政治ウォッチ!

新たな時代の政治を真摯に見つめるブログです。

第1回「新しい公共」円卓会議 動画公開

2010-01-30 16:16:35 | 政治

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3204.html?c=01

27日に開かれた、「新しい公共」円卓会議が動画で見られるようになっています。会議資料はhttp://www5.cao.go.jp/entaku/shiryou/22n1kai/22n1kai.htmlで読めます。

「新しい公共」円卓会議構成員

秋山をね ㈱インテグレックス代表取締役社長

市村良三 長野県小布施町長

井上英之 慶應義塾大学総合政策学部専任講師

大西健丞 公益社団法人Civic Force 代表理事

小城武彦 丸善㈱代表取締役社長

小栗泉 日本テレビ報道局記者

海津歩 ㈱スワン代表取締役社長

金子郁容 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授

金田晃一 武田薬品工業㈱コーポレート・コミュニケーション部シニア・マネジャー

佐野章二 ビッグイシュー日本代表

島田京子 日本女子大学共同教職大学院設置準備室室長

谷口奈保子 NPO 法人ぱれっと創始者・理事長

寺脇研 京都造形芸術大学芸術学部教授

新浪剛史 株式会社ローソン代表取締役社長

福嶋浩彦 前我孫子市長

福原義春 株式会社資生堂名誉会長

堀久美子 UBS 証券会社 コミュニティ アフェアーズ マネージャー

横石知二 ㈱いろどり代表取締役社長

渡邊奈々 写真家


会見ウォッチ 1月22日 亀井静香金融担当大臣 政治の劣化について

2010-01-28 17:54:00 | 政治

亀井氏「国民の相当数、冷静な判断能力ない」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100126-OYT1T00070.htm

こんな記事が出ましたけど、会見発言で、その真意がどこにあるのかというのが分かります。

 

(記者)

自民党に望むことは何かありますか。(国会の審議についての質問)

(亀井)

今日も、予算委員会でいろいろ聞いていたのですけれども、ああいう司法の場でなされていることに対して、国会としては政治の浄化、国民の信頼回復について何がなされるべきかという基本的な立場から扱っていかないと…、総理と小沢幹事長の問題を、「手を変え品を変え」と思ってやっているけれども、全然同じことだなと。手も変え品も変えていないのですよ。オウムみたいなことを言っているだけの話であって、私は、ああいう追及の仕方というのは、もう、ある面ではみっともないと思いますよ。

やはり、私は前から言っているけれども、政治資金規正法をめぐって、簡単に言うと、政治家と検察が長い間、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ喧嘩ばかりしてきているわけですよ。そのことが、本当の意味の政治浄化につながっていっているのかどうかということを、今、もっと冷静に判断をすべきだと思いますよ。政治資金規正法が、本当の意味での「政治とカネ」の関係、本当に国民が信頼できるような状況にしていっているのかどうか。極めてテクニカルな法律が、その都度その都度、何かあると改正されて、木造建築に今度はプレハブがくっついてしまって、さらにコンクリートをやってみたって、またぶっ壊してどうにかみたいな、テクニカルな形でそんなことばかりやってきてしまっているのですね。私は、それが本当にトータルとして、政治資金規正法としてふさわしいのかどうかという抜本的な議論をしなければいけないと思いますよ。何かあると、国民向けにアピールだけしていれば良いということをやるべきではないだろうと思います。

そういう意味で、今の政治というのは劣化しましたね。昔から劣化しているのですけれども、劣化が激しくなりましたね。ポピュリズムですよ。結局、国民の方々の限られた情報に基づく、皆さん方の報道は、もちろん正しい報道もあれば、どうかなという報道もあるけれども、そういうマスコミの渦の中で、何をどうしていけば、日本の政治というのが、本当に国民のためにちゃんとした政治ができるようになっていくのかどうか、どうしたら良い政治家が選ばれて、良い政治家がちゃんとした政治活動をしていくようになるのかという、その基本を、国民の方は大脳皮質でしっかりとお考えにならなければいけないと思いますよ。

