政治ウォッチ!

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「自民党が要望した口蹄疫対策は既に実施済み。」 5月6日山田農水副大臣会見より

2010-05-07 17:27:29 | 政治

記者

口蹄疫なのですけれども、殺処分の頭数が3万頭、牛と豚を併せて、超えて、かなり、地域は限定されているのですが、頭数の方がかなり増えてきておりまして、追加的な、何か処置をとられることをお考えになっているかということとですね、あと自民党が要望を出しておりますけれども、これについての受け止め、2点、まずお願いします。

副大臣

今、それこそ、かなり徹底して防疫対策をとっておりますので、今のところ、この最初の川南町の20キロ(メートル)と、えびの(市)の20キロ(メートル)、この範囲内にとどまっていますので、この範囲内で、さらに徹底して、消毒を面でやっていくと、散水車によって幹線道路は全部消毒していくとか、もちろん畜舎も、毎日それこそ電話で異常なかったかどうか、この圏内の畜産農家には電話をして、それで、それなりに消毒体制を徹底させているというところです。まあ、昨日まで私も東京にいて、いろいろ消費・安全局と連絡を取り合っていたのですが、今日、先ほど広瀬大分県知事も見えられましたけど、いわゆる大分県とか鹿児島とか熊本、隣接県の検体等々も検査の結果が陰性でしたので、なんとかこの範囲内で、これ以上拡がらないように総力を挙げて取り組んでいるところです。人的な面も、本省からもかなり派遣しておりますし、現地では境(生産経営流通)部長が、九州農政局、獣医さんですが、陣頭指揮に当たっておりますし、自衛隊も1日から入っていますし、現地の畜産農家からも私のところに直接電話が入ってくるのですが、現地では大変、九州全体が動揺している感じがありますが、今のところ、この制限区域内で封じ込めなければいけないし、封じ込めるところまで頑張りたいと思っているところです。

記者

自民党が、かなり初期対応が悪いとか、それも含めて、要望書を4月30日に舟山政務官のところに提出したと思うのですけれども、これについては、きっちりと要望に対して期限を決めて回答されるようなことはお考えですか。

副大臣

要望そのものは、既に私どもが対応していることなので、要望を返してくれということならば、そのようにお返ししたいと思いますけれども、実際に、現にやっていることですし、対策そのものは十分、でき得る限りの対策はやっていると思っておりますが。

記者

あの、一つの批判として、わかりやすい例として、初期対応の段階で大臣なり副大臣が行くタイミングが遅いという批判をされているんですけれども。

副大臣

これは当初から大臣と私と相談していたのですが、大臣も皆さん方にお話しされていたとおり、今回、実際、私も何回か、確認させていただいたんですが、発生しているところは、そのゲートのところ、その畜産農家の、その入り口のところの牛とか、奥の方でなくて、入り口のところの豚が発生するんですね。言ってみれば、人か物を介して伝播しているという感じだと思いますので、出来るだけ、私も宮崎に入りましたが、現地の町役場ぐらいに行きたいなと思ったんですが、行くとまた、いろいろと、人の流れ、いろんな形で、出来るだけ、畜産農家も、結婚式にもお互い行かないようにしようと、実際、交流そのものも、非常に自制している状況ですから、そういう意味で、私どもも、出来るだけ現地には責任者を派遣して、陣頭指揮していただきながら、後方で、絶えず情報を、私も、昨日ずっと何回も電話で消費・安全局長と情報交換しておりましたが、今のところ、そういう意味では、「遅い」じゃなく、行って畜産農家とお会いして、がんばれと激励したいのはやまやまだけど、むしろ、そういうことが、この、いわゆるウイルスを攪拌することにつながりかねないので、ずいぶん慎重に対応していただいたと思っています、そこはですね。

記者

先ほどのお話ですと、新しい対策を、追加で何か出すというよりも、今、決めている対策を、確実に履行していけば、封じ込めていけるのだというような認識をなさっているということでよろしいですか。

副大臣

それでいいと思います。今のところ、このままでいけば、牛は、どうやら、少し落ち着いてきたような感じを受けますし、あと、豚が、まだまだ出そうな雰囲気でありますけれども、この制限区域内に封じ込めることができれば、ここで収まっていくだろうと考えてよいと思います。

