ノット正月 （鳥羽市国崎）

ノットは　祝詞（のりと＝のっと）が　なまった言葉だといわれている
この行事は　正月の歳の神を　わら舟に乗せ送る
女性だけの行事で　全国的にも珍しい志摩特有の行事です

国崎の世帯数は　１２０軒余り　各家庭から　
女性が１人ずつ　洗米　赤飯　なます
（大根　人参　柿　ナマコ）酒　「ツメ札」　
１３０円を入れたおひねり　のほか　
舟を作る　藁１把持ち寄って行われる

わらの舟　歳徳丸

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ノット正月 海へのお供え（鳥羽市国崎）

歳の神・歳徳神は　祖霊です　
この行事が行われて　正月が明ける

志摩半島では　生活の糧が海であり　
先祖の霊も　海からと信仰深く　
波打際に　カミノゼン(神の膳)と云う　
20㎝四方の白木の盆に　
赤飯　なます　お酒を　ツメ札を載せ
１０㎝ほどの　石の上に供え　合掌する

ツメ札には　ウ・テン・コウ　鬼神と書かれている

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ノット正月 祖霊を送る わら舟作り（鳥羽市国崎）

正午過ぎから　女性が集まり始めた
わら舟を作る人　小物を作る人
それぞれ　分業で行われてゆく

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ノット正月・歳の神を乗せ舟出 （鳥羽市国崎）

午後２時　歳徳丸は　お供え物を乗せ
渚へと運ばれ　舟出です

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燃えるノット正月・歳徳丸（鳥羽市国崎）

午前　晴れていた空は　次第に曇り始めた
今夕から雨の予報

舟出した　歳徳丸に火が点けられ　
燃えながら　海上に浮かび
波に　行きつ戻りつ　やがて　煙の中

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国崎の左義長・ノット正月（鳥羽市）

歳徳神を送り　海岸では　
お正月の注連飾りなどを燃す
左義長です
これで　すっかり　正月が終わりました

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ノット正月を終え家路を急ぐ（鳥羽市）

行事が終わると　海岸道路に並ぶ
単車　車が　一斉に動き出し　帰りを急ぐ
これから　船や　自宅にもお祀りをするようでした

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ノット正月・祭具 （鳥羽市国崎）

傾斜の通路に置かれた　カミノゼン(神の膳)
クラッシクな　酒器が印象的です

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