政治ウォッチ!

新たな時代の政治を真摯に見つめるブログです。

事業仕分けチーム再編騒動に関する、二木啓孝氏の小沢支配誇張に疑問

2009-10-31 14:01:52 | 政治

昨日のTBSラジオ「アクセス」で、二木啓孝氏が、事業仕分けチーム再編に関する事を話していたんですが、その内容に疑問をもちました。

小沢さんが不快感を示しただけでこうなった、枝野と仙谷が嫌いだ、小沢が「うん」と言わないと人事が出来ないことが明らかになったなどと語っていますが、それは誇張しすぎで、25日にTV出演した山岡国対委員長は、これは単なる事務的な行き違いで、新人教育の予定が入っているのにも拘らず、平野官房長官や小沢さんに何の相談もなしにメンバーが決まったというところから仕切り直しした。あくまでこちらとしては新人教育を優先したいということもあり、調整しなおす。というようなご発言をされていました。


また、行政刷新担当の古川元久議員がブログでこう語っています。

国会開会中であることや新人議員の研修が行われているにもかかわらず、私が党や国対などとの事前の調整をきちんと行わずにメンバー候補を決めたために、候補となった議員を始め、いろいろなところに大変な迷惑を掛けてしまいました。日々、人には「ホウレンソウが重要だ」と言っておきながら、それを怠ったためにこうした事態を引き起こしてしまいました。



何の報告も無く、既に予定が入っている新人を持っていかかれれば不快感を示すのは、ある意味当然のことで、それを小沢支配云々言うのは、いくらなんでも誇張しすぎで、そもそも「取材ノート」というタイトルにも拘らず、一切取材した形跡がないという体たらくは、残念至極です。

ただ、具体的な7人のメンバーは分からないんですが、新人の中には、元主計局主査の岸本周平さんという、即戦力になるような方もおられるので、この方が外されたんだったら、それも残念。


郵政人事に関する亀井静香氏の答弁

2009-10-29 16:49:34 | 政治

金融庁のHPで公開されている、27日の会見を抜粋。

 

(記者)

郵政の人事なのですれけれども、旧郵政省のOBの就任について、何かお考え等があればお伺いしたいのですが。


(亀井)

私は、前から言っているように、役人のOBなら、背中に「紋々」が入っているような扱いをするのは間違いだと思っています。今日の閣僚懇でもちょっと言ったのだけれども、特殊法人とかいろいろなものの天下りはいけないということ、それはそうですよ。何でもかんでも第二の就職先ということで、場合によってはお土産をつけて天下りをさせるというのは絶対いけません。

いけないけれども、一方、今、起きていることがどういうことか、皆さん分かっていますか。私は、今日も閣僚懇でちょっと紹介したのだけれども、今、起きていることは、天下りがいけないからというので、カモフラージュで、民間の方でいわばもう一線を引いたような方々を会長だとか社長にして、その特殊法人の中身の実務に対して、どう見たって会長や社長としての仕事をしておられるとは思えないような方が、高額を取って就任しているのが多いですよ。ところが、あなた方は目を逸らすのですよね、「あ、天下りではない」といって。だから、そういうことをやることが、本当に国民にとって、国家にとって善いことなのか、悪いことなのか。形ではなくて、中身で私は判断すべきだと思いますよ。

だから、齋藤(新)社長についても、あなた方は紙面で全部口を揃えて、金太郎飴みたいに本当にアホなことばかり言っているのは、もう本当に私はおかしいと思いますよ。14年前に大蔵次官をやっていたからといって。能力がない人に私がお願いしたというなら文句を言われても良いけれども、誰が見たってあれだけ能力がある。マスコミも、「能力がない」と批判している人は誰もいないでしょう、どの社も。

「能力がない」と批判した社があれば、ちょっと手を挙げてください。いないのですか。能力が下がると思っているのでしょう、違うのですか。(能力が)ないと思っている人、ちょっと手を挙げて教えてよ。質問ばかりしないで、それぐらい意思表示したって良いではないですか。(笑)私が言っていることにちょっと答えてくださいよ。


(記者)

考えておきます。


(亀井)

考えておく。そんなことを言っていたら、そんなことが頭にないのに、そんな質問をしては駄目です。金太郎飴みたいな同じような質問ばかりしてくるけれども、あなたの社というのはそんな社員教育をしているのですか。

