県南の山間に広がる町、ナカ(徳島県那賀町)。
清流・那賀川に臨む延野王子原地区に建つ相生庁舎南側に
隣接して建立されている王子神社を訪ねました。
昨日(8月8日午後)のことです。
石造りの大鳥居をくぐると、今度は木製の鳥居が構えられています。
まだ木の香りが残る鳥居で頭を下げ、砂利のしかれた境内を
少し進んだ先の拝殿で二拝二拍手一礼。
参拝を済ませ、いつもの通り、神社境内の散策をはじめると、
神社奥に小道が延びているのを見つけました。
猛烈に心引かれ、その小道へ入り込んでしばらく行くと、
山際に大きな狸の焼き物が据えられ、その脇から山中に山道が続いています。
白心大明神と書かれた幟(のぼり)に、
ますます興味をかき立てられたピジョンズ・パークは、
あとの予定もそっくり忘れてしまい、薄暗い山道をスタスタとたどっていました。
山道を100mほど上った頃でしょうか。
小さな鳥居を構えた白心大明神の祠に出会うことができました。
山道の入り口に立っていた狸の像から、なんとなく想像していた通り、
白心大明神は狸を神様として祀ったもののようでした。
祠の周辺には、大小さまざまな狸の置物が多数安置され、
山中においてはことさらに目を引きます。
大明神が神様を敬っていう言葉であるからには、
白心が狸神の名前なのでしょう。
何かしら、物語や言い伝えがあるに違いないのですが、
それを教える看板などはありませんでした。
参拝させていただき、山をおり、近くの商店で訪ねてみましたが、
「はくしんだいみょうじん」という読み方を教えてもらえただけで、
それ以上のいわれなどは分からずじまいでした。
ほんの少し残念に思いつつも、
また王子原地区(旧相生町)へ足を運ぶ理由ができたことを、
大いに喜んでもいるのです。
▲王子神社拝殿奥の本殿。相生庁舎の南側に隣接して建立されている
▲王子神社を守る狛犬(阿形)
▲王子神社境内を散策中に見つけた山道。何かに誘われて上っていった
▲小さな鳥居と小さな祠を構えた白心大明神
▲大きさも姿も、姿勢も表情もそれぞれ個性的な狸たちが置かれていた
▲祠にまつられている白心大明神。どんな言い伝えがあるのだろう
This program is presented by pigeons-park.