だってすみれの花が咲いたから

 

 ちーのくんは

 不満です。

 拗ねています。

 『おかあさんたらこんにゃかわいいちのきちをほったらかして

 お出かけしちゃったんですにゃ～よ

 タカラヅカを観るって言って 

 張り切って髪の毛クルクル巻いて

 ひらひらしたスカート履いて出かけていきましたにゃん。

 しかもしかも、しましまをほったらかした挙句

ザギンでランチですにゃ～よ。

 ちのきちたちはいつも通りカリカリしか食べてにゃいのににゃん

 

酷いですにゃ～

 おばちゃんたるものいつものように

ひっつめ髪でねことゴロゴロして過ごすべきですにゃ～よ。

 ちのきち、寂しかったから

 

おかあさんが帰ってきても知らんプイしてるんですにゃん』

 ちーのくん、みんにゃがお帰りのすりすりをしに来ても

動こうとしません。

 

しばらくしてから

『にゃ～ん』ってそれはそれは悲しい声をあげながら

すり寄って来るんです。

 どうして知っているのかな？

そんなことしたら、思わず抱っこして

むぎゅむぎゅせずにはいられないってね。

 

人生3度目のタカラヅカ観劇に行ってまいりました。

わたし、ほとんど基礎知識が無いモノで存じなかったのですが

今回の月組公演、非常に人気の高い演出家によるもので

ただでさえチケットが取りにくいタカラヅカなのに

より一層チケットを取るのが至難の業だったんだそうです。

という情報は

「観て来たよ～」ってタカラヅカファンのお友達に話したら

物凄いテンションで教えてくれました。

しかもSS席で前から3列目のほぼ中央、

ここはもう、トップスターさんの背中の羽が飛んでくる距離

近い、近いぞ、ものすごく近いぞ‼

綺麗でスタイル抜群でダンスもお歌も上手なタカラジェンヌさんに

今回もうっとりでございました。

そしてうっとり舞台を見つめていると

隣のおじさんから時折ふわっと漂ってくる生乾き臭。

一瞬で現実に引き戻されるあの匂いですが

丁度ジメジメお天気が続いた頃だったので仕方ないですね。

それにね

生乾き臭がしようともとっても素敵なステージでありましたよ。