そういう点、本当に、私も30年以上政治家をやっているけれども、賽(さい)の河原に石を積んでは崩して、石を積んでは崩して、そうでしょう。本当に、同じようなことが紙面に躍り、テレビに出てやられている中で、では政治家は良くなったのかと。良くなっていない証拠に、経済がガタガタになってしまったでしょう。生活自体が…、殺人事件の半分は親子、兄弟、夫婦の殺し合いみたいな世の中になってしまったのですね。もう希望のない、そういう光が見えないような、若者が下を向いて歩いているような、そんな元気のない世の中になってしまったし、お年寄りは生きているのが申しわけないというような気持ちを持たなければいけないような状況にもなってしまっているでしょう、残念ながらね。

残念ながら、政治家がそういう状況を作ったと言われても仕方がない。やはり、政治家が責任を持たなければいけない話です。そのための政治資金がどうあるべきか。私は、政治資金規正法というものを抜本的に考えたら良いと思いますよ。馬鹿の一つ覚えで、「企業団体献金の禁止」なんて、すぐぶち上げてしまう。企業献金が問題になってしまうと、すぐ「企業団体献金の禁止」なんて言ってしまうと、エクスキューズ(許)されるような気になってしまうのですね。それを言うと、国民が「わぁー」と拍手してくれると思ってしまっている。では現実にそのことが可能かどうか(ということ)は全然考えないで、格好良くそんな言葉を言ってしまうでしょう。

個人献金が現に(金額が)伸びているのかと言うと、全然伸びていないでしょう。そういう中で、鳩山(総理)さんのような、そういう立場の人間でないと政治家になれないのかと、政治活動をやれないのかということになりかねないです。どうやったらきれいにお金が集まって、政治家がそのお金をきれいに使っていくかという、結局、これに尽きるのですよ。それを、今年から(改正政治資金規正法が)実施でしょう。1円まで領収書を要求されるようになったと。そんなことが政治浄化に、政治家がちゃんとした政治活動をやることに役立ちますか。いつも言う皆さん方だって、そうでしょう。あなただって、取材費は全部1円までの領収書をきちんと出せますか。

(記者)

今、うちの会社も、いわゆる会計検査(監査)を受けているので、1円まで(の領収書が)基本的には必要になります。

(亀井)

ああ、だから、ろくな記事しか書かなくなるのだよ(笑)。

(記者)

政治資金規正法がだんだん厳しくなっていったのは、やはりそれまで不透明なお金の使い方があって、国民の信頼を失っていったから厳しくしていこうという流れがあったと思うのですけれども、そこは政治家の責任というのもあるのかもしれないですし、今後、政治資金規正法を変えていくとしたら、どういう方向で変えていくのが望ましいと思われますでしょうか。

(亀井)

だから一つは、ここで冷静にならなければいけないということは、「政治家も選ばれている」ということですよ。自分一人で、なりたい人がなったわけではないわけでしょう。激烈な戦いの、全人格的に、政策的に晒されて、その中で選ばれているわけでしょう。それを、政治家を泥棒を扱うみたいな扱いをして良いのかという問題が、基本的にありますね。反対に、選ばれて、選んだ人に代わって政治をやっていくという、そういう政治家に対する扱い方があるはずだと。やはり、そういうものに対して敬意なんか払う必要は何もないのだと、何か放っておくと悪いことばかりするのではないかとか、政治家のお金の問題だって、そういう感覚で規制をしていくというのは、私は、基本が間違いだと思いますよ。

だから、そういう面で、やはり選ばれているわけです。選ばれた政治家は、また4年なり、それまでに選挙があれば、悪いのは選挙民が落としていけば良いわけでしょう。そういう意味では、常にクリーニングがかかっていくわけですよ。そういう立場にあるという、これが官選の議員みたいなわけではないのでね。


~中略


(記者)

