

今日は、今観終わった月9ドラマ「探偵ガリレオ」のラスト近くで、
未来人とカッパ様が出てきたのを発見したぐらいの1日でした

今日は、小説の記事です。
「狂骨の夢(きょうこつのゆめ)」
(京極夏彦著、講談社、1995年5月8日初版発行)
今巻のストーリーは…
前回の事件(魍魎の匣)で死亡した小説家久保竣公の葬儀の席で、関口巽は小説家宇田川崇からとある相談を受ける。昔の記憶を失っている宇田川の妻朱美が見る夢と、彼女を襲う死んだはずの前の夫について…朱美は蘇ってくる記憶の中で自分が前の夫を首を切って殺してしまったのではないかという疑団に苛まれていた。
一方、関口たちの古くからの友人、伊佐間一成は海岸で朱美と名乗る女性と出会う。朱美は過去に同じ店で奉公していた女性を殺してしまったと伊佐間に告白する。
逗子にあるキリスト教会。そこに懺悔に訪れた宇多川朱美は、教会の居候、降旗弘と牧師の白丘亮一の前で人を殺した告白を始める…その告白に登場するいくつかの符号が、降旗、白丘、それぞれの記憶と合致する…
ってなお話。
前作「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」に引き続き、これもまた良く出来たお話。
あいかわらず、関口、榎木津、木場…で、前の巻のラストに出てきた釣堀屋の伊佐間といった面々に別々に(上手いこと)事件が集まってきて、その情報が京極堂のもとに…
で、全部の情報を持っている読者にも収拾できない情報量を京極堂が上手くまとめて解決。
結論を聞けば「そういわれれば、そうだよね」というつくり…御都合にも感じる部分も多少ありましたが…割と面白かったです

「魍魎の匣」も面白かったので、今のところ「姑獲鳥の夏」が比較的面白く無くて、「魍魎の匣」とコレが同じぐらいですかね。
シリーズ第三作目の「狂骨の夢」。
全二作は映画化されています(※魍魎の匣はまだ公開前)が、こいつは無理かもね(オチまで読めば理由はわかります

あと、映画には向いていないかも。
だって、暗いお寺の本堂の中で100ページぐらいが進行。絵的に地味かも(?)
どちらかというと舞台向きですかね(?)
またもやオカルトが怖くなくなる妖怪小説でありました。
今日はこんな感じです

(当ブログ内の関連記事)
2007年06月06日 【小説】姑獲鳥の夏
2007年07月21日 【小説】魍魎の匣
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