ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

【映画】ダーク・タワー…満を持していない映画化

2018-09-15 11:48:58 | 映画・DVD

本日はできれば、北九州Ma.K.展示会に行きたいと思っているピロEKですが、嫁さんは毎月行く通院に行くよう私を諭しております



さて、本日も映画鑑賞記録
つい最近見たやつです。
一個前の映画記事「マン・オブ・スティール」で、DCEU作品を一気レビューする的な事を書きましたが、草稿が今ここになく、早くも頓挫です



「ダーク・タワー」
監督:ニコライ・アーセル
出演:イドリス・エルバ、マシュー・マコノヒー、トム・テイラー
制作年:2017年
制作国:アメリカ合衆国
原題:The Dark Tower

TSUTAYA DISCASから「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」と一緒に届いた1本。
2018年9月13日(木曜日)の夜(まで)に鑑賞しました(ブルーレイ)。



概要
スティーヴン・キングの長編小説「ダーク・タワー」の映画化。
原因不明の地震が頻発しているニューヨークに住む少年ジェイク・チェンバーズ(トム・テイラー)は「暗黒の塔」「暗黒の塔を破壊しようとしている黒衣の男」「子供を誘拐する人間の皮を被った怪物」「暗黒の男を倒そうと追うガンスリンガー」等の悪夢を見続けていた。悪夢の話を周囲に語るうち精神疾患を疑われたジェイクは、母親のローリー・チェンバーズ(キャサリン・ウィニック)と義父により、精神キャンプに送り込まれそうになるが、キャンプ職員が夢で見た人の顔を被った怪物であることに気づき逃走、夢で見た光景の場所の一つである廃屋からポータルという転移装置を使い、中間世界という異世界にたどり着き、そこでガンスリンガーのローランド・デスチェイン(イドリス・エルバ)と出会い、彼に同行することになる。
黒衣の男=ウォルター(マシュー・マコノヒー)は、無断でポータルを使用して中間世界に来たジェイクの事を調べるうち、ジェイクがたった一人でも暗黒の塔を破壊できる力=シャイニングを持つ少年である事を突き止め、ジェイクを捕らえるための刺客を送り込む。



感想
期待していた映画だったのだけど、結果的にはイマイチだった
後述する、この映画のキモである、他のスティーブン・キング作品とのリンクというのも、まぁ深いファン以外にはそこまでのものでなく、深いファンでない私にとっては、中学2年生が考えたようなストーリーの異世界冒険映画でしかなかったです

イドリス・エルバ演じる主人公のガンスリンガーも
マシュー・マコノヒー演じる魔術師で黒衣の男ウォルターもカッコいいし
舞台設定も(前述では中二が考えたとか書いたのですが面白げであり、人間の皮を被った怪物なんて設定も深く掘り下げれば、大きな世界観を広げられそうなものなのだけど、いかんせん95分という映画の尺内では語りきれていない
結果、なんとなく設定がわからない異世界モノを見ただけという感想に。
(ガンスリンガーはなぜ強い、黒衣の男の意図は、このあたり全く不明

要は「満を持していない」映画。

よーく突き詰めて、かつてピーター・ジャクソンが「ロード・オブ・ザ・リング」を作ったような熱意とこだわりがあれば、もっともっと、いい映画になったのかもしれないので残念

映画が原作の冒頭からの作りになっていないことも、主人公が黒人なことも、何の説明もない。

結局、企画が通りやすいように色々と小細工した結果に作られたというか
(これは商魂ではなくて感が悪いだけかもしれないけど

原作の冒頭は暗いし殺伐としてるしエロいし、ジェイクの存在は説明難しから、映画は子供も見るわけですから分かりやすく置き換えましょう…とか。

原作では時空が歪んで奇妙な生物や奇形動物が住んでいる西部劇風の世界…ってのは万人受けが良くないだろうから多民族が住んでいる典型的な異世界にしよう…とか。

それならガンスリンガーは黒人にしちゃおう…とかな。

まぁ私などには何が映画企画として正解なのかは分からないけど、ともかく何となく浅いというか、折角のスティーヴン・キングな雰囲気が出せていない映画に仕上がったというか

他では…

アクションシーンは…良くできているけど月並み。

ポータルの使い方も…特に楽しくない。

怪物もそんなに怖くないスティーヴン・キングなのに)

もっとダークでよかったのに。
怖いの嫌いだけど「ミスト」みたいな後味の悪さも、もっと味わいたかったのに。

という感想です。


さて、以下は解説的な事を書きますが、私よりも詳しい方が沢山いらっしゃいますので、以下文章を読んで興味を持たれた方は他で調べてください。
(私は、小説のスティーブン・キングファンではないので、詳しくないです

この「ダーク・タワー」の原作は、他のスティーブン・キング作品と繋がった世界の話とのことです。映画になったものだけでも
「シャイニング」
「ミザリー」
「ミスト」
「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」
あたりと関連しているとのこと、他にもあるかもしれません。

ジェイクが持ってる「シャイン」だか「シャイニング」だかの能力が、映画「シャイニング」の超能力のことなんかなぁとか

あの怪物は「ミスト」のとテイスト似てるから、そうなんかなぁとか

お、ペニーワイズ

とか言いながら見るのが正解のようです。
私は知識が少なく叶いませんでしたが

少なくとも「シャイニング」と「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」ぐらいは見ておかなくてはいけないんですかねぇ
怖いからやだなぁ(私、ホラーは基本見ません)。
でも「シャイニング」「レディ・プレイヤー1」でも扱われていたから特に観ないといけない感が強いです。


ということで点数は4点弱(5点満点中)
途中でやめてる原作小説読むのを再開しようかな。
そうしたら評価も変わるかもしれないです(映画の評価が更に下がる場合もあり



蛇足
(蛇足は投稿時刻ではなくて、同日の夜20:00に加筆)
この「ダーク・タワー」の設定。
異世界の物語で、異世界と私らが住んでる世界は綿密に関係。
異世界で異常が起こると、こちらの世界にも影響で怪異が起こるという設定には、なんか以前見聞きしたもので、似たようなものがあったなぁと思って、思い出したのが「十二国記」
「十二国記」でも十二国からこちらの世界へ移動しようとすると天変地異が起こったり、十二国の住人がこちらで怪奇現象を起こしたりします。「十二国記」と「魔性の子」の関係がそれ。
まぁ「ダーク・タワー」の場合、「魔性の子」に該当する話が大量にあるわけですが。

もしかすると「十二国記」は小野不由美が「ダーク・タワー」の影響を受けて書いたのかもしれないですね



では、このあたりで



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