記者

殺処分された動物の数が、3万4千頭近くに上っているかと思うのですけれども、日本全国の飼養されている豚ですとか牛の頭数に、全体から比較すれば、まだ、割合的には小さいかと思うのですが、今のところ、そういった食肉の供給ですとか、家畜のエサの需要への影響ですとか、何か、その辺に与える影響みたいなものが出てきているかどうか、あるいは、今後出てくる可能性があるのか、その辺りは、どのようにお考えでしょうか。

副大臣

大変、大事な話だと思うのですが、今のところ、連休前の相場も、ほぼ落ち着いていますし、今日は、今朝の食肉相場と思ったのですが、今日、午後から大阪でやるようですけれども、分かるのは、3時ぐらいだと聞いておりますが、今のところ、落ち着いた動きだと、そういうふうに思っております。特に、豚肉あたりが大変だと言われておりますけれども、豚肉については、調整保管、かなりの部分、今までやってきておりますし、肉の供給については、全く、心配いらないと思っております。
エサについても、今のところ、私どもが調べている限りでは、順調に、むしろ、エサを運ぶ時の消毒に万全の注意を払うようにというところで、推移しておりますし、それについても、不安の問題ではないと思っております。
本来は、これから、畜産農家が、川南中心に、再生する時に、どういうふうにやっていけるかということを、そこに、どういう対策を打っていくかということになっていくかと思います。


口蹄疫に関する、民主党への批判について 一連のツイートまとめ

2010-05-06 18:48:57 | 政治

http://twitter.com/matsui_s

私が、口蹄疫に関する民主党への批判についての疑問などを書いたツイートをまとめました。間違いの指摘等、疑問があればコメントをお願い致します。

00年の口蹄疫は空気感染の可能性が低い上、従来のウイルスと比べて感染力が極めて弱かったとのことなので、単純に比較は出来ないと思います。

@matsui_s はじめまして。口蹄疫について書かれていたことに興味を持ったのですが、2000年発生時と従来のウイルスの感染力の違いについて何か資料があれば紹介していただけないでしょうか。/ @hiroo 00年3月に起きた宮崎県のウィルスについては、従来に比べ感染力が低かったようです。 http://bit.ly/9qCneQ http://bit.ly/cIkGqE http://bit.ly/bfpRyX

@hiroo 国会議事録で調べたところ、00年の宮崎県と北海道のウイルスは塩基配列が同一だったようです。

民主政権の口蹄疫対策等に関して、真偽が定かではない情報と一部デマと思われる情報が回っています

「民主党政権になった直後に、民主党が口蹄疫が原因で輸入を禁止していた韓国豚を輸入解禁したせいでこうなった」とのことですが、民主党政権になったから解禁されたのか分かりませんし、まだ原因は特定されていません。

先のツイートの補足として、韓国で10年1月に発症した口蹄疫はAタイプウイルス(00年と02年のはO型)、今、日本と韓国で騒がれているのはO型です。 http://bit.ly/clZf2m

また、「知事が赤松農相に陳情したがこいつではダメだと見切り、谷垣氏に陳情した」と言われていますが、知事はツイッターで「幹事長室や農水省を回らせて頂いた。高嶋筆頭副幹事長や赤松農水大臣には、いずれも誠心誠意対応して頂き感謝申し上げたい」と書いています。

谷垣氏に陳情に行ったのは事実のようですが、口蹄疫と関係があるかは不明です。

また、「口蹄疫発生時、政府が何もしないので、自治体が仕方なく自主的に対応した」とも言われていますが、家畜伝染病予防法第3章を読みましょう。 http://bit.ly/bCVNso

自民党が批判した消毒液については、22日の山田副大臣会見では(谷垣総裁が視察したのは29日ですが)「調べさせたら足りているようだ。足りなかったら、手配して、どこからでも持って行くようにという話はしている」と発言しています。

支援が無い理由として考えられるのは、「そもそも消毒液に関しては支援の要請がされていない」か「支援の要請をしたけど政府が無視」のどちらかしかないでしょう。

口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針は、平成16年12月1日に公表され、それに従い対策が行なわれています。