その問題意識は分かったのですけれども、例えば、それをこの国会で変えようという方向に、自ら動いていくお考えはおありでしょうか。

答) これは、だから、つい口を開けば、すぐ国民向けの格好良いことばかり言おうとするでしょう。民主党だって、社民党、自民党だってどこだってね。まず、そこらのことをちゃんとした上でないと、まずかみ合わないだろうと思いますよ。だからそこをまず、そういう意味では、国民新党が各党の…、私が今、皆さん方にしゃべったことと同じような気持ちを持っている人も多いのですよね。だけれども、そういうものが形になって出てこないと。だから、私は国民新党としても、そういう努力をやらなければいけないと思っています。今、本音でのことをやらないと駄目ですよ。格好だけのことではね。

(記者)

この国会でですか…。

(亀井)

この国会を含めてです。私なんかも、本当のことを言って、そんなに長く政治生活をやっているつもりはないですから。今からの政治生活の中で、やはりそういうことを含めて、公正で、ちゃんとしたことをやった、やる努力をしたとは言われたいようにはしたいと思っています。

本当にこれは、政治家に、「本音のことを言ってみろ」と聞いてみてください。ところが政治家は、テレビ討論とかそういうことになったら、もう全然逆のことを言ってしまうのですね。全部、逆なことを言う。あなたたちに叩かれるのでないかと。私は、あなたたちが幾ら私を叩いたって屁とも思っていないですから何でも言ってしまうのです。


“官”と“民”のすき間 「新しい公共」の可能性 WBS文字起こし

2010-01-24 16:42:51 | 政治

http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/o1_236.html

・旅のお手伝い楽楽

看護師の武田さん。平日は病院で勤務するかたわら、週末などに高齢者や障害者の旅行をサポートする。

高齢者・障害者の旅行支援サービスをしている「楽楽」。利用料は1日6時間で1万9425円。「楽楽」は、看護師や介護福祉士など約30人と契約し、これまでに450組の旅行をサポートした。イギリスのように、介護保険で余暇活動も公的サービスの対象としている国もあるが、日本では対象外。

旅のお手伝い楽楽、佐野恵一社長の話

財政が厳しい中で行政がなかなかそこまで出来ないというのがあると思うので、われわれみたいな形でビジネスの手法を通して、出来るだけ自主財源でやっていくと。

・鳩山政権が打ち出す「新しい公共」

公的なサービスを穴埋めするビジネス。鳩山政権は、ここに熱い視線を送る。先月取りまとめた成長戦略の中でも、その重要性を強調した。
政府は「新しい公共」を推進するために、第二次補正予算に70億円の財源を盛り込んだ。新しい公共を担う社会的企業を始めたい人をコンペで選び、300万円の資金を提供。ただ、支援は起業時だけで、その後は補助金に頼らない事業の運営を促す。

松井孝治官房副長官の話

これからは公務員の身分を持った職員だけが公共サービスを提供するということではなくて、市民一人一人、あるいは株式会社であったり、町内会などが、従来役所が担ってきた機能をどんどん担っていくんだと
中央からお金をばら撒いて、上から目線で行政サービスを提供するというものではなくて、実際の地域の実利に根ざして、色んな方々が公の世界に入っていけるようなものに作り変えていきたい。

・NPO法人フローレンス

新たな公共サービスで成功した会社がある。病気にかかった子どもの保育サービスを展開するフローレンス。風邪をひいて、保育園で預かってもらえない子どもを自宅で保育する。全国的に病児保育の施設が不足する中、フローレンスは新しい公共の担い手だ。
フローレンスは、儲けが薄い公共サービスをビジネスとして成り立たせている。現在、一般的な病児保育の施設は国から補助金を受ける一方、保育料は一日2000円と決められている。だが、採算が合わないため、6割の施設が赤字。これに対し、フローレンスは補助金を受けていないため、保育料を独自に設定できる。会員制で収入を安定させ、非施設型にすることでコスト負担も減らした。

