すっかりご無沙汰しておりました。第7回アメーバ書籍大賞にようこそ。
例年と同じく、文学賞の雰囲気づくりのため、私の好みの様々な側面をそれぞれ別々のHN(便宜上「人格」と呼称)に代弁させる形で寸評を載せています。
【授賞規定】
・本賞は、「世界一権威の無い文学賞」たることを目的とし制定されたものである。
・対象は、原則として1月1日から同年12月31日までの間、私が読んだ全ての書籍とする。出版年は問わない。その年の12月31日に、受賞作の発表を行う。
・全17部門を設け、それぞれについて選考する(部門の数に関しては、今後流動する可能性がある。第2回より19部門とした)。
・一つの作品が複数の部門の選考対象になることは可能だが、複数部門の同時受賞は認められないものとする。
・一つの部門について同時受賞できる作品は、2タイトルまでとする。当然、該当作品が無い可能性もある(好短編部門については後述)。
・選考対象はタイトル単位とする。表題が一致している限り、冊数は問わない(副題が違っていた場合も同じ)。ただし、内容の連続性が明白であっても、表題が違う場合は別作品とする。なお、「シリーズ作品部門」「好短編部門」に関してのみ、この限りではない。
・好短編部門については、直木三十五賞の前例にならい、「授賞する作家は2人まで、著者一人ごとに6作品まで」の同時授賞が可能とする。
【今回の特記事項】
・事情により、対象となる作品は2012年12月28日~2013年12月24日までに私が読んだ作品とする。12月25日以降については第8回で審査することとする。
【推理小説部門】
「折れた竜骨」/米澤穂信
雨場毒太「超常の世界を下敷きに、精緻なミステリが組みあがっている。」
Angmarean「活気があって少し不穏な島の風景が目に見えるようでした。」
姉楠燎原火「緊迫感ある謎解きシーンは圧巻です。」
【犯罪小説部門】
該当作品なし
【冒険小説部門】
該当作品なし
【コメディ小説部門】
該当作品なし
【ホラー小説部門】
該当作品なし
【SF部門】
該当作品なし
【ファンタジー小説部門】
該当作品なし
【歴史・時代小説部門】
「東京新大橋雨中図」/杉本章子
救済臨「絵師を題材にした小説だが、本当に描かれているのは“東京”そのもののような気がする。」
あめ~ば「静かな文章ですが、引き込まれるものがあります。温もりにあふれた読後感が心地よいです。」
十文寺「移りゆく時代と変わりゆく人が、近すぎないぎりぎりの距離感で描かれている。」
【社会小説部門】
「県庁おもてなし課」/有川浩
雨場毒太「この人の小説はだいたい恋模様を楽しんで読んでいるけれど、今回は郷土愛が勝っているようだ。」
ぱやし「地に足をつけて“町おこし”を考えられる小説。」
【恋愛小説部門】
該当作品なし
【青春小説部門】
「パラドックス実践 雄弁学園の教師たち」/門井慶喜
姉楠燎原火「小気味よい論理の応酬と、それを引き立てるキャラクターが楽しいです。」
あめ~ば「あくまで主役は教師なので青春と言い切れないところもありますが、学園ものの新しい形ということで。」
【準文学部門】
「S.I.A. 生徒会秘密情報部」/長月渋一
RYLOTH「SF的展開につながっていくとは予測していませんでした。」
雨場毒太「熱くて盛りだくさん。デビュー作にこれだけエネルギーがあると読んでいる方としても応援したくなる。」
でぃすけら「どうせなら表紙を飾るキャラがもう少し活躍してもよかったと思うが。」
【短編集部門】
該当作品なし
【シリーズ作品部門】
該当作品なし
【随筆・紀行文部門】
「英国鉄道物語」/小池滋
救済臨「鉄道の歴史がわかりやすく当時の文化と絡められている。」
雨場毒太「取り上げられる題材は風刺画から推理小説まで幅広い。この作者以外には書けないだろうと素直に思わされる。」
「驚異の古代オリンピック」/トニー・ペロテット