国の対応について批判されるべきことは批判されるべきですが、県の対応がどうだったかもちゃんと検証される必要があります。


農水大臣・副大臣会見から見る、鳩山政権の「口蹄疫」感染対策

2010-05-03 20:07:02 | 政治

農水省発表、口蹄疫に関する情報はこちら


4月20日、赤松広隆農林水産大臣記者会見

口蹄疫が発生をいたしまして、正式に申し上げますと、4月19日月曜日、宮崎県が当該農場の牛の口蹄疫感染の可能性を否定できなかったことから、私ども、当省の担当課に連絡がございました。動物衛生研究所に検体を持ち込み、これは、昨日、19日の24時頃、夜中の12時頃でございますけれども、PCR検査を実施をしたと。今日、PCR検査、4、5時間かかるものですから、私のところは、夜中にFAXが入ってきましたが、PCR検査の結果、陽性を確認をしたということでございます。その結果、PCRの結果、3頭中3頭で陽性を確認したということでございます。それで、直ちに、農林水産省といたしまして、私、今朝、指示をいたしまして、口蹄疫防疫対策本部を設置をするようにと、そして、ただちに第1回会議をやるということで、閣議後に、その第1回会議をやらせていただいたところでございます。

皆さん方にお願いを申し上げたいのは、大変、感染力の強い病気でございますので、韓国の例を見るまでもなくですね、非常に、誰か立ち寄ると、足の、靴の裏から、そのあれが蔓延するとか、いろいろあるものですから、極力、情報等については、本省から、あるいは、当該県の宮崎県から流しますけれども、直接、本当は、そこへカメラを持ち込んでとかいうことも、お気持ちは分かりますが、是非、それは、厳に慎んでいただきたい。蔓延を引き起こす恐れもあるものですから、そういうご協力を、報道関係の皆さんにはお願いをしたいと思っております。

それから、あと、もう一つは、風評被害みたいにですね、「ああ、牛が危ないぞ」、「豚が危ないぞ」みたいな、牛や豚は食えないみたいなことになると、また大変なことになりますので、今、10キロ(メートル)以内、20キロ(メートル)以内ということで、制限を付けまして、10キロ(メートル)以内は移動制限、それから、あと20キロ(メートル)以内は搬出制限区域ということの、そういう区切りをいたしまして、少なくとも、10キロ(メートル)以内については、殺処分、当然、この十何頭、16頭だったかな、いるわけですけれども、全て殺処分にしますが、殺処分完了後、21日間は、そういう、移動制限、通行制限ということで、厳しく、当該農場を中心とした半径10キロ(メートル)以内の区域を、そういう扱い、制限をかけますので、その点については、これ以上、拡がることのないように、万全の措置を執りたいと、このように思っております。

あと、感染源とか、感染経路の究明等については、本日中に、そういう専門家による委員会を開催をいたしまして、その中で、これらの問題についても、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。これについては、とりあえず、そういう報告です。


4月22日、山田正彦農林水産副大臣会見より

記者

口蹄疫についてですけれども、(本日の衆議院)農水委員会の方でも、いろいろと支援策について、いろいろと質問が出てましたが、消毒液が今足りないというようなお話が出てましたけれども、緊急に、どのような対策を、農水省としては考えていらっしゃるのでしょうか。

副大臣

消石灰が足りないのではないかということなのですが、今、調べさせてみたところ、何とか、そんな足りないという状況ではなさそうな気がしているのですが。何か、ビルコンSとかという、いわゆる液体の、薄めて使う、養豚農家、よく使っているらしいのですが、それが、ちょっと使いやすいので、成分は消石灰みたいですから、それが欲しいというお話のようですね。それもあるのだったら、すぐに手配したいと、そう思っておるところで、何とか、まずは、全面的に消毒を徹底してやってと。

ただ、潜伏期間が7日間と言われておりますが、もうすぐ、皆さんにプレスリリースするかと思いますが、4例目の、どうやら疑似患畜が確認されました。やはり、同じ地域なので、すぐ近くなんですが、何とか、これは、繁殖肥育農家で、65頭ぐらい飼っているのかな、ちょっと、まあ、殺処分という形になるかと思います。今週、潜伏期間が1週間なので、移動制限してから1週間経たないと、ぽつぽつと、こういうのが出てくる可能性は、まだあるのではないかと。

