昨日WBSで放送された、近藤洋介経産省政務官インタビューをテキスト化しました。
日本は07年にはアジアの統括拠点として最も魅力を感じる国とされていたが、ここ2年でその座を中国に奪われ、日本は4位となった。
(近藤)各国は外国企業が新しい研究拠点や本社を置いてもらった場合、法人税などを大幅に減免するということをやっています。ですから、まだこれからですけども、我々も同様の措置が必要ではないかと考えています。これによって、大胆なインセンティブを与えたいです。あまり悠長に考えていられなくて、来年度何らかのものを実施するのが最短のシナリオだろうと思っています。
韓国などは法人税の減免などで優良な外国企業の誘致に力を入れる。経済産業省も今回、日本に新しくアジア本社や研究開発拠点を設置する外国企業に法人税負担の軽減などを検討している。具体的な税率までは明らかになっていないが、入国手続き面などとの特例とあわせ、総合的に日本進出を促す。
・みずほ総合研究所チーフエコノミスト 中島厚志氏の話
対内直接投資の残高のGDP比をとると、日本というのは198カ国中、194位なんですね。日本より下の名前を挙げると、イラク、ネパール、クウェート、キューバとなんです。ですから、日本は先進国の中では断トツに少ないんですね。
ジェトロがやっている調査を見ると、外資系が日本に進出しにくいのかという理由として、一番大きいのが「人材確保が難しい」で、2番目に「ビジネスコストが高い」と出てくるんです。なので、やはり法人税はなんとかしてもらわなくてはと思います。
(小谷)
他の国と比べましても、日本は外国企業への優遇策が全くないですし、法人税率も高いですからね。
(中島)
そうですね。これでは、日本のマーケットが魅力だとしても、なかなか外資系企業が日本でモノを作ったりとはなりにくいですよね。