アルベルト・フジモリは現代の侍である。彼は志半ばで政変により失脚し日本で亡命生活を送ることとなった。彼にはこのまま日本で安全に余生を送るという選択も可能だった。しかし彼はそれをしなかった。ペルーには今フジモリを待っている人々がいる。彼らを見捨てて安全な日本で余生を過ごすなど彼には到底考えられないことだったに違いない。今回の行動は成算があってのものなのかどうかは分からない。しかしここで行動を起こさなければペルー社会における日系人の評価は暴落しかねない。先祖の築いた日系人の評価を貶めることは断じて許されない、そして何よりペルーの貧民達を救いたい。そういう情念が彼を突き動かしているのだとわたしは信じる。だからわたしはフジモリがペルーに引き渡され死刑になったとしても彼の行動を支持する。それによって日系人の名誉は守られるからである。決して犬死ではない。アルベルト・フジモリはまさに現代の侍である。
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