フローレンス・駒崎弘樹代表理事の話

私達の事業は、公共サービスを担うとはいえ、しっかりと利潤を出していかなくてはいけません。そうでなければ、持続的で安全安心なサービスが提供できません。

これからは、脱補助金というのがテーマだと思います。というのは、行政から「これをやってください、その代わりにお金を出します」となると、行政が事細かにやり方を決めてしまいます。これでは、イノベーションは起きません。発想によってイノベーションを起こしていって、政府や行政が出来ないことをやっていく。これこそが、新しい公共に求められるべき姿勢なんじゃないかと思います。

政治家や官僚に愚痴を言う時代というのは、もう終わっています。


社会的企業は欧米に比べ、市場規模がまだ小さい。こうした中、自治体も新しい公共の推進に動き出した。東京都は去年10月、新たに社会的企業をやりたい人の支援に乗り出した。


「『新撰組』化する警察&検察&官僚がニッポンを滅ぼす!」 田原総一朗氏の冒頭発言文字起こし

2010-01-21 17:23:22 | 政治

http://www.the-journal.jp/contents/info/2010/01/181900.html

1月18日に神保町で行なわれたシンポジウムの映像が視聴できるようになっています。田原氏の冒頭発言を文字起こししました。

【出演】
魚住昭、大谷昭宏(ジャーナリスト)、岡田基志(弁護士)、郷原信郎(弁護士)、木村三浩(一水会代表)。佐藤優、鈴木宗男(新党大地代表)、田原総一朗、平野貞夫、前田裕司(弁護士)、宮崎学、青木理(ジャーナリスト)


(田原)

私もメディアの一員ですから、私を含めての話になる。
先週の水曜日だったかな、検察の一斉手入れがありました。この辺からメディアが変わりました。すっかり変わった。特に、金曜・土曜日に3人が逮捕された。その時からメディアはすっかり「検察が正義、小沢は悪だ」という風になりました。この基本は何かというと、私はコンプライアンスだと考えています。実は、1月の末に「朝まで生テレビ」で「コンプライアンスが日本を滅ぼす」という番組をやりますけれど、金・土で3人が逮捕されて、今日の新聞一斉に、「小沢は幹事長辞めるべきだ、鳩山が共に闘うなんてナンセンスである」ということを書いています。私は、これはおかしいと思う。

つまり、疑われた段階で辞めるということは、それはつまり悪いことをしたってことを認めるわけで、疑われた段階で小沢を辞めさそうというのは、鳩山さんが小沢が悪いということを認めたことになるんで、私は違うと思う。なぜ今日から急に、新聞が一斉に小沢は悪いと書いたのか。根拠は、色々調べました。コンプライアンス、要するに小沢さんが起訴されるというリークを使うんです。で、起訴っていうとね、これはまあ、宮崎学さんや佐藤優さんは色々あるでしょう、起訴されて有罪になってる。私は、この人は無罪だと思うけれども。だけど、起訴されたらこれは一応立法精神で悪だとなる。起訴ということをメディアが使うんだ、確実に。もう少し全体的に言いましょうか。私は、メディアがですよ、小沢さんが多分起訴されるという風に想定してるのは2月の5日か6日なんです。私がメディアの人間から聴いた。

それは何かというと、石川さんの期限が切れる。で、国会開会中だし、これは中々難しい。だから、石川さんの期限が切れたとこで、小沢さんの自宅の捜査に入る。強制捜査。で、そこで何を見つけるかというと、メディアは大体掴んでる。それでそこで起訴になる。だから、今日から一斉に、つまり、今日から一斉にメディアが小沢批判を強めたということは、そういうつまり検察官のリーク情報を確実に手にしてる。だから順法精神なんてことを言ってる。

私は、もっと言いますと、メディアっていうのはやっぱり強いものの味方なんだ。小沢さんが強かった時には、一切小沢さんの批判はしなかった。ついでに言いますと、小沢さんが強かった時に、小沢さんに手をあげた?のは、サンデープロジェクトだけなんです。検察が強い?となる。

