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モス・アンコールの復活

2021-08-12 23:15:00 | テント
コロナ禍のお盆、家でネット散策してましたら、なんとモスブランドが米国ではなくここ日本で復活して第一弾としてアンコールが復刻されるのですね! 


オリジナルと同じ米イーストン社製フレームにカムデン初期の配色の高品質ファブリックを用いたメイドインジャパン幕が税込19万8千円とは、かなり思い切ったバリュー価格ではないでしょうか。


Moss Encore カムデンモデル
それより何より、あのモス臭レス、ベト付きレスのサラサラな肌触り、これはモス幕ファンが長年焦がれていた夢でした。


Moss Encore カムデンモデル
アンコールを探されていた方でオリジナルであることにこだわりが無いようでしたらこれは迷わず買いでしょう。

かく言う私も早速勢い余って一幕購入しようとしましたらすでに第一回目の先行予約は4月に終了だそうで。。😥
完全に乗り遅れました。

そしてなんと、Trilliumの復刻も検討されているそうで、


ただTrilliumについてはこのスカイビューを中心に3方向に展開する構造であるため縫製が大変、


かつ巨大なために単純にマテリアルコストがかかり、またフレームを連結するハブパーツが複数必要になることからEncoreよりも1.5〜2倍ほどのプライスになるのではと予想しております。
Moss Stargazer カムデンモデル
他、スターゲイザーやスターレット、オリンピックといったバックパック用テントの銘品も復刻の候補にあがるかもしれませんが、今の超ライトウェイト化の流れにあってはもう重量的に時代遅れ感があります。

最新の超軽量ファブリックを用いて1キロを切るスターゲイザーが出たら迷わず買うと思いますがモスジャパンさん作ってくれないかなぁ。

〈時代はファブレス〉
Moss Encore Camden in MHW Space Station
ところで米国モスがあった当時、USAタグを付けMade In USAと謳うにはどういう要件を満たす必要があったのだろうか?

と言うのも、もしかしたら当時労働力が安く量産技術のあった日本のOEMメーカーに生産委託し、米国で検品、最終工程としてタグの縫い付けをすればメイドインUSA?とクレームし販売できたのかも、なんてストーリーを想像してしまうのです。

今回の復刻についても、自社工場を一から立ち上げての全工程一貫製造ではなくいわゆるファブレスでしょうから、多くの工程を技術力のあるOEMに頼ることになるでしょう。


そしてメイドインジャパンとのことですので国内での製造でしょうが、サプライチェーンのグローバル化と労働者の多国籍化が進んだ今の時代、伝統工芸品のような徹底した日本人による日本加工モノというわけにはいかないとしても、どの工程を国内ですればメイドインジャパンを謳うことができるのだろうか?興味があります。

そしてそれがメインの縫製工程だとした場合、今の日本にテントを自社縫いできる工場と職人を抱えるメーカーはどれほどあるのだろう?という別の興味が湧きます。

確かダンロップ(ヘリテイジ)のVシリーズやカモシカスポーツのエスパース、アライテント(ライペン)あたりはまだメイドインジャパンを謳ってますね。


写真はカムデン時代の作業風景だそうで、社屋敷地内で従業員が直接縫製されてたみたいですね。てゆうか奥にぼんやり見える巨大なモノは何?テント?

当時は自社工場を持たないファブレスなんていうビジネスモデルは一般的ではなく、デザイン、製造、販売の全てを自社で担っていたかと思います。また創業者ビル氏もこれら工程全体に対し細かく目を配ってたことでしょう。


そんなモスもついには製造を米国から中国へとシフトさせてゆきます。


これはモスに限らず製造コストの大半を占める人件費が極限にまで抑えられる中国は魅力的でした。90年代といえば日本人1人の人件費で中国人20〜30人はゆうに雇うことができると言われた時代です。作業を細分化し単純化することで、熟練を要しなくなると益々、中国シフトは加速してゆきました。

〈SHAPED BY NATURE〉
少し話が脱線しましたがビルモスさんが今の時代の最新のファブリック、縫製技術を手にしたらどんなデザインのテントを創造するのかな。

当時のトレードマークにもなったコアバリュー、“SHAPED BY NATURE”に沿った皆があっと驚く幕を登場させたに違いありません。
想像するに、今の時代なら石油由来のナイロンではなくサステナブルな自然素材のコットン幕へと回帰されるのかな。

また日本が関わることによってアジアの風土や文化に対応したエッセンスが加わるのもまたダイバーシティ時代に沿った進化として歓迎されるのではないでしょうか。

ブランドを引き継がれたモスジャパンさんからは、このビジョン、遺伝子を継承しつつ時代のニーズに沿った新たな幕を発表されることを切に願いたい。
何せこれから目が離せないですね。


個人的にはアンコール用オプションとして拡張前室とテントウィングを製作していただきたい!

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3 コメント

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Unknown (ORION)
2021-08-12 22:53:50
ENCOREも販売されていたんですね。
どれくらいのものになっているか とても興味はありますが近年とみにキャンプスタイルがシンプル化してきているので
手持ちのテントタープをメンテナンスしながら使い倒して残りの人生を過ごすと思うので購入はなさそうです。
そして再販されたENCOREの多くは、また転売屋の餌食かと思うと さらに食指が動きません。

私が昔から読んでいるブログ「モノシリ沼」さんによると
OPTIMUM 200も復刻するみたいですが受注生産で、100万円くらいするらしいです。
http://monoblog.555nat.com/?eid=1163403
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Unknown (いーさん)
2021-08-14 13:07:41
ORIONさん、コメントありがとうございます。
私も書いているうちに少し気持ちが落ち着いて、スペアの購入はやっぱ控えようと思いました(^ ^)
ただ前室や専用タープなんかでたら購入するような気がします。
転売屋さんもオリジナルの値段をベンチマークとした場合、大した利益は得られないのでは? 
あと、OPTIMUM200も復刻が予定されてるんですね!それもモノシリ沼さんの監修の元となると
完全完璧な復刻に仕上がるのではないでしょうか。機会がありましたら一度中を覗いてみたいですね。 自分はアンコールを大事にしていこうと思います。
返信する
Japan ENCOREについて (ORION)
2023-06-21 07:32:07
おはようございます。

ヤフオクなどでもこのJapanENCOREを見かけるようになりました。

今も予約販売ですが、
予定数には達せず、買えるようになったようです。
一時は転売屋が高値で出していましたが
今は定価で買えるので定価以下でぽつぽつ出品されています。

私も一時は憧れのENCOREを最後の一幕に、
と思ったのですが、
素材や縫製の進化で安心感が増したとは言え
さすがに34万円は出しにくく。

なにより憧れていたENCOREと微妙に違和感があって、
たとえばレインフライの形状や本体の側面がちょっと直線的で
Camdenの美しさが感じられず、気持ちよく諦めがつきました。

過去記事に失礼いたしました。
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