しかし、いずれ、この10キロ(メートル)の範囲内でのことなので、ここで完全にしっかりと消毒をやれば、十分封じ込めることはできるのだと、そう確信しております。

記者

非常に感染力が強いということで、宮崎だけでなくて、全国的にも心配していらっしゃるところもあるみたいで、そういう、消石灰だとかの買い占めみたいなものがあって、なかなか宮崎に入ってこなくなってしまっているみたいなお話も、宮崎の議員さんがされていましたけれども、それについて、何か農水省、国としての要請を出したり、指示を出したりとか、そういったことの予定とか、検討はされているのですか。

副大臣

そういうことがあるのかということですが、私どもの方で、もしなかったら手当てするようにと思ってますが、今のところ、そのおそれはないように聞いておりますが、何とか、足りているのではないでしょうか。ビルコンSでも、もし、あったら、どんどん宮崎に集中的に送るようにという形で、防疫員の体制も、各県から、今、いつでも応援に行けるような体制は取れておりますので、要請あり次第、応援に入らせたいと思ってます。

なかなか、あんまり、いろいろな人が入ったり、我々も、ちょっと、心配なので行きたいなという気持ちもあるのですけれども、やっぱり、行っても中には入れませんし、なかなか、いろいろ難しい事情もあるようなので、この潜伏期間が過ぎるのを待って、それから、いろいろな対応策を、今も既に準備はしておりますが、どんどん打っていきたいと思っているところです。

記者

宮崎で足りないということはないというふうに見てよろしいわけですね、消石灰のビルコンSは。

副大臣

そう思ってますが、もし、実際、足らないようなことがあれば、手配して、どこからでも持って行くようにという話はしております。

・4月27日、赤松農林水産大臣会見より

ご心配をいただいている宮崎県での口蹄疫に関連して、今日も、11時に、東国原知事が、「是非、お願いにあがりたい」ということを言っておられますので、地元の県議会の議長さんだとか、それから、関係の、(宮崎)選出の国会議員の方も一緒にお見えになるというふうに聞いてますけれども、県議会での決議等もあるようでございますから、そういうことも含めて、知事からの要請を受けたいと思っております。
それに関連をいたしまして、矢継ぎ早に、いろいろな対策を打ち出しておりますけれども、さらに、家畜共済の対応について、追加して決めさせていただきました。これは、どういうことかと言うと、家畜市場が閉鎖をされているために、家畜の出荷による収入が入ってこないということで、農業者の間に、「家畜共済に継続して加入するための共済掛金が工面できない」と、「何とかならないでしょうか」というような声が多いという報告がございましたので、農業者に不利益とならないよう、家畜共済に継続して加入する場合における共済掛金の支払猶予期間を、「家畜市場の閉鎖が解除されてから60日まで」に延長することを、各農業共済組合の規程に盛り込むと。農業共済組合等の指導権限は各県にあるものですから、各県にもお願いをしながら、そういう規程を盛り込んで欲しいということで、解除されてから60日まで延長すれば、その辺のところは、かなり余裕が出るのではないかということが一つ。

それから、二つ目は、共済掛金を分割して納めている農業者については、共済掛金の支払いが遅れても、共済組合等は、共済金の支払いを行うようにするということにもいたしました。これは、農業災害補償法第99条第1項第5号に、正当な理由に当たるものとしては、こういう扱いができるというふうに書いてありますので、これは、「正当な理由」に当たるという判断の基に、こういうことを措置をいたしました。以上、一、二について、これは、宮崎県だけではなくて、九州の各県に対しても、本日、通知を発出をするということにいたしました。

それから、あと、私が本部長を務めます口蹄疫の対策本部の下に、疫学調査チームというのを置いておりますけれども、これを4月29日に現地に派遣をしたいと思っております。このチームは、何をするかと言いますと、現地調査を実施するとともに、検討会も開催して、発生状況の把握、分析、それから感染原因の調査等を行うということにいたしております。

当然、マスコミの皆さんで関心のある方たちは、同行したいという方もお見えになると思いますけれども、この口蹄疫は、非常に感染力が強いということもございますので、蔓延(まんえん)を引き起こすおそれもありますので、事務方の方から、取材機会についてご案内いたしますので、そういう形での取材を、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。