留守のＭ・一郎さんに代わってゴンの散歩に行く。
寒くならない内にと３時半頃出たものの、
ブルルルル外はすでに寒かった。
おまけにセーター一枚。
ストーブで暖かい店内にいたまま飛び出してしまったのです。
でもまあゴンにひっぱられているうちに暖かくなるだろうと
期待していた、これもまた大間違い。寒くなるいっぽう。
早く帰りたくなった私が考えたのは、
ゴンにさっさとウンチをしてもらうこと。
「ゴン、ウンチしてね」
「ゴン、ウンチまだ」
「ゴン、ウンチはやくして」
「ゴン、お願いウンチしてね」
こんな言葉を後ろから矢継ぎ早に言われたゴン。
「クワワワアアア！！！うるさいいい」とばかりに私を見て
大きな木の下に行き頑張ってウンチをしてくれました。
「ありがとう、ゴン。いい子ね。じゃあここでＵターン」
ゴンはＵターンの意味を知っているので
素直にＵターン・・・・したと思ったのですが、違いました。
Ｕターンはしたものの
さっささっさと歩きながら草を食べっぱなし。
エッ？ ええ、そうなんです。
歩くのをやめずに目の前にはえている草を
ガッガガッガと食べっぱなしなんです。
ゴンには悪いけれど、もう可笑しくって、可笑しくって。
「ゴン、これこそ、やけのやんぱちって言うんだね。
やけくそとも言うんだよ」
私は、さっきまでの寒かったことも忘れるくらい笑いっぱなしで
アリスの丘に帰ってきました。
散歩でウンチをいっぱいするゴンは帰るとご飯を沢山たべます。
お詫びのしるしにカリカリフードの上に煮干をプレゼント。
ごめんね、ゴン。
でも、ひさしぶりに
大笑いしたよ。
ゴン、ありがとう。
また行こうね。
いやだよ って？
そんなこと言わずに
お願い、行ってくださいませ。
（グレーうさぎ)