幻想小説周辺の 覚書

写真付きで日記や趣味を書く

怪談KAIDANN 出版禁止 長江俊和

2022-08-15 06:08:00 | 怪談
出版禁止  長江俊和  264頁  を読んだけど(TДT )
147冊目 ★★
作者はよく知らないけど売れっ子放送作家( 深夜枠らしいです)
テレビの王様のブランチ の書評コーナーでも随分と評判が高く一時期この本が書店から消えたぐらいだったとAmazonに書いてありました。
というわけで 期待しながら 読んだんだけど どうも この本については 宣伝や評判が 本の中身に 追いついていないような 感想でした。

とある ジャーナリストが 心中事件を起こし その顛末を 取材した 記者が 残して死んだお蔵入りの 記事を 読み進むうちに この心中事件が含んでいる意外な真実が 見えてくると言った サスペンスストーリーです。

心中で生き残った片割れの女性への取材記録の体裁で物語は進みます。緊張感を維持しながら読んでゆくと、最後の数章で驚愕のどんでん返しをされ 読者は驚いて、この本に散りばめられた叙述トリックや伏線を慌てて確認するはめになるという売り込みなのですが 、あれあれどうしたことでしょう?
やはりよく出来てるトリックだけではなく人間描写やキラリと光るフレーズがないと 僕にはこの本にはそれほどグサリときませんでした。
正直この中身であれば僕のもっと読むべき本は たくさんあるので、 できればこの本は作者長江さんファンの限定追っかけ本のような気がします。
まあ、たまには深夜放送っぽいドラマでも読もうかな?って気分のときに良いかもしれません。








怪談KwAIDAN うみぼうず 軽部武宏 えほん

2022-08-15 06:05:00 | 怪談
うみぼうず 杉山亮 軽部武宏  32頁 を読見ました(/≧◇≦\) ★★★ 146冊目
御盆には漁に出てはいけませんよ。ヾ(゚д゚)ノ

お爺ちゃんと小さな男の子は貧乏な漁師でした。
その夏は天候に恵まれず漁村全体が不漁でどうにもなりませんでした。
とうとう御盆には漁に出てはいけないという言い伝えの戒めを破り
村の船は次々と海に出ます。
海は鏡のように穏やかで網を入れれば面白いように魚が揚がるのでした。
ところが突然黒雲が沸き起こり冷たい風と共に無気味な声が、、、
「柄杓をよこせぇぇぇ  」

いやあ軽部さんの描くお化けって怖いのに、どこか可愛くて、
なんとも宜しいです。教訓のようなものもあるし、最後が
凄惨なホラーに終らないので寝る前の読み聞かせにはぴったり
だと思いますよ。我が家は終了してしまったけど時々思い出しては
読んでいます。






2015年の8月15日

2022-08-15 05:56:00 | 日記
8月15日となりました。戦争の記憶が薄れると言いますが、年齢を重ねると、不思議と自分も当事者であったような錯覚と共感を感じることがあります。
安倍首相のスピーチもリアルタイムで全文を聞きましたが、彼らしく伝えたい想いが乗った良いスピーチであったと思いました。
各方面からの調整や要求に苦労もあったでしょう。しかしながら語句の盛り込みをクリアさせて満足させつつも、全体としてはそんな末梢な事よりもそれ以上の想いの乗ったしっかりとした文章や表情、言葉の間、といったものがより本質的なもの、考えねばならないことは何かを聞き手に届けることに成功しています。
マスコミや各方面から今後に正反各種の意見が出るでしょうが、僕はリアルタイムで感じた自分の評価に従いたいと思いました。
戦争の犠牲者みなさまの魂が安らぎありますように