株式会社プランシードのブログ

株式会社プランシードの社長と社員によるブログです。
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その216.えぃ!ままよ

2015-04-02 06:37:58 | 制作会社社長の憂い漫遊記
経営とは不安との戦いだ。
今は調子良くてもそれがいつまでも続くとは限らない。
出だしが良ければ良いほど
落ちる時を想像できず、拡大をし続けてしまう。
ボーナスも出るから、生活も贅沢になる。
使ってもまた入ってくると確信しているが、
その根拠はどこにもない。
だが一度奈落を経験すると、
無茶をしてはならないと自制心が働く。
「えぃ!ままよ」と簡単に居直ることができない。
好調の時ほど先に対する不安が増すものだ。
だから多くの経営者には
「いつまでも経営が安定してください」という
神頼みに近い状況から生まれる妙な信心深さがある。

従業員がいるから好調をキープできるのだが、
従業員がいるからこそ
わずか一ヶ月間で、あっという間に大金が出ていく。
奈落の時は固定費がさらに経営を圧迫する。
中小企業が奈落を半年も過ごすと経営は持たない。
ただし従業員がいなければV字回復は絶対にあり得ない。
だからこそ新入社員を入れる決断をし、
入ってからの期待度は半端ないMAX。
しっかり教育もする。いつも目に掛ける。
それだけ大切に育てても
多くの従業員は、会社の危機を想像できない。
経営幹部であるにも関わらず危機が想像できない人もいる。
まさに危機の最中であっても気づかないのだから、
危機になった時を想像しろと言っても
どだい無理な話なのだが・・・
だから、好調の時にこそ
経営者は次の手だてを打たねばならない。
例えばジャンボジェットであっても給油しなければ、
必ず墜落する。
中小企業はセスナ機だ。
燃料が切れても荷物を落とせば、グライダーのように
しばらくは飛んでいられるかもしれないが、
それとてわずかな時間だ。やはり給油が必要だ。
飛行機の燃料に当たるのが人、物、金、情報、その他諸々。
それを総合して、「えぃ!ままよ」と決断するのが経営者だ。
ったく経営者なんてなるんじゃなかった。
と、愚痴っても時すでに遅し。会社は動いているのだ。

大塚家具のお家騒動は娘に軍配が上がったが、
父さんの気持ちも娘の気持ちもよくわかる。
経営者の多くの方が、ニュースやバラエティーで
面白おかしく報じるお家騒動とは全く違う、
経営への危機感と使命感と従業員の立場、経営者の立位置を
大塚家具事件に見て、自社の状況と照らし合わせていることだろう。
経営とはとどのつまりいつも切羽つまったものであり、
分岐点での判断は経営者しかできない。
例え周りから「お家騒動」と揶揄されても、
会社の進行を止めるわけにはいかない。
先週は松山出張だったが、春の陽気で様々な花が咲き始めた。
悲観的になることはない、前に進むしかないのだから・・・

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