十文寺「歴史ノンフィクションではあるが、むしろ“古代オリンピック観戦記”と思って読んだ方が楽しかろうと思う。」
あめ~ば「読んでいて砂埃にむせそうな臨場感がありました。」
【ノンフィクション部門】
「拙者は食えん! サムライ洋食事始」/熊田忠雄
救済臨「食を通じた船旅の描写は、なまなかな旅行記よりも旅行をした気分にさせてくれる。」
ぱやし「異文化交流の難しさを、手ごろに実感できるものとして。」
「ニュートンと贋金づくり 天才科学者が追った世紀の大犯罪」/トマス・レヴェンソン
トリヘドラン「科学の世界だと、ニュートンの業績というのは二十代までとよく言われるものなのですが、その後にこれほどの精力的執務があったことに驚きました。」
雨場毒太「300年前の犯罪捜査の実態、というだけでも十分興味深い題材なのに、ニュートンという偉人の人物像にも迫り、一冊で二度美味しい。」
【学術・実用部門】
「鳥類学者、無謀にも恐竜を語る」/川上和人
トリヘドラン「鳥類は恐竜である、という前提の言葉は一見ぎょっとしますが、面白さと説得力を兼ね備えた本です。」
でぃすけら「これほどイラストが理解にもエンターテイメントにも効果的な本はなかなかないのではないか。」
「ベストセラーの世界史」/フレデリック・ルヴィロワ
雨場毒太「アプローチも編集もきわめて合理的で、読んでいて間然するところがない。」
ぱやし「社会現象というこの正体不明なるもの。」
【自由部門】
「国史大辞典を予約した人々」/佐滝剛弘
十文寺「予約者名簿が頒布されていたという事実がまず驚きだが、解説をつけることでこれだけ上質な読み物となるというのもまた面白い。」
ぱやし「近代日本の礎たる明治人の気骨がしのばれる。」
【好短編部門】
「路上に放置されたパン屑の研究」/小林泰三
雨場毒太「ミステリとは知的遊戯であると実感。」
姉楠燎原火「会話文のみによる進行は大変好みです。」
例年と同じく、文学賞の雰囲気づくりのため、私の好みの様々な側面をそれぞれ別々のHN(便宜上「人格」と呼称)に代弁させる形で寸評を載せています。
【授賞規定】
・本賞は、「世界一権威の無い文学賞」たることを目的とし制定されたものである。
・対象は、原則として1月1日から同年12月31日までの間、私が読んだ全ての書籍とする。出版年は問わない。その年の12月31日に、受賞作の発表を行う。
・全17部門を設け、それぞれについて選考する(部門の数に関しては、今後流動する可能性がある。第2回より19部門とした)。
・一つの作品が複数の部門の選考対象になることは可能だが、複数部門の同時受賞は認められないものとする。
・一つの部門について同時受賞できる作品は、2タイトルまでとする。当然、該当作品が無い可能性もある(好短編部門については後述)。
・選考対象はタイトル単位とする。表題が一致している限り、冊数は問わない(副題が違っていた場合も同じ)。ただし、内容の連続性が明白であっても、表題が違う場合は別作品とする。なお、「シリーズ作品部門」「好短編部門」に関してのみ、この限りではない。
・好短編部門については、直木三十五賞の前例にならい、「授賞する作家は2人まで、著者一人ごとに6作品まで」の同時授賞が可能とする。
【今回の特記事項】
・事情により、対象となる作品は2012年12月28日~2013年12月24日までに私が読んだ作品とする。12月25日以降については第8回で審査することとする。
【推理小説部門】
「折れた竜骨」/米澤穂信
雨場毒太「超常の世界を下敷きに、精緻なミステリが組みあがっている。」
Angmarean「活気があって少し不穏な島の風景が目に見えるようでした。」
姉楠燎原火「緊迫感ある謎解きシーンは圧巻です。」
【犯罪小説部門】
該当作品なし
【冒険小説部門】
該当作品なし
【コメディ小説部門】
該当作品なし
【ホラー小説部門】
該当作品なし
