らっちゃんには欲しいものがあったんだよね。
アレ何だろうな?遊んでみたいなって思っていたんだよね。
でもさ、それってさ、
いわゆる俗に言う…
…
コロコロだよ
手に入れたとしても何にも楽しく無いと思うよ。
でもやっぱりらってくんは
コロコロで遊んでみたくって
狙って狙って…
びょ~ん!!
って、飛びついたりしてみましたが
コレがなかなか…。
ローラー部分が柵に引っ掛かるからムリですよ~
それでもやっぱり遊びたくて
飛びつく角度を調整すればいけるかも…なんてウロウロしているらってくん。
丁度その時
ソファの後ろで長男幸夫と遊んでいたもかちゃんです。(申し訳ありませんがお見苦しいものが写っております)
『さあ幸夫、オモシロい事をするのですにゃ~よ。
くだらないことをしたら、もかねこパンチをお見舞いしますにゃん』
おそろしいねこ、もかちゃんの命令ですからお気を悪くされぬようにして差し上げなくては!
そこで長男幸夫が手にしたのは
ちらっと写っているその青い物体
やっぱり件のコロコロだ
らってくんが遊びたくてぴょんぴょんジャンプしていたのに、
横取りしてもか姐さんに貢とは
もかちゃんは喜んで遊び始めましたが
慌てて駆け寄るらってくん。
『らっちゃんが遊びたかったんですにゃ~よ
らっちゃんも遊ばせて下さいにゃん』
でもおそろしいねこのもかちゃんは…
…
『もかこが?
らっちゃんと一緒に?
このもかこが?らっちゃんと同じもので?
もいちどだけ聞くけれど、このもかこが?
ゆっきお~、どうおもいますかにゃ~?
もかことらっちゃん、一緒に遊んだ方がいいですかにゃ~ん?
長―い棒的なモノならまだしも
そ~んな短い持ち手で一緒に遊ぶにゃんて…
絶対に絶対にムリです
ニャン』
ああ、なんとおそろしいもか姐さんなのでしょう?
あまりのド迫力にらってくんはすごすごと退散。
もちろん長男幸夫だって、もかちゃんの逆鱗に触れる事はいたしませんとも。
『うふふ、チョロイチョロイ
今日もまた幸夫はもかこの言いなりですにゃん』
かくして、チームしましまのもかちゃんによる絶対君主制は
続くのでありました。