しかも、もう一つ言いたい。一斉手入れをするまでは、検察は上と下がバラバラだった、下がやろうと思ってた、検事総長を始め上の方はグラグラしてた。ところがそれが一体化したのが一斉捜査なんですね。で、そこでメディアはこれはやるぞ、と。で、今度の逮捕で、これは~(聞き取れず)。もしも今日みたいな記事を各新聞が書いて、小沢さんが不起訴になったら、これはメディアはもう破滅ですから。だから起訴だということを検察からのリークで掴んでる。だから、メディアと検察は一体化していると。


今度の事件は、非常に筋の悪い事件だと、私は捉えています。検察にとって、有利じゃない。非常に難しい事件なんです。もし難しい事件じゃなければ、いきなり世田谷の深沢のことをやっている。何故、西松から入ったのか?「あれでいける!」と思ったんです。私は5月の始めに、検事を辞めた人や弁護士の人に聞いた。「こんなもので大久保を逮捕するのはいかがなものか、アンフェアだ!」と。これは郷原信郎さんだけじゃなくて、宗像紀夫さんも言っていた。何故逮捕したのかと聞いたら、郷原さんも含めて「何か裏がある」と。郷原さんは仰らなかったけど、他の人たちは、「これは西松建設を追及すれば、収賄みたいな問題が出てくるかもしれない。そのための別件逮捕だ」と

(郷原)

私は、そうでなければいけないんだけども、そうじゃないんじゃないかと。

(田原)

だけど、そうじゃないんじゃないといけない~(聞き取れず)。西松建設は完全に空振りだった!そこで宮崎さんが言ったように、なんとしても小沢をやっつけたい。そこで、今度の深沢の捜査に至った。

もう一つ余計な事を言うと、水谷建設から5000万渡されたといっても、収賄にはなりません。なぜなら、小沢さんには職務権限が無いから。それから、脱税にもなりません。脱税だったら、鳩山さんも逮捕しなきゃいけないんで、~(聞き取れず)だもんで、脱税は無いですよね?(郷原さんに尋ねる。郷原さん頷く。)

(青木)

若い検察担当の記者に、オフレコで聞くと、今まで検察リークと言っても、マスコミの方が先回りして書いているので、リークというよりはむしろマスコミが提灯持ちをしているというのが多かったんですが、今回はひどいと。ひどいというか、非常に露骨だと。供述であるとか、押収物の内容がどんどん流れていると。そういうことを聞くと、検察は今回相当危機感を感じてマスコミを・・・

(佐藤)

リークのことで重要なことを思い出した。僕に石川さんが15日の朝に言っていたんですが、取り調べ担当検事が、取調べ室の中で「君、今回のリークはひどいな」と言ってたそうです。(会場笑)


会見ウォッチ 1月18日 福山哲郎外務副大臣 小沢問題に対する民主党内の反応について

2010-01-20 17:17:41 | 政治


【共同通信 斎藤記者】

これまで民主党は野党時代、「政治とカネ」の問題では厳しく自公政権を追及してきました。今は立場が逆転し、「政治とカネ」の問題が民主党の中枢を襲っているという状況だと思います。国民、あるいはマスコミは説明責任を求める声がかなり高まっているように思われます。この点について、改めて、副大臣というより政治家として、この状況に民主党はどう対処すべきかとお考えか、率直なお気持ちをお聞かせください。

【福山副大臣】

(小沢幹事長には)しかるべき状況に応じて説明責任は果たしていただくことになるのだろうと思いますし、私のような政治経験が浅い者からすれば、小沢幹事長という(経験豊富な)政治家がそのときの状況に応じて説明責任を果たされていくのだろうと思っているところです。