あなたの社も、良いところがないわけではないのです。昔は、キラキラするような、記事が光っていましたよ。だけど、今は駄目ですね。昔、私は、あなたの社は愛読紙だったのです。だけれど、今はもう購読料が無駄だと思っています。これは、侮辱になったら失礼、申しわけありません。だけれども、本当に思っていることを私は言っているのです。

だから、結局、今、言ったこれは一つの記事ですよ。人物的にいろいろな面で、能力の面で駄目だと思う人はいないというのは、一つの記事ですよ。これは、今日、(この)後の雑誌社などの記者会見のところで披露しますよ。


(記者)

ただ、国民の中からすると、やはり天下りではないかという批判があるのも一方で事実だと思うのですけれども…。


(亀井)

だから、それが正しいと思えば、そういう論調で報道すれば良いのです。そういう批判がやはりちょっとおかしいなと思えば、そういう立場でやはり報道しないと。だから、私が言っているのは、世間の人が「そうかな」と思っているからそれに従った論議をするのだったら、ただ単なる鏡みたいな論評をするのだったら、私は新聞社が公器としての責任を果たしていないと思いますよ。


(記者)

そこは、私も記者として言わせていただきますけれども、私は齋藤(新社長)さんを取材したこともあるし、優秀な方だと思いますが、「優秀な方」というのと、今まで民主党とか政権が掲げてきたもの、国民的期待とがずれるということは、やはりそこを一緒くたにはできないと思うのですけれども…


(亀井)

それは、民主党が書いたことを、もし国民の方がそう捉えているのなら、誤解しているのです。さっき私が言ったが、あなたたちは「紋々」と言ったのを、「文言」と報道している社がいますよ。


(記者)

「紋々」というのは、でも、ちょっと言葉として…。

(亀井)

私は、「文言」などと言った覚えはないですよ。私は、やくざが背中に入れる刺青みたいなことの例えで言ったんです。役人をやったからそういうレッテルを張って、そういうことで扱うのはおかしいではないか、という意味で「紋々」を張ったようにと言ったんです。それを「文言」というのは。私の言ったことを正確に報道してくださいよ。「文言」などと言った覚えはないのに、「文言」と書いてあるから「えっ」と思って。読者が誤解しますよ。

ぜひ、皆さん方からも批判はどんどんしてもらいたい。しかし、そうしたただ単なるそういう批判は意味がない。


予算編成等の在り方の改革について

2009-10-24 13:41:46 | 政治

首相官邸HPで公開されている「予算編成等の在り方の改革について」のPDFをテキスト化したものを掲載。

 

1.複数年度を視野に入れた、トップダウン型の予算編成

 (1)予算編成過程において、「予算編成の基本方針」を策定し、これに基づいて、 三党連立政権合意書を含むマニフェストを踏まえた予算編成を行う。「予算編成の基本方針」は、国家戦略室が原案を作成し、予算編成に関する閣僚委員会において検討の上、閣議決定する。
 
 
 (2)「予算編成の基本方針」の策定に当たっては、「平成22 年度予算編成の 方針について」(平成21 年9 月29 日閣議決定)を踏まえ、マニフェストの工程表に掲げられた主要な事項の実現を目指しつつ、景気動向に配慮するとともに、財政規律を確保する。

 
 (3)予算編成へ向けた議論に資するよう、財政事情に関する情報を閣僚間で共有する。
 
 (4)府省横断的な取組を必要とする分野の予算については、適宜、予算編成に関する閣僚委員会において大局的な方針を示し、縦割り行政の弊害を排除する。


2.予算編成・執行プロセスの抜本的な透明化・可視化

 (1)各府省は、ホームページにおいて、所管する予算の概算要求書及び政策評価調書を公開するほか、概算要求の概要を分かりやすく示すこととする。また各府省の協力のもと、財務省ホームページから、各府省の概算要求書及び政策評価調書を閲覧できるようにする。平成22年度予算要求についてのこれらの文書の公開は、できるだけ速やかに行う。

 (2)行政刷新会議においては、「事業仕分け」を全面公開で行う。この中で、予算の支出先の情報(支出先法人における国家公務員再就職者の有無・人数を含む。)や、事業費に人件費を加味した事業の「フル・コスト」の情報を事業の性質に応じ積極的に活用し、公表する。

 (3)予算編成の節目において、予算編成に関する閣僚委員会で決定した事項は公表する。

 (4)財務省及び各府省は、予算概算決定後、ホームページ等において、決定した予算の概要を、できる限り国民全般に分かりやすい形で公表する。また、できるだけ速やかに、一般会計と特別会計、当初予算と補正予算を含めた、予算の全体像を分かりやすく示す。予算の情報開示について、検索機能を付与するための準備を進める。


