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ポレポレタイムスのぽれーっとした日常

ポレポレ隊員による映画や写真、時にはよもやま話など。現在「水になった村」を広めつつ新作「バオバブの記憶」(仮)制作中!

芸術の秋

2007年10月18日 00時57分30秒 | ポレポレ坐
きのうから、ポレポレ坐の雰囲気ががらりと変わりました。
山福朱実さんの絵本原画展が始まったのです。
お店じゅうがた~くさんの木版画でみちみちしています。

朱実さんの2冊の絵本↓
「砂漠の町とサフラン酒」(小川未明:作/山福朱実:絵/架空社)
「ヤマネコ毛布」(山福朱実:作・画/パロル舎)
を中心に80点を越える展示となりました。
朱実さんは何を隠そう、以前ポレポレのメンバーだったおひとで
わがポレポレタイムス社のロゴや、ポレポレ坐の看板、
ビルのいちばんてっぺんにある“ポレポレ坐”の文字(駅のホームから見えます)も
ぜーーーんぶ、朱実さんの作によるものなのです。
そう思えば、ビルごと山福朱実作品展?
なことになっております。

貼付けた絵は「ヤマネコ毛布」から。
ヤマネコがあることをきめた時の「決め顔」というタイトルです。
このタイトルが好きです。

チャイ飲みながら、ケーキ食べながら、ゆるりとするのにはもってこいだな~。
あ、仕事中だった。いけねえ。
ってなかんじのこの頃。です。
きさら。
山福朱実さんのブログはこちら。http://blog.livedoor.jp/nekoyanagioffice/



今日のナミイおばあ

2007年07月18日 00時05分04秒 | ポレポレ坐
沖縄かりゆし寄席、明けて今日。
ホテルを出てから飛行機が飛ぶまで時間がたっぷりあったおばあが7階のわれらが事務所へ遊びにきてくれました。
朝、皆でコーヒーを飲む習慣のある私達、「おばあ、コーヒー飲める?」と聞くと、「いつも、飲むことはあまりないけれど、新しいものも、飲んでみたいと思います」おお~さすが!そんなおばあの最近のお気に入りドリンクは「ペプシネックス」だそうな。しかしおばあの活動時間は通常午後2時から。しばらくは話していましたが、「ちょっと、ここ、横になっても、よろしいですかね」座布団の上にごろり。となって、あっという間に眠ってしまいました。ばたばた人の行き来のはげしい部屋で、休まらないのでは…と心配しつつ。しかしほとんど目覚めることもなかったようで、これまたさすが!いつもの宅急便屋さんは急にばあちゃんが寝てるのでびっくり。数時間して目覚めると、おもむろにラジカセを取り出して、なにやら三線の音を聞きながら、例のカタカナ歌本を取り出して口ずさんでおられます。うたの道、芸の道をかたときも忘れない人です。
そんなおばあが今日、話してくれたこと。
「ワタシはよ、アキメクラ(字が読めないことをナミイおばあはこういいます)だけどよ、戦争中は台湾で7名の家族をやしなったよ。学校へ行って勉強した人よりよくやったよ。人はよ、字が分からんくても学校行ってなくてもよ、知恵とよ、心のよさと、それから度胸があればよ、よく、生きていかれるものであるわけさ。あんたたちもそうやってほしいと思うわけよね」
どーーーーーん!!!・・・知恵と心とそれから度胸…私の胸に元気と笑いと名言を残し、ナミイおばあは石垣島へと帰ってゆきました
おばあありがとう!また、いっしょに遊びましょうね~!(kisarasara)

おきなわかりゆし寄席

2007年07月17日 23時59分24秒 | ポレポレ坐
昨日16日、当ビル1階にあるspace&cafeポレポレ坐にて、『おきなわかりゆし寄席』なるものが開催されました。
NHK朝ドラ「ちゅらさん」でもおなじみのうちな~噺家、藤木勇人さんを座長に、沖縄の“お笑い演芸系”の面々が大集合!となりました。その特別ゲストとして本橋の最新映画「ナミイと唄えば」の主人公である、石垣島の台風おばあこと、新城浪さん(ナミイおばあ)もやってきましたパチパチパチパチー!
出演の芸人さんたち、ナミイおばあおつきの黒子たち、ポレポレスタッフと関係者の方々総出で朝からセッティング&軽いリハーサル。わたしは音響という力不足な大役をやらせていただき、1日を通してミスも数々…皆さんに申し訳なく、この場を借りてお詫び申し上げます。ほんとうにごめんなさい!

・・・・・早くも気を取り直してご報告。
公演は昼夜ともに座布団席までいっぱいのぎゅうぎゅう大盛況!
今日がデビュー!という若手芸人さんからベテラン藤木さんまで、いろいろな芸が次々繰り出され笑いっぱなしの2時間半は、あ~~っと言う間に過ぎてゆきました。
歌のおねえさんで鍛えた美声ととびっきりのハイテンションでお客さん、もとい、“むかし子どもだったおともだち~!”のハートをワシづかみ~!だったシーサー玉城さん。(実は頼れる姉さんです!)この日がデビューの大城隼さんは沖縄の芸能を織り交ぜつつの青春芝居に、笑いがこらえきれません。(そしておどりがきれいだった~)ひとりは東京、ひとりは沖縄在住の遠距離コンビ(とおっしゃっていました)ぽってかす~のおふたりは突っ込みの比嘉さんのルックスとアキバ系というキャラを生かした芸に大笑い。続くシューベルトまつださんは三線片手に登場、“さーたーあんだぎー”や“おばあ”のうたなど沖縄ならではのネタ満載のライブ!“さーたーあんだぎー”のかぶり物は笑激!!です!キャン×キャンのおふたりはさすが人気コンビ!終始客席は爆笑でした。音響席の隣のお客さんは息つく間もなく苦しそう。個人的には長浜さんの、“びっくりしてるマスオさん”を見た瞬間、爆笑とともになんかデジャビュ。おや?おや?と必死に思い出してみると、ずいぶん前になかの小劇場で拝見していたことを思い出しました。しかし、顔だけでは思い出せなかったのにギャグで思い出せるってなんかスゴイ。お次は座長の藤木勇人さん。打って変わって聞かせる話芸に、ぐいぐいぐいと引き込まれます。(これはなかなか言葉では言い表せません!)そしてそして最後は88歳となってますます元気なナミイおばあ。2回公演にも関わらず、終始絶好調!「安里屋ユンタ」にはじまり、ここでは必ず「東京音頭」も忘れません。最後の曲「六調」なんてものすごい声量で、若い芸人さんと同じくらいのところまでマイクの音量を絞ってしまった程。最後は出演者お客さんごちゃ混ぜのカチャーシー!!と相成りました。
こ~~んな説明では到底面白さは伝わりきりませんな。とにかく笑うっていいな~~と思ったいちにちでありました。
気になる方は次回の開催をアンテナ張ってお待ち下さい。

終演後は近くの居酒屋で集まって、お酒も食も進みます。
ナミイおばあはビールをすこしとマンゴージュースをおかわりすること3回(お気に入りのよう)
おばあの舞台には必ずついてくる黒子連中や映画スタッフも、久々の再会になかなか話が尽きることはありません。
気がついたらおばあともども終電ギリギリの午前1時。おばあはホテルへ帰り、わたしも慌ててサヨナラしましたが、4時まで飲み続けた猛者もいたそうな。長くなっちゃった~~!最後に、楽しい寄席をポレポレ坐で開いてくださった藤木さん、芸人のみなさん、ご来場下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました!(kisarasara)