!


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7 コメント

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Unknown (dreameggs)
2012-01-22 11:12:05
こんちはー

ウニモグを経てのピンツだったんですね!
いやぁ、ウニモグもカッコイイですなぁ。
一度だけ実車を見たことがありますがあまりのトラック加減に笑っちゃいました。

で、アーバンモデルなんてのが存在するのですね。
しかし走行面の心配事が減ってもタイヤの問題があるとは・・・

ま、何にしてもピンツが無事に納車される事を本当に願ってます!!
返信する
Unknown (MONOLITH)
2012-01-24 00:41:38
dreameggsさん、まいどです~
ほんとGWには間に合ってくれればいいと祈ってます dreameggsさんのエレメントも日本車離れした四角くいデザインで惹かれますね。私もいつかエレメント乗ってみたいと思ってます。
返信する
Unknown (CRR)
2012-03-15 15:59:11
はじめまして。
ピンツガウアーで検索していたらこのブログに辿り着きました。
このような特殊な車は情報が少ないので大変楽しく読ませていただきました。
続報楽しみにしています。
返信する
Unknown (MONOLITH)
2012-03-16 23:12:09
CRRさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ピンツですが確かに特殊車両なのでしょうか、いまだに政府の認可が下りずに困ってます(>_<)乗れるようになったらブログにアップさせていただきますね。
返信する
初めまして (イージーオフローダー)
2016-05-04 11:15:47
ネットをウロウロしてたら、この記事にたどりつきました。
当方、20年落ちのja11を駆るしがないオヤジです。
私も一度はウニモグをと思っています(いました?)ので興味深く拝見させていただきました。
確かに相当な気合いと財力がなければ、飼いならすのが不可能なのはわかりますが、ピンツのオーナー様でも、そのようにお感じになられるのですね。
素人の私からしたら、ピンツの方が特殊すぎて更にハードルが高いだろうと思ったんですが(*^^*)
非常に興味深いブログありがとうございました。
返信する
Re:初めまして (portaledge)
2016-05-18 09:16:45
イージーオフローダーさん、コメントありがとうございます。JA11に乗ってらっしゃるとは、私もこれまでジムニーは2台乗り継ぎましたがどれもエンジンブローで廃車の目にあった苦い経験ごあります。ウニモグはさしずめジムニーの大きいバージョン(^_^*) 自分は車庫の問題でやめました。ピンツはほんと維持費というよりかはメンテの頻度の高さでお手上げでした。一気に全部不具合が出てくれたらいいのですが、ポツポツと毎月どこかが、という感じで毎月クワトロさんのドックにお邪魔してました。ランクルに乗り換えた今、ほんと天国です。自分はクルマ整備できる技術がないのですが、ちょっとでもいじれるようでしたらピンツは楽しくてたまらないクルマかと思います。
返信する
マルテンサイト変態千年グローバル (鉄鋼材料エンジニア)
2024-10-21 00:55:19
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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