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音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

◆3月10日(月)日本橋三井タワー「アトリウムコンサート」

2008年03月09日 | 音楽(一般)
次のコンサートは、3月10日(月)~18時半開演~
の日本橋三井タワー「アトリウムコンサート」に
出演させていただきます。


http://www.mitsuitower.jp/


こちらのコンサートは、今回共演させていただくチェロの
金木 博幸さんからお話をいただいたものです。

思い返してみますと、自分にとっては
チェロという楽器と本格的にデュオをするのは
実は今回が初めてでした。

ドイツでの学生時代の頃、
学生同士で少々遊んだことはあるものの、
今回の「アトリウムコンサート」に向けて
金木さんと合わせをさせていただきながら、
やはり、学生とは雲泥の差・・・
まさに「プロ」の音楽家として、「音楽を創る」という
作業を実感し、それを愉しむことができ、さらには、
先輩音楽家の胸を借りて演奏をご一緒できるということは
多大な勉強ともなります。

ただいま、素適な・面白い体験をさせていただいてます!!



演奏曲目は、
◆ベートヴェン《モーツァルトの主題による変奏曲》

これは、有名なモーツァルトのオペラ《魔笛》からの
登場人物「パパゲーノ」と「パミーナ」のデュエットから
旋律をとった変奏曲Variationです。
「先輩」モーツァルトの純粋無垢な美しいメロディーを
「後輩」ベートーヴェンが、あぁだこぅだと料理する、
最後の「Coda」では、ついにはガマンしきれなくなって
ベートーヴェン自身が突如として飛び出してくる!?ような
面白い曲です。


続きましては、ピアノソロの時間をいただき、
先週のリサイタルでも演奏いたしました
◆ショパン《バラード第1番 ト短調 作品23》

を演奏いたします。この《バラード》・・・
・・・いつになっても、何回弾いても難しい曲です。
若かりしショパンの全力投球の結晶ともいえるこの名曲は、
まさに「名曲」として内実共に充実した「難曲」であり、
演奏する毎回が「闘い」です。またそうあるべき音楽でもあると思う、

故郷に帰ることのできなかった英雄の悲劇の死を
目の当たりにする音楽なのですから・・・


悲劇をさておき、続きましては
ちょっと肩の力を抜いた素適な曲を、それは、
◆ラヴェル《マ・メール・ロワ》より
《美女と野獣の対話》《妖精の園》

を演奏いたします。
出来れば、当日はお話を交えて、特に
《美女と野獣》の姿が、如何に音となって現され
素適なファンタジーの世界がそこにあらわれるか、
そんな道案内の役割にも、うまくしゃべれるか分かりませんが、
ひとつ、お話させていただきたく、考え中です。

純粋無垢な子供の頃の「あの」思いを胸に、
天才ラヴェルの描いた御伽噺の世界《マ・メール・ロワ》を
ご堪能いただけたらと思い、演奏いたします。


最後には再び、先輩音楽家の金木さんの胸を借りて、
チェロのレパートリーにとっての至極の名曲、
◆チャイコフスキー《ロココ風主題による変奏曲》

にチャレンジいたします。
自分にとっては久しぶりに接するチャイコフスキーの音楽、
心地よい音楽の運び、高い音楽の充実度と耳馴染みの良さに、
チャイコフスキーの天才を目の当たりにするような
印象を受けています。

移り変わる景色、それでいて、
おおもとのテーマは耳にどことなく残る印象深さ、
悲しみの短調は、まさに「こてこてのロシア節」、
そして音楽は大団円へと向かう、

これはまさに、
バレエ音楽《白鳥の湖》や《くるみ割り人形》の
素敵な世界が凝縮された、
一聴の価値大の「お得」な作品だと思います。

この曲を演奏できる機会に出会えてよかった!!
でも、ピアノも難しいのです、なんといっても
原曲はオーケストラ伴奏によるチェロの独奏なのですから、
ピアノが弾くのは、オーケストラ全体・・・
だから、上に「チャレンジ」という言葉を使ったわけであります。


ところで、
記事の冒頭につい書いてしまったのですが、
この「アトリウムコンサート」、
「入場無料」というのもすごいですよね・・・これは、
主催の「三井不動産ビルマネジメント株式会社」の
文化事業に対する深い懐の賜物です。
このような機会をいただけることへの感謝の気持ちと共に、
演奏する立場の者としては、この貴重な時間と場所を、
「一期一会」の心で、精一杯
音楽を奏でられればと、がんばりたいと思います。


お時間、ご興味おありの方は、
日本橋三井タワーの18時半、
お仕事の帰りにふらりと
スリリング(↑難しい曲が結構一杯)な生演奏の時と場所へ
足をお運びいただけたらと、心よりお待ち申し上げます!!



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