京漬物近清の九代目日記

毎日、お店や九代目の周りで起こった事、九代目からのお知らせ等を日記形式でお伝えしていきます。

タミフル疑惑 3

2007年03月30日 | Weblog
癒着の構図は、各週刊誌等が調べた結果、幾つかの事実が浮かび上がっています。

厚労省薬品の審査担当責任者Aがタミフルを2000年8月認可、2003年7月(いわゆるボーナスを貰い)退省、同年8月中外製薬常務取締役就任。

厚労省感染病研究班班長の横浜市大教授に研究費1千万提供

感染病研究班の主だった委員(医師)数名に研究費二百~五百万提供

表に出ているのはこの程度ですが、ゴルフや飲食等の供与はまあどれ程有るのかよく判らないのが現状です。

医療関係を取り巻く医療機器メーカーや薬品業者の接待の実態は水商売の者なら知らぬ物がいないのが事実ですが、大学病院の先生はおそらく飲み食い。ゴルフ。コンサートの半分も自分で払っていないと僕は推測します。

ただ冷静に考えると、この程度の就職斡旋や供与額は厚労省がここまでタミフルに執心する、または庇うほど凄まじいものではないと言う点に留意する必要が有ります。

例えば1970年後半から1980年代前半に大問題になり、今も延々と燻っている「薬害エイズ」事件などは当該会社の社長以下役員の3割が旧厚生省役人、しかも当時エイズ研究班班長だった安部教授に支払われた研究費は判っているだけで
九千九百万、そして大学側にも千四百万の研究補助費、自民党への献金が82年~94年に掛けて約1億円と言う凄まじいものでした。

更に2000年の名古屋市大の日高元教授の大塚製薬から供与された研究費その他金額は判っているだけで二億六千五百万円でした。

単純に比較するとタミフルでの利益供与は少なく、もっと言えば通常の医薬品認可での賄賂性の強い寄付金や研究費より少ないと言えます。

それじゃ何故ここまで厚労省はタミフルに執心するんでしょう?

最新の画像もっと見る