3.年度末の使い切り等、無駄な予算執行の排除

 (1)各府省は、予算の執行状況を定期的にホームページで開示する。また、公共事業等の個所付け等、予算執行上の重要な決定についても開示を行う。これらの執行に関する情報開示については、検索機能を付与するための準備を進める。執行情報開示の詳細については、平成22 年度開始までに、国家戦略室において指針を示す。

 (2)各府省は、平成22 年度開始までに、予算執行監視チームを設置する。予算執行監視チームは、副大臣をトップとし、官房長等を事務局長とする。また、外部の有識者が関与する機会を確保するものとする。予算執行監視チームは、例えば以下のような、予算執行の効率化へ向けた自律的な取組を行う。予算執行監視チームの詳細については、平成22 年度開始までに、国家戦略室において指針を示す。

   ① 重要な調達、公共事業等の個所付け、補助金交付決定等の執行案件の決定に関与し、適時にこれらに関する情報を開示する。

   ②予算執行の状況開示を注視し、年度末に過大な執行が行われているおそれ がある場合、担当部局からヒアリングを行う等のチェックを行う。

   ③予算執行の効率化に向けた計画を定めるとともに、その実施状況をチェックし、年度終了後に効率化の実績及び更なる改善方策について公表する。


 (3)年度当初からの補助事業等の計画的な執行を促進するため、各府省は、補助金等の交付手続の迅速化、早期交付に努める。各府省は、具体的な改善の実績を、予算執行監視チームによる予算執行効率化の実績と併せて、年度終了後に公表する。

 (4)財務省は、現場での繰越手続等が非効率を招いていないかという観点から、各府省や地方自治体からの問題点の指摘や改善要望について、窓口を設置し、平成21 年中を目途として、包括的なヒアリングを行う。その上で、繰越制度の一層の活用に向け、要件の明確化等の改善を行うこととし、改善方策を公表の上、可能なものは、平成21年度中から実施する。

各府省は、財務省によるヒアリングの実施に積極的に協力し、必要に応じ、地方自治体や、所管の独立行政法人等の関係組織からのヒアリングを仲介・代行する。


4.政策達成目標明示制度の導入

政府として最優先すべき政策について、国民に対する成果を目標として定め、達成度を評価する「政策達成目標明示制度」を導入する。政策達成目標明示制度においては、以下のような取組を行うこととし、平成22年度は試行期間と位置付ける。詳細については、年度開始までに、国家戦略室において指針を示す。


 (1)政府として、マニフェストの工程表に掲げられた主要な事項を中心に、最優先の目標を厳選した「政策達成目標」を定める。政策達成目標においては、あらかじめ定めた期間内に、国民のために達成する成果(アウトカム)を具体的に明示する。

 (2)政策達成目標については、その達成度をできるだけ客観的に検証することのできるよう、「達成指標」を定めるとともに、それを実現する道筋を示した「達成計画」を定める。

 (3)政策達成目標、達成指標、達成計画を説明する文書については、政府として統一的なフォーマットを定める。これに基づき、政策達成目標の達成状況について、達成指標に照らして事後評価を行い、予算が効果的・効率的に使われたかどうかを検証する。政策の評価・検証については、政策を担当する府省が自ら行うことに加え、外部による検証を充実させる。


厚生労働省は再構築が必要 仙谷由人行政刷新担当大臣が語る

2009-10-20 16:18:30 | 政治

18日放送のサンデープロジェクトに、仙谷由人行政刷新担当大臣が出演。厚生労働省は再構築が必要だと発言。一部文字起こしをしました。



(仙谷)

やるべきことの範囲が広すぎて、日常的に色んな問題が起こってくる役所って他に無いですよね。範囲が広いせいで、なかなか政治家が大変で、上手く調整がつかないことがたくさんあります。


(田原)

だから、厚生労働省の解体、構築やんなきゃ。このままじゃ、長妻さんが可哀想だよ。


(仙谷)

やります。やることが多すぎて、今までも年金の問題とか、介護の問題とかが後回しになっていってるんです。解体と言うとえげつないので、機能別再編成をやらなきゃいけないと思っています。


(田原)

いくつに分けるの?


(仙谷)

僕は文科省も含めて、子ども・家庭省、教育・雇用省、社会保険に関する省の、役割的に大きく分けて3つかなと思っています。