【SF部門】
該当作品なし
【ファンタジー小説部門】
該当作品なし
【歴史・時代小説部門】
「東京新大橋雨中図」/杉本章子
救済臨「絵師を題材にした小説だが、本当に描かれているのは“東京”そのもののような気がする。」
あめ~ば「静かな文章ですが、引き込まれるものがあります。温もりにあふれた読後感が心地よいです。」
十文寺「移りゆく時代と変わりゆく人が、近すぎないぎりぎりの距離感で描かれている。」
【社会小説部門】
「県庁おもてなし課」/有川浩
雨場毒太「この人の小説はだいたい恋模様を楽しんで読んでいるけれど、今回は郷土愛が勝っているようだ。」
ぱやし「地に足をつけて“町おこし”を考えられる小説。」
【恋愛小説部門】
該当作品なし
【青春小説部門】
「パラドックス実践 雄弁学園の教師たち」/門井慶喜
姉楠燎原火「小気味よい論理の応酬と、それを引き立てるキャラクターが楽しいです。」
あめ~ば「あくまで主役は教師なので青春と言い切れないところもありますが、学園ものの新しい形ということで。」
【準文学部門】
「S.I.A. 生徒会秘密情報部」/長月渋一
RYLOTH「SF的展開につながっていくとは予測していませんでした。」
雨場毒太「熱くて盛りだくさん。デビュー作にこれだけエネルギーがあると読んでいる方としても応援したくなる。」
でぃすけら「どうせなら表紙を飾るキャラがもう少し活躍してもよかったと思うが。」
【短編集部門】
該当作品なし
【シリーズ作品部門】
該当作品なし
【随筆・紀行文部門】
「英国鉄道物語」/小池滋
救済臨「鉄道の歴史がわかりやすく当時の文化と絡められている。」
雨場毒太「取り上げられる題材は風刺画から推理小説まで幅広い。この作者以外には書けないだろうと素直に思わされる。」
「驚異の古代オリンピック」/トニー・ペロテット
十文寺「歴史ノンフィクションではあるが、むしろ“古代オリンピック観戦記”と思って読んだ方が楽しかろうと思う。」
あめ~ば「読んでいて砂埃にむせそうな臨場感がありました。」
【ノンフィクション部門】
「拙者は食えん! サムライ洋食事始」/熊田忠雄
救済臨「食を通じた船旅の描写は、なまなかな旅行記よりも旅行をした気分にさせてくれる。」
ぱやし「異文化交流の難しさを、手ごろに実感できるものとして。」
「ニュートンと贋金づくり 天才科学者が追った世紀の大犯罪」/トマス・レヴェンソン
トリヘドラン「科学の世界だと、ニュートンの業績というのは二十代までとよく言われるものなのですが、その後にこれほどの精力的執務があったことに驚きました。」
雨場毒太「300年前の犯罪捜査の実態、というだけでも十分興味深い題材なのに、ニュートンという偉人の人物像にも迫り、一冊で二度美味しい。」
【学術・実用部門】
「鳥類学者、無謀にも恐竜を語る」/川上和人
トリヘドラン「鳥類は恐竜である、という前提の言葉は一見ぎょっとしますが、面白さと説得力を兼ね備えた本です。」
でぃすけら「これほどイラストが理解にもエンターテイメントにも効果的な本はなかなかないのではないか。」
「ベストセラーの世界史」/フレデリック・ルヴィロワ
雨場毒太「アプローチも編集もきわめて合理的で、読んでいて間然するところがない。」
ぱやし「社会現象というこの正体不明なるもの。」
【自由部門】
「国史大辞典を予約した人々」/佐滝剛弘
十文寺「予約者名簿が頒布されていたという事実がまず驚きだが、解説をつけることでこれだけ上質な読み物となるというのもまた面白い。」
ぱやし「近代日本の礎たる明治人の気骨がしのばれる。」
【好短編部門】
「路上に放置されたパン屑の研究」/小林泰三
雨場毒太「ミステリとは知的遊戯であると実感。」
姉楠燎原火「会話文のみによる進行は大変好みです。」
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