ぴらにあの写真館 in 伊豆大島→都会へ(新・日記帳)

8年間の伊豆大島生活から都会へ移住しました…
旧日記帳(ODNまいぺーじの思い出)は、BOOK MARKよりどうぞ!

危機回避能力のない人間を育てたい国・・・

2008-10-22 20:46:02 | メディア・雑感

 職場でお昼のワイドショーを見ていて驚いた。「給食の時間に早食い競争などが無かったのか原因究明が必要ですね!」ってコメンテーター、いい大人が本気でそう思ってるのか???

 そりゃね、パンを喉に詰まらせて亡くなった少年は可哀相だし、できれば助けてやりたかったとぴらにあも思う。でも小学校6年生でしょ、いくら柔らかいパンだって丸ごと口に入れたらどうなるかくらい想像できるよ。番組では「早食い競争があった事を校長は隠しているのでは?」みたいな展開になっていたけど、たとえ競争をしてたとしてそんなの小学校じゃフツーでしょ。ぴらにあだって小学校~中学生の頃、牛乳の早飲みとかミカンの一個食いとか、さすがにパン丸ごとはやらなかったけど、オカズの早食いなんかは調子に乗ってよくやっていた。担任の先生やクラスの女子は「やめなさいっ!」って言ってたけど、そんなの聞く耳を持つ男子なんか誰もいなかった。言われれば言われるほど調子に乗って、次はもっと早く食っておかわりしようって。で、あまりにも勢いよくやって鼻から牛乳がピュ~なんて出たりして。それでも、固形物はちゃんと噛んで飲んでいたぞ・・・

 さらに番組では「学校や担任の対応に問題は?」みたい突っ込んでいたけれど、果たして学校がそこまで責任を持つ必要があるんだろうか?。確かに不幸な事故ではあるけれど、今回のは不可抗力だとぴらにあは思う。何十人が一緒に給食を食っている教室で、一人の児童が通常の予想を超えるパンの食い方をしたとして、それを担任が完全に抑止しろというのはムリな話。早食いを先生がけしかけたとか、苦しがっている少年を放置したとか、もともとアレルギーが少年にあったのにムリヤリ先生が食わしたとか、そうじゃないんでしょ。もし、この事故で学校側の監督責任が問われるとしたら、給食なんて水なしで乾パンと氷砂糖でも食わせるしかないよ。それに、体育の授業は転んで死ぬかもしれないから止めた方がいいし、牛乳だって気管に入って窒息するかもしれない、ぞうきん掛けも夢中になって壁に頭を強打して死ぬかもしれない、調理実習で包丁やガス火なんて以ての外だ。そうなったら生徒には切れない包丁を渡しておいて、先生が切って煮込んでおいた材料を使ってカレーを作るのか?

 危険を全て排除して学校教育を行うなんて不可能だし、そんなぬるま湯で育った子供が成長して思いっきり危機回避能力のない大人になるのを想像しただけで恐ろしい。可愛い我が子を亡くして途方に暮れている親御さんの気持ちはわかるけど、それに乗っかって調子のいい事を論じるのはもういい加減にしてほしい。あぁ、こんにゃくゼリーに続いてフワフワのパンも見せしめで発売中止か。当局の指示で「一個丸ごと口に入れると窒息のおそれがあります」とパンの袋に書かれたら、それこそ世も末だ・・・
コメント
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