【朝日新聞 倉重記者】

小沢幹事長の件で、追加なのですが、今、検察の捜査が続いているということで、多くの議員がコメントをあまりしていない状況です。説明責任というのは、今の段階で求められるのは当然だと思うのですが、閣内、党内から、議員、政治家として、率直な思いやコメントがあまり出にくい状況というのをどのように受け止めていらっしゃいますか。

【福山副大臣】

私は、政権与党になった重みをそれぞれの議員が一つひとつ感じているからこその責任ある態度の表れではないかと思っています。先ほど申し上げましたように、小沢幹事長ほどの政治家ですから、それぞれの状況に応じて説明責任を果たしていただけるものだと思いますので、逆に、党内はやはり一致結束している、まさに通常国会が始まろうとしているときなので、国民生活を守るために、まずは補正予算、本予算を通すということが第一だと、優先順位が高いことはそれぞれの議員が分かっていると思います。私は政府の一員でありますから、そこは、今起こっている外交案件について、仕事に邁進することが第一、例えば私で言えば、一番の職務だと考えていますので、そういった政権与党としての責任の重さも含めて、議員が一人ひとり自覚しながら、対応されているのではないかと思っています。

【共同通信 村上記者】

今の質問に関連してですけれども、民主党の議員の方がだまっていることが、政権与党としての責任を感じているというところはちょっとつながらないのですけれども、もうちょっと詳しくご説明いただけますか。

【福山副大臣】

逆に言うと、だまっていることが、皆さんから言うと、今のお話のトーンで言うと、良いか悪いかという表現は嫌いですが、あまり好ましいことでないのではないかという空気だと思いますが、逆に、政権を持たせていただいている我々が、今例えば私のような政府の中にいる者が自分の職務がしっかりある状況の中で逆に無責任な発言をすること自身が国民に対しては不安感を増幅するということを、それぞれの議員が自覚をしているから、とにかく今は幹事長の対応、それと捜査の行方を見守ろうということだと思っています。

【朝日新聞 倉重記者】

今の関連ですけれども、非常にお答えにくいとは思うのですが、例えば党大会の後に記者がぶらさがって色々質問する中で、ノーコメントと通される議員が非常に多かったです。それと、これだけ強制捜査ということで、地検の捜査中ということで、なかなか評価は難しいのですけれども、幹事長という、まがりなりにも党の重職を担っている当事者が聴取なりに応じて説明を果たす、説明をするというところで、国民の側から見ると、非常に実際どうなのだろうという疑問がどうしても残っています。その中で、そういった幹事長の対応について疑問視する声が政治家の発言として出てこない状況というのは、民主党の中から出てこないというのは、これまで民主党に期待していた国民からすれば、非常に物足りないというか、逆に不安というか、そういう気持ちにどうしてもなってしまうのですが、一議員、政治家として、この状況というのはどのように受け止めていらっしゃるのか聞きたいのですけれども。

【福山副大臣】

私は政府の一員ですから、今は。野党時代の一議員とは責任が違いますから、私は今、政府の立場として、仕事にまず邁進することが大事だと思います。それから、私は残念ながら、逮捕された時も全然こんな状況を想定していなくてテレビに出演をしておりまして、その時にも「逮捕されたこと自身は同じ同僚の仲間として残念だし」ということは申し上げたつもりですが、そこは捜査の行方を見守るしかないというのが私自身の今の立場です。

【朝日新聞 鵜飼記者】

政府の立場ということで、予算を通すことが一番大事であるとおっしゃっていますけれども、先程も共同の斎藤さんから(質問が)ありましたが、野党時代は自民党のこうした問題を鋭く民主党としては追及されてきました。政府に入ったからといって、これを放っておいていいのか、という問題があると思います。国民の目から見ると、結局、民主党も自民党と同じではないかと、政治不信が広がる可能性もあると思うのですけれども、その点はいかがお考えなのでしょうか。

【福山副大臣】

政治不信が広がらないように、それぞれの持ち場でしっかりと仕事していくしかないと私自身の今の立場では思っております。